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5通目<召喚士リーナルーナ>からの手紙
わたし、勇者さまのこと、好きです。
初めて会ったとき、勇者さまはこう言ってくれました。
俺はもふもふが好きだ、大好きだ、
だからお前も、自分の契約獣が好きならそれでいいじゃないか。
わたしの契約獣のことをそんなふうにいってくれた勇者さまの言葉、わたしの宝物です。
このパーティーで、お姉さまたちに、たくさんのことを教えていただきました。
契約獣たちも、皆に可愛がってもらいました。
わたしはここで、たくさんの宝物を見つけました。
全部、勇者さまのおかげです。
だからわたしは、もう少し先に進んでみようと思います。
やっぱり戦うのは苦手だから。
もう少し別の、わたしができることを探してみようと思います。
だから、パーティーを抜けます。
勇者さまやお姉さまたちとお別れするのは、とてもさみしいけれど。
離れても、勇者さまのこと、ずっと応援しています。
P.S.
契約獣の皆さんの故郷に行ってみようと思います。
境界解放の際ソロで活躍された方が、護衛をかって出てくださったんです。
このご縁も、きっと勇者さまのおかげですね。ありがとうございます。