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貴いお方が裸同然とはどういう了見だ  作者: 能村龍之介
殺し屋、神話に巻き込まれるの章
72/118

66 ヒッピーvs.ヴィーガン~勝手にやってろ!~1

 病と神がいないくなってから少しの間、うなだれる天使を眺めていた。ステイシーは病のいた場所を見ている。


 そもそも、どうして病気が消えたのだろうか。彼女が死んだら消えるとは分かっていたが、まだ生きていたのだ。


 何かがあったとすれば、人間の世界に長く居すぎたか、ドゥカと会って愛し合っていたか……。


「……愛を知って、神が神でなくなったということか?」

「きっと、そういうことなのでしょうね」


 ステイシーが振り向かずに返す。


「ずいぶんとロマンチックなことが起こるものだな」


 病は連れていかれたあと、いったいどうなるだろう。そう言おうと思ったが、考えるだけ無駄か。


「……さて、どうするか」


 とは言ったものの、どうするもこうするもない。この世界から出られないことが決まっているのだから。


「とりあえず戻るぞ、モーニングスター」

「おぉ……おぉ……何故ですか主……」


「嘆くな。どうせ戻れないんだろ」

「やかましい……」


 あまりにもショックが大きすぎて、彼はまともに反論もせず、ポータルの方角を見たまま固まってしまっていた。


「やれやれ……。ドゥカ」

「ハイ。なんでショウ」


 ずっと一緒にいたらしい病がいなくなっても、彼女は気にも留めていないようだった。


 時が動き出して、少しの間は探していたが、事情を説明するや否や納得してしまった。テラリスも、そこまでの感情をプログラムしていないようだ。


「俺たちが来たことは秘密だ。病に関して聞かれたら、今から言うシナリオを他の人に説明してくれ。『病は神で、事情があって神の国から出てしまっていたが、その国から迎えが来て帰った』とな」

「ハイ。分かりマシタ」


「よし。じゃあ、頼めるかガーベラ」

「う、うん……」


 彼女は困惑していた。事情も知らないのにあんな茶番に巻き込んでしまって、少し申し訳なかった。


 ふっと景色が変わると、ちょうど皆が目の前にいた。草原で座って、ピクニックのように和やかな時間を過ごしている。


「あら。お帰りなさい」


 茂美はウォスとルイマスに膝枕をしていた。ふたりは寝息を立てている。


「あ、お帰りなさーい。大丈夫でした?」


 親切屋と話していたカリヤが手を振った。


「ああ、大丈夫だ。待たせたな。行こう……行くぞモーニングスター」

「……はぁ……仕方あるまい……」


 うなだれ続けていた彼だったが、やっと重い頭を上げた。


 そうして、ひとつ区切りのついた旅が始まった。メンバーは――。


 ――不死身のゾンビ(ステイシー)転生ロリ老人(ルイマス)天使の神父(モーニングスター)鮫と人との獣人(シャーリー)超怪力野生児(茂美)人間まがいの親切屋(ボー・ケンシャ)体力無限の運搬者(カリヤ)異世界の世界修復者(ガーベラ)、そして殺し屋(アラン)


 百鬼夜行か?


「……それにしても、どうしてソフィアと同じ顔なんだ」


 余計な心労から逃避するため、適当な話題を出す。


「…………」

「逆か。ソフィアが、神と同じ顔だったのか。神の計画の最初のひとりだったなら納得だな」


「…………」


 いつもなら答えるステイシーが、黙ったままだった。やはり、あのことを相当怒っているようだ。


 わずかな間が互いの考えを互いに理解させたようで、ステイシーがやっと口を開いた。


「……まだ割り切れてないので、会話をする気にはなりません。道理ではありません、気持ちの問題です。あれが作戦だったとしても、ムカつくものはムカつきます」

「ああ」


「ですから納得できるまで、ゼロに戻せるまで、もう二度と話しかけないでください」

「分かった。……すまなかった」


 後ろから茂美がそっと俺の手を引き、ステイシーから距離を取らせた。


「どうしたの? あのステイシーちゃんをあんなに怒らせちゃうなんて」

「……酷いことをした。それだけだ」


「それは見れば分かるわ。でもきっと理由があったのでしょう?」

「理由……と言うか、動機と言うかな」


 彼女は口をへの字に曲げ、少し呆れた顔をしていた。


 ふとシャーリーが目についた。彼女はまだ、慣れない服をずっといじり続けていた。


 やはり服が嫌なのか、思いっきり前を開け、胸を晒しながら歩いていた。


「コラ。シャーリー?」


 茂美がそれを直そうとすると、シャーリーは拒絶こそしないものの、嫌がっていた。


 そして、急に服がボンッと膨らんだ。その勢いで布が裂ける。


「きゃぁああああっ!?」

「わぁ……あ!」


 シャーリーが慌てて服を脱ぐ。すると、あの鮫肌の服に見える皮膚が戻っていた。あれは……。


「どうやら、病さんが戻ったことで病気も戻ったみたいですね」


 俺が思ったことを、ステイシーが言う。


 当の本人はすぐに元気を取り戻し、鮫肌を自分で撫でながら、満面の笑みでギザギザの歯をガチガチと鳴らして「あぅあぅあぅ~」と鳴いていた。


 ウォスがそんな彼女と俺とを交互に見た。


「戻ったって……?」

「獣人病が戻ったということは、オウレルも子狐も元に戻ったということだ」


「そんな……どうしてそんなこと……」

「神様とやらの采配ってやつだ」


 あの神のことだ。病を任につかせるために怪我を治したあと、記憶を消して世界管理へ戻したに違いない。


 ステイシーがルイマスの手を引いて、こっちへと来た。だが目を合わせてはくれなかった。


「……これだけ渡しておきます」


 彼女が差し出したのは、バルカンの旅行者証明書だった。これがあればすぐにでも出られるだろう。


 よく見ると人数の指定もないので、これ一枚で全員が大陸から出られそうだ。


「オウレルさんたちが心配ですので、戻ります。では」

「えぇえええ!? やだぁああああ!」


「文句はいいので。行きますよ。プン」

「んもぉおおおしょうがないのぉおおお!」


 他の人を無視して、俺から逃げるようにとっとと引き返した。


 ステイシーの態度に皆が異常を感じ始めていた。カリヤが「ど、どうしちゃったんですか、ステイシーちゃん」と頭の後ろをポリポリと掻く。


「モーニングスター。彼女に着いていってやってくれないか」

「む。なぜ私が……」


「頼む」


 彼は俺を見て、ひとつため息をついた。


「全く。最初から素直な態度でいればいいものを……」


 そうして彼も着いていった。やっと出会えたが、合流できたのは初対面のカリヤだけだった。彼女は親切屋の隣で、困惑するばかりだった。


「……行こう。都へ。何があったかは、ちゃんと話す」


 そうして旅路を再開させた。自分が殺し屋であることだけを伏せ、語る。また全員の記憶をリセットさせられるだろうと思っていたが、どうやら大丈夫だった。


「あー、それは怒らせちゃいますねー……」


 歩きながら、カリヤが困ったように言った。


「でも、仲直りしようとはしてくれてるんですよね? ステイシーちゃん、やっぱり大人ですねー」

「ああ、そうだな」


 あれだけの感情を持ってながら理性的に話してくれる上、見捨てずに残ろうと決心してくれているステイシーには、頭が上がらなかった。


 親切屋は少し複雑そうな顔をして、ただ前を向いていた。俺がそれを見ているのに気付いてか、カリヤが少し慌て始めた。


「あ、ボーさんは、えー……すごい命を大事にするんです、ね? それはもう、魔王の配下と町中の人が一気に襲いかかってきたときに、誰ひとり怪我させずやっつけちゃうくらいで」


 彼はどうやら、とんでもない過去を持っているようだ。誰も殺さないことが、虐殺への償いなのだろうか。


 カリヤのフォローに、親切屋はふと微笑んだ。


「いいんです。オレとアランさんは、生き方が違うんですから。それより、もうじき都ですよ」


 彼が先を指す。そこは壁に囲われ、いくつもの高い建物が顔を覗かせていた。そしてひときわ大きな城が、ちょうど中央辺りに立っていた。


 それを見ていると、カリヤが「あっ」と声を上げた。


「そうだ初めての人たちには説明しなきゃですね。あの、都にはギャングがよくいるんです」

「ギャング?」


 また面倒くさそうなのがいるらしいな。それも、よく(・・)か。


「基本的にいつも、ふたつのグループがあってですね? いっつも戦ってるんです。なんで、もし見つけたら巻き込まれないように迂回とかします」

「分かった」


「私が回り見とくので、皆さんはついてくるだけでいいです。まー、でもボーさんがいるので、見つかっても大丈夫だとは思いますけど」


 茂美は「分かったわ」と言い、ウォスは怯えた顔で小さく頷いた。


 ギャング、か。こういうときは大抵、巻き込まれる気がするな……。


「……港の町でも抗争があったんだが、あれは?」

「何か、あれもたまにあるんですよ。どっかからか出てきた海賊と、どっかからか出てきた騎士が戦っちゃうの」


「季節の風物詩か何かか?」

「あ、ですねー」


 良い言い方ですねみたいなリアクションだな。この大陸は本当にヤバそうだ。


 そうして、ようやく都に到着した。城壁の中へ入るとき警備に睨まれていたが、親切屋が挨拶をするだけでその警戒があっさりと解かれた。


 城へ繋がる石造りの大通りは真っ直ぐで、その両側には装飾が施されている。所々にある小道が、居住区などに繋がっているらしかった。


「そうだ。ここも案内しましょうか」

「悪いが結構だ。真っ直ぐに行くぞ」


「そうですか……。また今度ですね」


 彼は残念そうに言うが、俺はもう二度とバルカンに来たくない。目的の物を密造したらとっとと帰るからな。


 城までの長い長い道を歩き続けて、気付けば夕方前になっていた。そのとき、後ろで誰かの腹が鳴った。


 振り返ると、ウォスが顔を真っ赤にしていた。


「……きに……気にしないでくれ。くっくっ……うん……」

「実はぼくもお腹減ってまーす」


 ガーベラが言うと、茂美もカリヤも賛同した。


「近くに食事できるところはないかしら?」

「ありますよ。着いてきてください」


 茂美の一言で、親切屋の案内が始まる。道横の細い階段を下り、少し細道を行くと大きな通りに出た。そこを道なりに進んでいき、親切屋が「あ」と声をあげた。


 ……なんだか嫌な予感がするな。


「……向こうなんですけど、なんだか嫌な騒ぎがしますね」

「よし、引き返――――」


 同時に、目の前の壁が爆発した。


 壁の穴からエプロンやコック帽を被った人が逃げ出てきた。それが俺たちを見るなり、すがるような顔になる。


「おい親切屋」


 止めようとする前に彼の親切心が発動した。


「大丈夫ですか?」

「た、助けてくれ。あいつら、ギャングが……!」


「任せてください」


 ああもうダメだ。コイツは見捨てようかな。そう思った時、カリヤが親切屋の腕を引いた。渡りに船とはこのことだ。


「あ、危ないですよボーさんっ」

「そうだカリヤの言う通りだ親切屋。放っておけ」


 ここぞとばかりに便乗するが、彼は眉ひとつ動かさない。


「大丈夫です。頑張りますので」

「……もう。心配させないでくださいよ……。お怪我に注意してくださいね?」


 いやなんでカリヤの方が説得されてるんだ。中身ゼロだったぞアイツの返事。


 終わった……。


「というわけで行きましょうアランさん」

「なぜ俺まで……」


「まぁまぁ。ね?」

「行かないぞ」


 すると衝撃が走った。壁に寄りかかって耐える。背中に感覚がない。どうやら茂美に叩かれたらしい。


「なぜだ……」

「ご、ごめんなさいっ。気合を入れようと思って」


 ということは茂美も俺に行けと言っているんだな。逃げ場がない。どうしてこんな目に合わないといけないんだ。ギャングとの抗争は殺し屋の仕事じゃないぞ。


「よし。行きましょう」

「がんばって、あなたっ! 私はシャーリーちゃんを守るわ!」


「か、かっこいいぞっ、アラン!」


 茂美もウォスもやかましい……。


 すでにダメージを背負いながら親切屋と共に穴へ向かう。


 中はレストランだ。どうやら肉屋と兼業しているらしく、新鮮そうな肉がぶら下がっていた。


 問題と思われるギャングはその肉を引きずり下ろし、踏み潰しながら店の外に向かって吠えていた。


「わぁっ、もったない……」


 ガーベラも、表情だけで同じことを言っているウォスも驚いていた。シャーリーが普通に拾って食べようとするのを茂美が止め、食おう食わすまいの小さな戦いが始まっている。


「ヴィーガンか? まさか」

「いえ、ヒッピーです」


「ヒッピー……」

「ヴィーガンはあっちですよ」


 親切屋が指を指すのは、ヒッピーたちが吠えている先、野菜屋だった。そこでは別のギャングが野菜をぶちまけ、踏み荒らしている。


「逆だ逆」

「逆?」


「なんでヒッピーが肉屋を荒らして、ヴィーガンが野菜屋を襲ってるんだ。いや、ヒッピーはそもそも野菜屋を荒らすのか……?」


 ダメだ頭が追い付かない。何がどうなってる。助けてくれ。


「おいテメェエッ!」


 目の前のヒッピーに見つかり、怒号を飛ばされた。


「やっぱりさァアアア! 自然だよなァアアア!? 動物なんざこうでいいよなァアアア!?」


 ヒッピーがまたも肉を踏みにじった。すると、向かいの店からヴィーガンが顔を出す。


「耳を貸すなッ! 動物こそが正義ッ! 草なんざ根絶やしだッ!」


 ヴィーガンが手近の玉ねぎに食い付き、ヒッピーに吐きつけ、むせかえった。


 もう密造とかいいから帰りたい……。


「なんなんだお前ら……勝手にやってろ。もう行くぞ親切屋」

「いえ、せめてこの場は収めなければ」


「その使命感はどこから出てくるんだ。あれはヒッピーでもヴィーガンでもない。ただのバカだ」


「親切に頭の良さは関係ないので……」

「こんなときばかりそれっぽいことを――」


「うぉおおおおッ!」

「ッスゾコラーーーッ!」


 自称ヒッピーとヴィーガンが勝手に開戦した。殴り合いというレベルではなく、剣や鈍器で切りつけるや殴るやの殺し合いをしていた。


「いけないっ。行きますよアランさん!」


 腕を引っ張られた。


 クソ。どうしてこんなことになった……。


「はいはいはい。お邪魔しますよ」


 親切屋が乱闘に入り込み、的確に攻撃を弾いていく。


「アランさんもどうぞっ」

「どうぞじゃないが? ひとりで解決できるならひとりでやってくれ」


「まぁまぁ遠慮せずに。殺さない練習ですっ!」

「……はぁ……」


 面倒なので、手近のヒッピーもどきの腕を取り、引き寄せながら転ばせ、うつ伏せに倒れた肩を踏みつけながらレバーを倒すように、根っこから腕を折った。


「ぎゃァアアアアア!?」

「うわァ! あいつヴィーガンだ!」


「こっち側だったんだなッ! よしやれーッ!」


 勝手に背中を預けてきたヴィーガンもどきも転ばせ、踏みつけ、レバー式に折る。


「ぎゃあああああッ!?」

「もう裏切ったのかッ!?」


 乱闘の中でも異常事態に気付いたようで、ふたグループとも静まり、俺を見ていた。


「裏切ったんじゃあない。最初から敵だ」

「敵だとッ!?」


「ヒッピーじゃねえならヴィーガンじゃねえかよォオオオオ!」

「あんな奴ヒッピーに決まってるだろッ!」


 面倒くさい奴らだ。適当な嘘でいいだろうもう。


「ヒッピーでもヴィーガンでもない。ティア女王の代理で来た」


 その名が出た瞬間、空気が変わった。


「……あー……し、親衛隊の……」

「なるほどねェ~……」


「犯行は見ての通りだが、いちおう罪状認否させて貰おう。この罪はお前たちのもので間違いないな?」


 地面の惨劇を指差しながら言った瞬間に、誰かが逃げ出した。それを皮切りに、一気にパニックが広がり、全員が散っていった。


 仮にも女王なのに、いくらなんでも恐れられ過ぎじゃないか……?


「おみごとです」


 親切屋が嬉しそうに話しかけてきた。


「嘘八百で追い返しただけだ。根本は何も解決しちゃいないぞ」

「いいんですよ、それで。始まった戦いを終わらせないと、誰の耳にも終わりの一声が聞こえないじゃないですか」


「そうか。で、他に食事ができるところは……」

「あ、あんたらっ」


 さっき逃げたシェフの声がした。振り返ると、道の角から店の人間がこぞって覗き混んで来ていた。


「あいつらを追っ払ってくれたのか」

「ああ。まあな」


 すると彼らはみな嬉しそうな、ほっとした顔で出てきた。


「ああ、よかった。建物ごといくかと思ったが――」


 彼らは小走りで、肉屋は肉屋へ、野菜屋は野菜屋へ、店の奥を小走りで確認しにいって、すぐ戻ってきた。


「うちのバックヤードは無事だ。やられたのは表の野菜だけだな。そっちは?」

「へへ。鍵を変えといてよかったよ。ウチも肉は小出しにしてんだ。新鮮さが大事だからな」


「ははっ、一杯食らわせてやったな。……なぁ」


 肉屋のシェフと、野菜屋のシェフが道の真ん中で向き合った。


「どうだ? あれ、久しぶりに」

「いいじゃないか。やろう。腕が鳴るな」


「と、言うわけで、ヒーローさんたち。お礼にスペシャルメニューを奢らせてくれよぉ」


 また長そうだな……。


 振り返る。ウォスとガーベラが、キラキラとした目で俺を見ていた。茂美とシャーリーは未だに食わす食わせないの戦いを続けている。


「いいですねいいですねっ! じゃあ私、この荷物だけギルドに置いてきますのでっ!」


 カリヤに至っては問答無用で大通りへ戻って行った。やはり俺に選択肢はないらしい。


 仲間ってやつは、これだから。


「はあ。なら、頼むよ」

「ごきげんよう。騒ぎを聞き付けて来ましてよ」


 唐突に件の姫がやって来た。親衛隊さえなく、単騎で、右手にリボルバーを、左手にショットガンを携えて。


「うわぁあああああ!? ティア陛下だっ!」


 シェフたちが両腕を上げて固まった。


 ここまでくるとあいつ、魔王かなんかじゃないのか…………。

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