68 悪魔の散歩
遠巻きから、しばらくアランとボーを待っていると、小屋からヴィーガンたちがなだれ出てきた。と、思えば急いで上へと上がっていく。
やれやれ。誰も傷付けないなどと息巻いていたくせに、結局は恐怖での支配か。これではウチの女王さまと代わり映えがしない。
アランの方は怪しかったから納得はあるが、意外なのはボー・ケンシャだ。あるとき、絶望的な状況を誰ひとり傷付けず切り抜けたという伝説のような噂があったが……。
「……ふっ」
なるほど、それも支配の力に頼ってのことか。事実は往々にしてつまらんな。
背後で足音がした。まず人通りのないここに来るということは、ヴィーガンか我々に用があるか。案の定、真っ直ぐにこっちに近付いてくるようなので振り向くと、奇妙な女がいた。
服は普通のチュニック。肉付きがよく、胸も尻もむっちりとして、魅力的な体つきだ。それだけならいいが、異様に色が濃いサングラスをしていた。
どこかの国の妙なファッションだというが、あれでは前が見えるかどうか怪しいものだな。
「ごきげんよう、兄弟」
「どうも。なにかご用ですか?」
ナンパだろうか。しかし喋り口調まで変だな。こういう変人の手合いは、肉体関係までで終わらせるのが賢いのだ。
アランもボーもつまらないし、ヤるだけヤって逃げるとするかな。
「あるとも。すまないねぇ、キミに恨みはないんだが――」
「おっと」
彼女が一歩前に出た瞬間、銃を抜いた。やはり銃は短銃に限る。この素早さ、持っていると思わせない身軽さだ。
「妙な真似はするな」
「待ちたまえよ、ククッ、武器は持っちゃあいない」
「本当かな? さてそれは確かめないとな。服を脱ぎたまえ」
「いいとも」
彼女は素直に従い、チュニックの帯の結び目を解いて、その肌を露にした。思っていた通りの美形、たまらない身体をしていた。
だが……なんだコイツは。まるで怯えず、恥じらいもしない。ひょっとしたら、そういう目的のためにわざと来たわけか。
ははぁ、ビッチならありがたい。妙な関係を持たずに済む。
「そら。武器はない」
「おい。それも取れよ」
彼女はサングラスを付けっぱなしにしていた。まるでそれこそが、脱ぐべきでない下着のように。よほど不細工な目なのだろうか、どうせ胸しか見ないから構わないが。
「いいのかね?」
「構わない」
「そうかそうか。なら――」
下にずらされたレンズから、瞳が覗く。
黒い白目。そして、黄色く輝く瞳。
「――お言葉に甘えよう」
ヴィーガンが逃げて静かになった部屋で少し伸びをした。
「で、次はヒッピーか?」
「ええ、そうですね」
「そうか。同じ作戦だな」
「そうしますよ」
悪意だらけの人間を閉じ込めれば悲劇が起こる。それをどう説明しても、親切屋はこの作戦でいくと譲らなかった。
結局、自分も含め人というのは愚かなものだ。よほど勉強熱心でもないかぎり、経験していないことはピンとはこない。
あるいは、人でないから分からないのか。
――ドンッ。と、一発の銃声が響いた。外から、かつ近場でだ。
「今のは……」
「トムさんです! 行きましょう!」
扉を飛び出し、階段を掛け上がる。すると、地上と地下の間にある踊り場にトムがいた。後ろを向き、足元のサングラスを拾っているところだった。
「トムさん。どうしたんですか?」
「いや、ひでぇ目に合いましたよ。急にバケモノが来たんです」
彼はそのままサングラスをつけ、振り返った。それは異様に濃い色で、あれで前が見えているのかと少し不安になる。
「鳥みたいなんですがね、顔が人間なんですよ。一発撃って外しましたが、逃げてったんでもう大丈夫でしょうが……」
「そんな生物が? モンスターとも違いますし……」
「無事でよかったな。で、それはどうした。そのサングラスは」
「ああ、これですか? 元々、持ってたんです」
そうだっただろうか。出会ったときには大体の装備を確認していたが……。いつも注目しているのは武器の有無だ。サングラスぐらいなら、もしかしたら見落としていたかもしれない。
「さ、どうやらこっちは解決してくれたみたいですからねぇ。次いきますよ、次」
「ずいぶんとやる気だな」
「本当に解決できそうですからね。さぁヒッピーたちはあっちですよ」
彼はやや嬉しそうに先導した。ふたりで顔を合わせ、それについていく。
(人が変わったようだな)
(ええ、他人ですねあれは)
(多重人格かもしれん。少し泳がせるか)
トムらしき誰かの足取りは軽い。何か、楽しみなことがあるのだろうか。
しばらく歩くが、他に変わったことは何もなく、もうじきヒッピーのアジトという、静かなところまで来た。そのときだった。
「あ、アランさーんっ」
ガーベラの声だ。何かを抱え、こっちに走ってくる。その足音に混じって、トムの方角から舌打ちが聞こえた。
「やれやれどなた――おっと」
トムが俺を見て、両腕を上げた。彼が振り向く前に、その胴体にライフルを向けていた。
「おいおい、どうしたんです? 急に銃を向けるなんて危ないなぁ」
サングラスのせいか、彼は余裕そうに見えた。
親切屋が真っ直ぐにトムを見据えながら、顔をこっちに寄越した。
「アランさん。まだちょっと早かったんじゃないですか?」
「いや、これでいい」
異常自体に気付いたガーベラが、俺をじっと見ていた。
「あ、アランさんっ! また酷いことしようとしてる!?」
「必要ならいくらでもする。で、トム。お前は誰だ?」
銃を向けられ、両手を上げていても、彼はなおリラックスしていた。身体は強張らず、呼吸も安定している。撃たれると思っていないか、撃たれても無事なのか。
「いま自分で言ったでしょう。トムは、トムですよ」
「ひとつ聞かせてくれ。どうしてガーベラの声に舌打ちをした? 彼女を知っているとはとても思えないんだが」
「いやぁ? 知っているとも。各地で銃だか何だかを修理して回るなどと言って、申し出をしてきたからなぁ」
「そうか。ガーベラ。今のは本当か?」
返事がない。どうしたんだろうか。だが目をそらすわけにはいかない。
「ガーベラ。聞いてるか。いまコイツが言った話は事実か?」
「…………あ、あの、アランさん」
「なんだ」
「何の話をしてるの?」
「そうか。だ、そうだぞ。どうする」
トムは笑っていた。何かが、ヤバい気がする。
「撃たないと思ってるのか?」
「いいや。ちょっと……滑稽でねぇ。クククッ」
「何を訳の分からないことを言っているんだ」
「なぁに、今に――」
「ねぇアランさん」
ガーベラがトムに被せてきた。話を遮るとはらしくない。
「どうした」
「さっきから、誰と喋ってるの?」
「なに?」
思わず彼女を見た。合わせた両手を開いて、あの技を使っていた。あれで俺は異世界人であると見破られたのだから、モノの本質か何かを見破る技なのだろうが……。
ハッとしてトムを見直す。しかし依然として彼は俺を見てニヤついていた。
「親切屋は見えているのか」
「ええ見えてます」
「そうか。……トムだかなんだか知らんが、ひとつ聞いてもいいか?」
「どうぞ」
「撃ったら、どうする」
「どうもせんよ」
彼が言った瞬間に引き金を引いた。シリンダーギャップからの爆風がカバーを伝って上に流れ、銃身の上に一瞬の風を巻き起こす。
それにまつ毛を撫でられて思わずまばたきをしてしまった。そのストロボのような断続的な映像では、顔面の中心に弾が吸い込まれ、サングラスが弾けて飛んでいた。
彼は、微動だにしなかった。目と目の間に穴を開け、ほどなくして穴が埋まる。
「ひどいじゃあないか。撃つなんて。クハハハッ」
ひと目見て分かるほどのバケモノだった。傷を癒しただけではない。その目が人間のものとは程遠いのだ
白目の部分が塗りつぶされたように真っ黒で、その瞳は、黄金のように輝いていた。
「なぁ兄弟。もう少し楽しませてくれてもいいじゃないか。なにも始まる前に正体を暴くなど、せっかちに過ぎるとは思わないかね?」
「悪いな。話は早い方が好みだ」
しかしこの銃、欠陥品だな。撃ったあとに、相手がどうなったか見られないとは。女王に教えてやるか。
この場を生き残れたら、の話だが。
「頭をぶち抜いて死なないなら、お手上げだってすぐに分かるだろ。それで、俺たちに何か用か?」
「はっ! お前ほど潔い人間は久しぶりだな。チラチラと観察しちゃいたが、やはり気に入った」
今度はバケモノに気に入られた。本当に面倒な手合いばかりに気に入られるな、俺は。
「あ、あの!」
親切屋の声。今までに聞いたことがないほど、緊張したような声だった。
「あ、あなたを……その目を、知ってます。その黄色い瞳」
「おいおいおい嘘だろうお前。よくそんな細かいことを覚えていられるな」
「やっぱり、やっぱりそうですよね! あなたが、あのときの……」
どうやら知り合いらしい。もしかしたら、良いように事が運ぶかもしれない。
「親切屋。そいつは誰だ」
「名は知りません。ですが、五十年前に牢屋から出してくれた方なんです」
彼は嬉しそうにはしゃいでいた。五十年前……か……。
親切屋がトムの姿をした存在に駆け寄って、その手を取った。
「ずっと、お礼が言いたかったんです。本当にありがとうございました。あなたのおかげで、今のオレの人生があるんです」
「あーそうかそうかよかったねーそうかー」
一方でバケモノは、ものすごく嫌そうな顔で棒読みの返事をしていた。
うぅん。殺されるかどうかの緊張感もクソもないぞ。
「お礼がしたいんだったな?」
「はい。何でもさせてください!」
「何でも? セックスしたいと言ったらするのか?」
「それは……。や、やりかたはよく分かりませんが……がんばります……」
「フフ。かわいい奴だな。私の願いはひとつだ。そいつと話をしたいから黙っていろ」
「分かりました!」
元気よく返事をして、親切屋はニコニコと口をつぐんだ。
「ふぅ。やっと黙ったか。では兄弟、改めて、お話をしようか」
「……お話か、その程度で良いならいくらでも付き合ってやる」
バケモノには言い得ぬ威圧感というか、恐怖心を扇ぐような何かを感じる。
……のだが、親切屋のせいで妙に緊張感が抜ける。それに、どうにかバケモノを見ようと周囲でウロウロしながら試行錯誤しまくっているガーベラも手伝っていた。
こう言ってはなんだが、せっかくの登場シーンが台無しだ……。
「色々と、知りたいことがあるんだろう? 私がちゃあんと教えてやろう」
「そうか。ならまずは、名乗ってくれるか?」
「いいとも。ここでは私はガーベラと名乗っている。悪魔、ともな」
「……そうか」
悪魔ガーベラ。目の前でちょっとバカな顔になりながら見えないものを見ようとしている彼女ではない方のガーベラだ。
ウォスが見たというバケモノが、向こうからやってきたというわけか。まぁ、それを言ったら獣人ガーベラの方がうるさくなりそうだから黙っておくか。
「それじゃあ聞くが、この世界はなんなんだ?」
「一言でいえば、神話の後の世界だ。一万年前に怪物がこの世界を運命ごと壊し、八千年前に神さま気取りの異世界人が星を消して、バルカン以外の大陸を作り上げた。それ以来、育つことも風化することも許されず、存在し続けた世界だ」
めっちゃくちゃ分かりやすい……。
誰よりも分かりやすく言えるのが悪魔か。なんというか……。
「神話の後……。昔は神がいたんだな」
「まぁな。そいつひとりのせいで、本物の世界に亀裂ができて化物だらけになったり、裏の世界でタイムパラドックスが起きて命の歴史が始まったり、無の世界で全てを生み出したりと、やりたい放題だ」
「まぁ、それだけ聞くと確かに神話の神のようだな」
「そうだろう? で、そいつが大事な大事なパートナーと子作りに勤しんだ結果……このクソガキが生まれた」
彼は獣人ガーベラを指した。それにつられて俺が見ると、彼女はびっくりした顔で見返してきた。
「なぜお前がそんなことを――」
「おぉっとノーコメントでいろよ? コイツは私の嫌いなものランキングの第二位だ」
「一位は?」
「コイツの父親だ」
つまり、彼女は異世界からの修理人というより、本来この世界を統治するはずだった神ということか?
急にスケールが大きくなりすぎてクラクラしてきたな。
「ま、その辺の話はお前の物語ではない。これ以上、首を突っ込まないことだ」
「そうか。俺としてもその方が助かる」
獣の耳をピョコピョコさせ、彼女はしきりに『ねぇなんの話?』と口を動かした。正直に言ったら面倒だろうな。
「……お前がかわいいって話だ」
「え、な、なんだか分からないけど照れる……。ありがとって言っといて?」
悪魔の方がなんとも言えない顔で俺を見てきていた。
「それじゃあ、俺が世界を出る方法はないか?」
「あるとも。私が少し工夫すれば、簡単に出られる」
「なんだと?」
彼は大きく手を広げ、天を仰ぎつつ歩き回った。
「現に、あのポンコツに私の姿は見えていない。アイツからすれば、親切屋くんと殺し屋アランが謎の存在と話しているとモヤモヤして、頭をかきむしっているところだろう。ちょっと確認してくる」
言うなり彼は消え、一瞬で戻ってきた。
「フハハっ! すごい貧乏ゆすりだった。まぁそういうわけで、お前を隠して外に出せばアイツも追いきれない。今すぐにだって、連れ出してやれるぞ」
「…………お前の目的は?」
そう聞くと彼は、ただ頷いた。
「なんの見返りも求めない悪魔はお嫌いかな?」
「好きか嫌いかじゃあない。全て嘘なら、この話にも何に意味もないだろう。信じる根拠はあるか。全てが事実だとしても、その先が嘘でない証拠はあるのか」
「無い。何も、誰も保証しない。強いて言えばそうだなぁ……いま、お前が生きていることくらいかねぇ」
「お前が俺を殺さなかったのは、俺の了承が必要だったから、という可能性も捨てきれないな」
「あっは。それはずいぶんと古い悪魔だ。ならばこうしよう。もしも全て事実で、もしも願いが叶うのであれば、お前はどうするか。それを言うだけでいい。そこに契約は関与しない」
「…………」
信用を得るため、だろうか。詐欺師の手口にはよくあることで、ターゲットの信用を得るために高額の投資をして、その後それを大きく上回る資産を騙しとるのだ。
だが目の前の悪魔にそこまで回りくどいことをする理由があるとは思えない。それに、それができたなら俺がこの世界に来た最初に騙せばよかった話だろう。
確率は、『悪魔が味方である』方に傾いている。何でもないところで、何もかもが解決しそうになっているのだ。
ここで「はい」と言えば、俺は元の生活に戻れるだろう。この世界の心労に悩まされない、安寧の生活だ。
そうと、分かっている。分かっているのだ。だが。
「分かるぞぉ兄弟。未練が残るのだろう」
「…………」
「あの、神と同じ顔をしている女に、本当は惚れた。それを、殺し屋がどうこうと誤魔化している」
「いや、俺は――」
答えようとした瞬間に、悪魔が目の前にいた。瞬間移動か。そうと気づく前に片手で首を掴まれ、持ち上げられた。
「悪魔に口答えするなよ。愛しているなら、愛していると言え。他の邪魔を許さず一緒に生きたいなら、そうと言え。取り逃すぞ? 兄弟」
「ぐ……ぅ……」
足が浮いている。とんでもない怪力で、まるで石像に掴まれているようだった。
親切屋がその腕を掴んで「待ってください」と止めようとし、獣人ガーベラが悪魔のいる辺りで手を暴れさせて「止めてくださーいっ!」と頑張っていた。
それでもやはり、悪魔は動かなかった。
「残るか、去るか。いまここで決めたまえよ」
「お……俺は……」
「どうする」
「………………残る」
悪魔は微笑んだ。
「よく言った」
そして、手を離された。尻餅をつき、顎をさすりながらあの瞳を見上げた。
全く、悪魔の逆鱗はどこにあるか分からないな。
「実を言うとな、フフ、あのポンコツが面白いことをしようとしている。そこには当然、主役のお前がいないとなぁ」
「面白いこと……? ろくなことじゃないだろう」
「まぁな。そこまでが終わったあとなら、またここから出ていくかどうか選ばせてやる。それまでは、この世界での生活を楽しみたまえよ。あぁ、それともうひとつ」
彼は親切屋を指さした。
「繰り返し生まれる勇者と魔王。次の世代はもう、生まれているぞ」
「え……それって」
「ではな」
悪魔は目を閉じた。そして、開いた。
「……あ? なんだ……?」
トムの目が、元に戻っていた。白目は白目。黒目は、黒目。
同時に獣人ガーベラが驚きすぎて、声も出せず尻餅をついた。彼女からしたら、急に現れたように見えるのだろう。
「……び……びっくり……したぁ……!」
「な、なんだ……いや、ゴホン。なんですかいったい? この方は……まさか獣人ですか?」
彼は混乱しながらも冷静を装い、辺りを見回して現状の把握に努めていた。抜け目のない男だ。
「彼女はガーベラだ。ただの通りすがりの獣人だよ」
「ほぉ。獣人だというのにここまで可愛らしいとは。神に愛されていますね」
ガーベラはまた苦笑いして、「あ、ありがとうございます……」と頭の後ろをかいた。
「それで……何があったんですかね?」
「あまりショックを受けないんで欲しいんだが、さっきまでバケモノに乗っ取られていたぞ」
「ば、バケモノに……? それは……どこに……」
「さぁな。目的も言わずにどこかに行った。暇潰しだったんじゃないか?」
彼は険しい顔で考えていたが、少しして肩の力を抜いた。
「なんというか……。やれやれ。女王様には秘密にしておいてくださいよ? 処刑されかねません」
「ああ。賢明だな。ところで、ガーベラ」
尻尾に紛れた小石を気にしているガーベラを見た。
「どうしてここに? 用でもあったのか」
「あっ、そうそう。えっとね、これ」
彼女が上着の内ポケットから出したのは、一枚のクッキーだった。
「これね、お城でくれたクッキー。すっごい美味しいんだよ」
「そうか」
「どう? ね、アランさん」
彼女は差し出してくれるが、その目はまっすぐにクッキーを捉えている。なんなら唾をゴクンと飲んでいた。
「俺は甘いものが苦手でな」
「へ? そーなの? じゃあ……ボーさんは?」
「オレも結構ですよ。城に行くたび、さんざん出されるんです、それ」
「へぇ~……」
ガーベラは俺と親切屋とを何度か交互に見て、クッキーをぱくりと食べ、顔をとろけさせた。
「ん……んふ……おいひ~っ」
…………これが神……ねぇ……。




