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貴いお方が裸同然とはどういう了見だ  作者: 能村龍之介
殺し屋、神話に巻き込まれるの章
55/118

50 忍者軍団の逆襲!

 砂浜で三人。並んで歩いていた。


「アラン。なに?」


 シャーリーが森の方の鳥を指差して言った。


「鳥」

「とり~っ!」


 彼女が嬉しそうに身体をピョコピョコと揺らし、何度も復唱する。


「何か分かりそう? アランさん」


 海を見る俺の顔を、茂美が覗いてくる。


 熊の肉を平らげ、どうにか島を出る方法が無いかと三人で無人島を巡っていた。


 どうにか木でイカダを作り、熊の皮で帆のひとつでも作れるだろう。そうでなくてもシャーリーに泳ぎを任せて掴まっていれば、すぐに目的地にたどり着けるかもしれない。一応、海に出るだけの算段はある。


 問題はその後だ。


「……何度も聞いて申し訳ないんですが、やはりバルカンが最も近いんですか」

「ええ。でも、ヨタ……東の国から来たのよ? ひょっとしたらその航路を戻れば……」


「そうはいかないんですよ。恐らく航路自体は、僕が乗っていた船と同じものだったと思うんです。すると、そこは恐らく潮の流れに乗れるルートなんですよ。もっと言えば、僕の乗っていた船は帆船でした。きっと、風向きも同じ方角です。逆流していけるとは思えません」

「そう……。ごめんなさい、力になれなくて。早くふたりを帰してあげたいのだけれど……」


 彼女は渋い顔をして、大きくため息をついた。


「茂美さんが謝ることではないですよ。それより、早くシャーリーと意志疎通できるようになりたいですね」


 船から落ちた俺を無人島まで運んでこられた彼女なら、逆流もできるかもしれない。だが、目的地を理解するだけの言語能力がない。


 相変わらずひとりでも楽しそうに遊び回るシャーリーを見た。


 ちょうど、捕まえた鳥の片羽にかぶり付いたところだった。


「きゃああっ!? しゃ、シャーリーっ!」


 茂美が慌てて止めに入る。サメ少女は口の中に広がった羽で咳き込んだ。


「ダメ! 捨てなさい! ほらぺっぺして!」

「うぁ~……ゲホッ、ケホッ……」


 口の中の羽を取り出しきるのに、シャーリーが口を開け、茂美が目で見て取り出し、たまにえずきの声が聞こえた。


 いつになったらこの島を出られるんだか……。海をちらと眺めた。


 ――ん。なんだ。向こうの方の海面に泡が――。


「――くまっ!」


 シャーリーの声にばっと後ろを向いた。茂美も森を見ている。


 木の間、草木の向こう、起伏のある地形。全てを見た。


 だが熊は、どこにもいなかった。


 シャーリーを見てみると、咳き込むときに投げ捨てた鳥の死骸を指差していた。


 茂美と顔を合わせる。彼女はほっとしたように微笑んでいた。


「もう……シャーリー。鳥」

「とり……とり、くま」


「……?」

「?」


 うまく通じあっていない二人へ歩き出す。


「ひょっとしたら、動物のことを『熊』だと覚えてしまったのかもしれませんね」

「……あぁ。確かにそうね。でもそれだと、どうして私たちの名前が別って分かるのかしら」


「さぁ……でも案外、僕たちのことも熊だと思ってるかもしれませんよ」

「うふふ。なんだかおかしいわね。でも凄いわね、シャーリーちゃん。そういうことに自分で気付けるなんて」


 彼女が微笑みながら頭を撫でると、シャーリーは茂美に抱き付きながら「茂美~」と頬擦りして甘えた。


「茂美さん、とりあえずイカダを作ってみようと思うんですが、どうでしょう。熊の毛皮なんかを帆に加工したいんですが」

「あら、いいわね。生皮を剥ぐのは得意よ。任せてちょうだい」


 彼女はニコニコと、かなりえげつない台詞を吐いて洞窟方面へと戻っていった。


 ……俺は木を伐採する方法を考えないとな。何はともあれ。




 何はともあれと馬車に乗り、しばらくすると「もうじき次の町に着く」と御者の声がしました。


 手には一抱えの質の良い毛布。馬車に乗るときに村人に貰ったものです。きっと夜のうちに届けようとして、教会の物音を聞き、入ってくるのを遠慮したのでしょう。


 つまり、そういうことをしていたと勘違いされたに違いありません。凄くイヤですね。


「……そういえば、主の姿を見たな」

「ええ、教会にあった、女神像でしょう。それがどうかしましたか。ハテナ」


「どうだった」


 見たままで言えば、物凄い巨乳で、尻も大きく、やったら布地の面積が削減されていました。まるで『らいとのべる』の表紙です。


 ため息をひとつ返し、喧嘩の気配がしながらも素直に答えておきます。


「下品でしたね。みーは、ああいう色情的なものが嫌いです。プイ」

「ふむ……そうか。やはりか……」


 また想像と違う返しをしてきました。この神父は何を考えているのかよく分かりませんね。


「やはり、ですか」

「あれは……主の真の姿ではない。自ら教会に行こうとしたところで怪しいとは思っていたが、やはりあの姿では悪魔に効果はないのだな」


「真の姿。貧乳で寸胴で貧相ですか」

「な、なぜ知っている!?」


 神父が腰を浮かしかけました。適当言ったのがどうしてこうも当たるのでしょうか。


「やたら胸や腰が大きく、そう見せたいという本人の欲望が駄々漏れだからです。というか、神の癖にどうしてそういう性の方向に走ってるんですか。シラー」

「く……そう言っていられるのも今のうちだ。主の御姿を前にすれば、お前とて平服せざるを得なくなるだろう」


「はいはい」


 まともに会話する気も失せ、適当に流します。なんかもうどうでもいいです。その辺で()いて、みーだけ逃走しましょう。


「そろそろ降りましょう」

「む? 目的地はまだ先だ」


「みーは歩きたい気分なのです。『うぉーきんぐ』は健康にいいので。馬車で行きたければどうぞ。ソソクサー」


 馬車から飛び降り、進む方角へ歩き出します。少しして馬車が追い抜かして行き、後ろから神父が歩いてきました。


「全く、勝手な真似を」

「悪魔が従順な訳がないでしょう。まあ、悪魔というのはゆーが勝手に言っているだけですが。ヤレヤレ」


「勝手にではない。お前やあの殺し屋がこの世界の異物(・・・・・・・)だからだ」


 思わず立ち止まって、神父の顔を見ました。


「……異世界から人が来ることを知っていたのですか」

「知っている。それを排除することがこの私の任務であり、主の願いである」


「…………」


 よく分からなくなってきましたね。みーやアランさんはその神に招待されたと思っていましたが、それを排除する天使がやって来る。これでは筋が通りません。


 それに、もうひとつ。


「……ゆーが天使であることは自明です。なのでもう一度聞きます」


 彼が天界か何かからやって来たのだとすれば、やはり矛盾が存在するのです。


「アランさんから聞いたんですが、世界管理株式会社を知らないそうですね。本当ですか。ハテナ」

「知らんな。聞いたこともない」


 あの会社の名刺は病さんに貰ったもの。本人も自分が神であると認めていました。一方でこの天使は、そこと関係がないと言います。


 そうであるならば、違う神話が(・・・・・)同時にふたつ実在(・・・・・・・・)していることになります。


 もしや、一方の神話の神に招待され、もう一方の神話の神に追い出されそうになっているのでしょうか。こういう神が多く登場する異世界に行ったことがあるので、そういう状況がヤバいとよく分かります。


 神と神との戦争に巻き込まれ確定ですから。


「……面倒な話になってきましたね。ハァ」

「? 何がだ」


「ゆーの主じゃない主の話です。病気の管理をしている神を天国に戻しても、みーたちがこの世界に来た理由が分からないかもしれません。その上ゆーの誤解は解けない。最悪です。ナエナエー……」

「…………なら、帰れるのであればこの世界から出ていきたいと?」


「ゆーみたいなのに狙われるくらいならそうしたいところですね」

「ふむ……」


 意味深な「ふむ」です。これはまさか……思わぬところで解決法を見つけましたか。


「……モーニングスター神父。主に会わせてくれませんか。話をつけて、アランさんとこの世界から出ていくので」

「……」


 彼は考える姿勢のまま、歩き始めてしましました。


「神父。聞いていますかね、話」

「…………」


「おい、コラ。プン。どこ行きやがるんですか。いったん止まれ。へい」

「………………」




「………………」

「ふ~っ! 終わったわ」


 熊の血にまみれた茂美が、爽やかな顔で額を拭った。


 森に住むと、ここまで躊躇いが無くなるものだろうか。


「ふふ。我ながら上手くできたと思うわ。どう? 使えそうかしら」

「ええ、まぁ……それはもの凄く。とりあえず血を洗いましょうか……」


「そうね。川の少し下流が、流れが強いの。そこで洗いましょう?」

「そうですね。シャーリー」


 呼ぶと、怯えた顔がこっちを向いた。壮絶な光景を前に、彼女は洞窟の隅で震えていた。


「……アラぁン……くまぁ……」

「アラン、いく」


「しゃ、シャーリーっ、シャーリーいくぅ……」


 夕日色になっていく森へ出ると、彼女は慌ててついてきた。さらに後ろから着いてくる茂美から隠れるように、俺の前を陣取る。


「わ……わぁ……! 茂美ぃ……!」

「あらあら……ごめんなさいね怖がらせちゃって……」


 彼女は困って笑った。


 その表情も含めて怖がられてるんじゃないか……?


 そして、川の手前。藪から出たところ。


 三人の後ろ姿と出くわした。


「だから~、水辺に近すぎるところにアジトは作らんでござるよ~。雨降ったら洪水にござるってば~」

「そうとも言えぬだろう。こう、川よりちょっと小高いところの岩場やら洞窟なんぞに住まうが定石」


否否(いないな)、水辺の岩場はぬかってござるよ~? 苔で」

「そもそもこんなちっぽけな無人島の癖、隠れる場所が多すぎるのではないか。バルカンめ、決戦のためにこんな隠れ島を用意するとは」


 忍者だ……。藪から忍者が出てきた……。


 まだこっちには気付いていない。始末するなら今だが、もしかしたらお自野が寄越した救援かもしれない。


「さっさとアランとやらを始末して帰……曲者(くせもの)っ!」


 一人が気付いた上、案の定、味方じゃなかった。


「あー……アランを探してるんですか?」

「む。お主ではないのか」


「ああ。僕はここに住んでます。アランだったら、もっと向こうですよ。洞窟にいます」


 忍者は俺と、奥の茂美やシャーリーの姿を認め、頷いた。


 野生児という言い訳に最も強力な証拠。それは全裸だった。


「これは(かたじけ)ない……」

「ほら~すぐ抜くから~」


「み、見ぬようにするから案ずるな、ご婦人」


 さては、お前らもバカだな?


 どうして東の国はこう、バカばかりを忍者にするんだ。人員不足にも程があるだろ。


「それじゃあ茂美さん、血を洗っておいてくれますか? この方たちの案内は僕がやりますので」

「わ、分かったわ。失礼するわね」


 彼女は毛皮で裸を隠しつつ、忍者三人の間を抜けていった。その瞬間、シャーリーが忍者を指差す。


「アラン、なに?」

「こらシャーリー。この人たちはアランじゃないよ」


「……?」

「ほら、シャーリー。行く」


 茂美の方を指差すと、シャーリーは不安げな顔をしたものの、なんとか言うことを聞いてくれた。


「自己紹介が遅れましたね。僕は……ケイスケです。さっきのは妻の茂美」

「無人島で夫婦生活にござるか?」


「無人島じゃないですよ? 僕たちがいるので。ところであの、案内しましょうか。なんでしたっけ、その、あ……」

「アランか。むむ。頼もう」


「そうアランのところへ。こっちです」


 案内を始め、そのエスコートついでに装備を確認する。苦無、短い直刀、小さな玉。あの玉は『組織』のジェーンに試練を挑まれたときに使った煙玉だ。あれは東の国のものだったのか。


 それにしても、1対3か。だいぶ不利だな。コイツらがお自野並みに強いならば、いつぞやの山賊を始末したようにはいかないだろう。


「この辺、本当枝が多いので気をつけてくださいね? ほらそことか」

「おっとと、ご親切痛み入る」


 避けるのを手伝ってやるフリで煙玉を掠め盗った。これは特別な構造を持つものではなく、衝撃で爆発して煙を吹き出すものだ。ある程度柔らかいので、欠片にして使うこともできる。


「しかしお客さんが多いですねぇ、今日は」

「いつもは少ないのでござるか?」


「少ないもなにも、バルカンの人たちすら来ません。まぁ、だからここを選んだんですけどね。人の文明から離れた生活。自然の中で生きるっていうのは」


 嘘を垂れ流し、森を進んでいく。



「文明はあった方がよかろう」

「無いよりはいいのかもしれないけど、あったらあったで面倒じゃないです? それより、ここへはどうやって?」


「潜水艇よ。我ら忍の船で、海中を泳げるのだ」

「潜水艇。そんなものが? どうやって進むんです」


「我らには炎を起こす術がある。これで水を沸騰させ、ブクブクと吹き出す泡の力で進むのよ」


 炎術のことをベラベラと喋ったな。一応、忍の奥の手のはずなんだが……。


「凄いですね。ひょっとして、そういう技術で国が動いてるとか」

「動いている、どころではござらんよ? 炎術で泡を吹かせば、たたら場もドッタンバッタンギッコンバッコン……しなくてよくなるでござる」


 いわゆるスチームパンクというものか。一種の魔術が栄えた結果、蒸気機関が大きく発達したのだろう。


「あ、あそこです。あの洞窟。……だけどいないなぁ、ひょっとしたら木の実を拾いにいったんですかね。食べたがってましたし」

「む。そうでござるか。では今しばらくの間、中で過ごしても?」


「どうぞどうぞ」


 四人で洞窟に入る。


 そろそろ動くか。殺すのは厳しいが、殺す必要はない。動きを止めさえすれば良い。


「そういえば、お腹減ってませんか? さっき熊の肉を食った残りがあるんですよ」


 焼いた肉を取る。そのときに少しばかり、玉の一部を割って仕込んだ。


「熊肉……い、いただこう」


 洞窟の奥の皮の無い熊に顔をひきつらせながら、ろくに肉を見ずに一口。


 ボシュッとくぐもった音がして、口からものすごい勢いで煙を吹いた。


「むぐぉっ!?」

「うわぁあ! 煙出ましたよ!?」


 他の二人の後ろに隠れて盾にする。


「分かってるにござる! 分かってぅぐっ?」


 直刀を抜いて、脇腹に刺した。同時に苦無も盗んで咳き込む男の腹に一突き。これで二人。


 残った一人が刀を手に、構えた。


「……なにを……」

「悪く思うな。俺がアランだ」


「き、貴様……」


 二人に刺さった刃物を抜いて、直刀を一人の首にかざす。


「とりあえず、武器は捨てろ。忍者なら、あの炎で怪我を治せるんだろう。コイツらが死ぬ前に判断しろ」

「…………承知」


 彼は苦無と短刀を腰から抜いて、投げ捨てた。


「話が分かるな。早く治してやれ」


 それを拾って数歩離れる。すると彼は指を口の前で構え、いつぞやお自野がそうしたように呪文を唱え始める。


「叩き、多々良、真書、草履……」


 指の周りに光が(とも)るや否や、ふっと息を吹き掛け、巨大な火が二人を呑み込んだ。


 傷のところがブスブスと淡い光で燻り、すぐに火が消えた。


「やはり意味が分からないな。どうして火で治るんだ?」

「さぁ……。なんでも、おむすびの神の血筋とやらで、血を継ぐものはこの特別な火を使えるのだとか」


「おむすびの神……?」


 コイツらも自分が何をやっているのか分かってなかったし、もっと意味の分からない存在が出てきた。どうしておむすびの神で火なんだ。


 また意味の分からない悩みが増えたところで、三人が俺に向いて正座をした。まだ何も言っていないのに、潔すぎないか。


「……く、殺すにござるか」

「殺すなら治させなかったし、そもそも最初の一撃で殺していた。それより、生きて帰ってもらわないと困る」


「というと……?」

「殺せばまた増援が来るだろう。真実を話してやる。その代わり、もう来るな」


 三人が顔を合わせ、深く頷いた。


「よし。まずお前らが追ってきた理由だが、タナカとお自野だな?」

「左様」


「まずタナカだが、あれはローズマリー王国の城下町近くで死んだ。アリアンナという騎士団長がいてな、タナカの姉だ」

「姉に殺されたにござるか?」


「ああ。ちょっとやそっとの傷じゃ死ななかったから、城下町では怪物が襲ってきたなんて言われている。疑うなら聞き込みをするといい」


 そう言って三人の顔を見たが、疑っているような表情はなかった。素直だな……。


「次にお自野だ。たぶん、裏切り者ということになっているな」

「そうでござる。あのアホ忍、きっと命乞いしたに違いないでござる」


「少し違う。もっとアホな理由だ」

「も、もっと? それは……」


「女を(はべ)らせている。毎日毎日、飽きもせずに勤しんで(・・・・)いるよ」

「えぇ……」


 呆れた顔が三つ。それはそうだ。


「ハーレムとか言ってヤることしか考えていない。国の情報がどうこう以前の問題だ。わざわざお前たちが追ってきて口止めする必要はない」

「それは……まぁ……」


「不安ならもうひとつ。お前たちと『戦争になろうと黙っている』と約束したことを伝えておく。それで文句はないな」

「承知」


「よし。ところでお前たちが乗ってきた船だが……」


 そのことを話題に出した途端、三人とも気まずそうな表情をして互いを見た。


「……無理か?」

「実は……。拙者たちしか乗れんでござるよ。狭すぎて……」


「はぁ……なら仕方ない。早く帰って上に報告しろ。いいな?」


 三人とも立って、洞窟の入り口に立つ。


「見逃してくれてありがとうござる……」

「刺したんだからお互い様だ」


「乗せてはやれんが、この島の北東、森を抜けた岩場のところに船が流れ着いていたでござるよ」

「船が?」


「小舟ではあるものの妻と子も乗せられるし、沈みかけている様子もなく、この島から出るのに使えると存じる。この情報が礼になるといいのでござるか」

「礼どころか釣りが出るな。よくやった」


「お役に立てたならなにより、ではさらば」


 三人とも歩いて行った。


 ……。


 …………東の国、どんな国なんだろうか。行きたくはないが、興味ばかりが膨らむ。


 …………おむすびの神、か。

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