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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
弐ノ章~みんなで実習キターッ!~

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120/717

120話:圾・斗・派・斗

【前書】

(・▽・)<タイトルは「ギュッとパッと」と呼んでください♪


(#ー#)<読めねーよ。馬鹿野郎。


(㈩*㈩)<口が悪い。

 ******



 オウカ達は、チェックポイントを通過しながら、休憩を挟んで進んでいく。

 そして、夕方。オウカは太陽の位置を見て、決断する。


「よし。今日はここをキャンプ地にする」


 その言葉に出て来たのは……否の声。


「もうですか? まだ体力に余裕はありますよ?」

「リア様に全面的に同意する。まだ進める」

「サクライに同感や~。早く済ませた方がええやろ」


 三者三様の言葉であるが、実質同じ。まだ三人共進もうと言っている。

 それにオウカは指を一本立てる。


「一つ聞きたい」


 三人に問いかける。


「この中にサバイバル経験者は?」


 三人が首を横に振る。


「つまりは全員初めての経験だな」


 三人は首を縦に振る。


「だからだよ」


 三人の頭上に疑問符が浮かぶ。

 そんな彼らをフォローすべく相棒(マユ)がオウカにツッコミを入れる。


[サク説明不足。もっとしっかり話さないと]

[ふむ。了解]


 そういう訳でオウカは詳しく話し始める。


「人間ってさ、案外脆いんだ。頑丈そうな人でもな」


 それは肉体的()にも、精神的()にも当てはまる。


「しかも厄介な事に、頑丈そうに見える人程ヤバイ」

「何がだ?」


 ランコの疑問にオウカは形容しがたい顔を彼女に向ける。


「ッ!」


 それは、喜んでいるような、怒っているような、哀しんでいるような、楽しんでいるような、そんな顔だった。

 その顔をストンと戻して、オウカは続ける。


「そいつはな、自分の痛みに気づいていないだけ。ダメージは蓄積されている」


 頑丈なのではない、鈍いだけ。


「だから、ダメージに耐え切れなくなって……」


 拳をギュッと握り、パッと開く。


「ある日、突然……こうなる」

((どうなるんだ……))


 ジェスチャーじゃわからないので、まだ疑問符を浮かべたままのランコとタナカ。一方、リアは別の事が気になっていた。


「あの……オウカさん」

「ん?」

「もしかして……」


 リアも同じ動作をする。ギュッとパッと。


「そうなった人を知っているのですか?」


 その言葉に、オウカは遠くを見るような表情をする。そして、


「さあ」


 それだけ言った。

【コソコソ話】

(・▽・)<因みにギュッとパッとなったのは“ハカイシスター”です。


(#ー#)<……流行ってんのか? ギュッとパッと。


(㈩*㈩)<そういえば、一つ聞きたいんだけど。


(・▽・)<何でしょう?


(㈩*㈩)<あなたはそのシスターと面識はあるの?


(・▽・)<ないんです。ちょっと時期的に会えなかったので。


(㈩*㈩)<ふうん。


(・▽・)<ただ……私の友達であるディアンは、ないけどあります。


(#ー#)<どっちだよ。な○アル修羅か。

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