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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
弐ノ章~みんなで実習キターッ!~

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114/711

114話:場・所・何・処

 バスの中では雑談をする生徒達。

 オウカは、隣になったジンナと話す。

 実のところ、本来はタナカが隣だったのだが、ジンナと相席になるはずだった女子がタナカの恋人だったので、交換した。


「「恋人いたんだ!?」」


 それには全員死ぬ程驚いた。それにタナカは呟く。


「……ワイは一体どういう風に見られてたん?」

「アハハ」


 因みに恋人も笑っていた。


 そういう訳でジンナと話す。話題は最近の事から、<冥刀>について。そして、今回の実習について。


「場所一体どこなんだろうね?」

「察しは付く」

「え」


 オウカは説明する。


「そもそも移動にバスを使う――という事はバスが使える範囲」


 少し間を置き続ける。


「んで、広くて、ヤベーイ<モンスター>がほぼいない場所だと限られる」

「そうか……。だとすると」


 とある場所がジンナの脳裏に浮かぶ。そして眉根を寄せる。


「大丈夫なのかな?」

「うん?」

「だってほら、……ね」


 言葉を濁すジンナ。リアの事情を知っているだけに、実際に言葉に出すと何か起こりそうと思ったのだろう。

 それをオウカも察したのか、


「ああ……うん」


 これだけ言った。

 その後、話題を(強引に)変えて雑談をしていると、場所についての発表があった。


「今回の実習は~」


 キョウコは溜めに溜める。そして、その眼が開眼。


「狭山の丘陵です」


 それは埼玉県と東京都の間にある丘陵、かつてはあるアニメキャラがいた森のモチーフで親しまれていた。

 それは、この世界が変革してもあまり変わらなかった。なぜか危険だったり、凶暴だったりする<モンスター>が住みつかず、いるのは初心者でも撃破可能な小型<モンスター>位。だからこそ、かつての実習でも利用された事がある。

 だが、あの事件、<ユニークネームドボスモンスター>の転移事件で大惨劇が巻き起こってからは、その時現れた【トロール】と、アニメキャラに因んで≪トロルの森≫と呼ばれるようになった。

 事件以後、危険性は変わらないのだが、惨劇が起こった事と、そこまでレアな<オブジェクト>が取れない事から、あまり行く人がいなくなっている。


 その言葉に全員絶句した。

【コソコソ話】

(#ー#)<要するに、「ト○ロの森」が≪トロルの森≫になった訳だな。


(・▽・)<最低のビフォーアフターですね。


(㈩*㈩)<宮○駿もブチ切れる。

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