表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
弐ノ章~みんなで実習キターッ!~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

117/719

117話:徒・歩・進・行

 ******



 実習が開始して数時間。オウカ達は最初のチェックポイントを目指す。因みにこのチェックポイントは班ごとに違う。

 そういう訳で、オウカ達は山を歩く。


「てくてくてくてく」

「口で言うんやな……」


 オウカのボケにツッコミを入れるヤマダ。

 今の所、特に変わった事や、危険な事はなく順調に進んでいた。

 体力に自信のある、オウカやランコはともかく、タナカとリアが不安要素だったのだが、付いてきていた。

 曰く、


「近接戦闘は苦手ですけど、歩くだけなら何とか……」

「一応鍛えとるで」


 との事。


 オウカは渡されている紙の地図を見ながら、ペースを考えて、言う。


「このペースなら、昼食までに最初のチェックポイントに付けそうだな」


 最初はどうなるかと思ったが、意外に行けそうである。そんな彼にランコが問いかける。その眼は傍らのリアに向いている。


「休憩はどうする?」

「もう少し進みたいところだけど……」


 オウカもリアを見る。見た所は大丈夫に見える。とは言え無理させては元も子もない。

 そういう訳でオウカは提案する。


「少し休むか」


 それに班員も同意する。


「賛成~」

「同じく」

「もう少し行けますけど……」


 リアは少し不満そうだったが、反対ではなさそう。

 なので、休憩を取る。地面や椅子(折り畳みの物を出した)に座り、飲み物を飲み、おやつを食べる。

 オウカはチョコバーを出して食べる。


「もぐもぐ」

「口で言うんやな~」


 そういうタナカは飲み物を飲んでいる。

 リアとランコは羊羹を食べて、お茶を飲んでいる。


 十分程休み、出発する四人。暫く歩いていると、オウカがこちらに近づく気配を感じる。


「何か来る」

「「!」」


 警戒する三人。そして、鳴き声と唸り声と同時に出て来た。


「グルルル……」

「ガルゥ」

「ハッハッハッ」


 数匹の狼の<モンスター>だった。比較的オーソドックスな<モンスター>であり、通常の狼よりステータスが高く、種類によっては<スキル>を使ってくる。ランクは最下級だが、油断しているとやられる。


 その狼達に対し、タナカが提案する。


「ワイが戦ってもええ?」


 それに三人は特に反対する理由もないので頷く。


「ありがとな~」


 礼を言ってタナカは前に出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ