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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
弐ノ章~みんなで実習キターッ!~

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129/712

129話:急・転・直・下

 そして、最後のチェックポイントに到達。そこにあるモノリスに魔力を流せば良い。とは言え一人ずつなので、


「じゃ、ワイから」


 最初はタナカから。それが終わると、タナカが伸びをする。


「これでクリアや~」


 その様子を見てランコが呟く。


「大丈夫そうだな」

「え、何が?」

「いや、もしかしたら罠があると思ってな」

「ワイは実験体!?」


 オウカは二人のコントを無視して自分も流す。


「うん。OK」


 そう言うとリアに呼びかける。ランコは漫才中なので無視。


「リア」

「あ、はい」


 そう言ってモノリスに魔力を流そうとするリアだったが、


「リア様! 私が先にやります。何かあるといけません!」

「え、でも」

「三人やって様子を見ないと」

「俺も実験体?」


 オウカの呟きを無視して、ランコはモノリスに魔力を流す。


「異常はなさそうです。どうぞ」

「はい」


 そして、リアはモノリスに触れた。

 その瞬間、リアが消えた。跡形もなく。

 あまりに突然の事に、反応出来ないランコとタナカ。漏れたのは声。


「え……」

「は?」


 だが、反応出来た者がいる。オウカだった。


「まさか!」


 即座にモノリスに近づく。髪に挿した櫛を抜き、モノリスに近づける。そして、マユに聞く。


[どうだ?]


 それと並行して、呆然としている二人にも声を掛ける。


「おい! ボサっとすんな!」

「「!」」


 オウカの声に我に返る二人。ランコが当たり一体を探し始め、タナカは緊急事態用の端末を出して連絡。


「リ、リアちゃん!? い、一体どこへ!?」

「えっと、こういう時は……連絡!」


 そして、マユはモノリスの鑑定をする。彼女は(一応)刀工であるので、物品の鑑定は得意。何かしらのギミックすら見抜ける。それは別の術理で成り立っているこの世界の技術も可能。

 マユが念話で話しかけて来た。


[何か仕込みがある。四人目の人が特定の魔力を流すと、飛ばされるようになっている。しかも隠蔽されている]

[おいおい、〈転移封鎖〉は?]

[わたしにはわからない。でも、何かしら抜け穴があるんじゃないの?]

[抜け穴?]


 オウカはこめかみを揉んで考える。だが、今はそれよりもリアの身の安全が第一。なので並行で思考しながら、マユに訊ねる。


[どこに飛ばされたかはわかるか?]

[わたしより、あなたが適任じゃないの]

[え]

[あなたが最初に使った<冥刀>は?]


 その言葉に思い出す。【オートクレール】の真の姿を。


「そうだったな」


 腰に佩刀している古代剣に触れて頷いた。

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