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貴いお方が裸同然とはどういう了見だ  作者: 能村龍之介
バレすじ~六十万字を二万字に圧縮~
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バレすじ 66『ヒッピーvs.ヴィーガン』~79『バタバタあかちゃん』

これは66話から79話まで(約12万字)のネタバレあらすじとなります。当然ながらネタバレなので、ご注意ください。またこの前に1~65話までのバレすじがありますので、未読の方はそちらから読むとよいかもしれません。

 以下はあくまでも大雑把なストーリーであり、細かい伏線などは書いていないことを了承ください。また、所々で下ネタパレードになるのでご注意ください。


 主神が病を連れて帰ったことで世界に病気が戻る。きっとオウレルたちまで獣人に戻ったのだろうと、アランが女神を呼び出すためにやったことへ激怒していたステイシーは、アランから離れるついでにルイマスと神父の様子を見に行った。アランと茂美、シャーリー、ウォス、親切屋、カリヤの六人で王都に辿りつくが、そこでは二つのギャングがいつも抗争しているのだという。アランは逃げる気概だったのに、親切屋に強引に引っ張られ、抗争を止めに入るハメに。ふたつのギャングとは動物過激派のヴィーガンと、植物過激派のヒッピーであり、先人の思想に乗っかるだけ乗っかって名を奪い、憎悪中毒に任せて暴れまわるくらいしかやることのない人々だった。親切屋の人間離れした格闘と、アランが流れ作業みたいに腕を折ったことでその場を鎮めさせ、被害にあっていた肉屋と野菜屋の特別料理を振る舞ってもらうことになるのだった。


 邪知暴虐の銃ラブ女王がやってきて一瞬だけ阿鼻叫喚の騒ぎになったが、みんなで特別料理をいただくことにする。そこで親切屋は女王へ、過去に自分が犯した虐殺の償いとして自分が平和的に解決するので、今度のヴィーガンとヒッピーの皆殺しによる制圧をやめて欲しいと打診。なぜかアランが巻き込まれるが、勢いに巻き込まれるのも毎度のことと渋々協力する。ティア女王により開発されたライフルを片手に、親切屋、そして見張りのトムと共に、問題のギャングたちをどうするか考える。ふと思いついたアランがこっそりガーベラに確認すると、ギャング然り人々が奇妙な行動に走ることがあるのは、壊れた世界が人間に干渉しているからであり、ガーベラは世界と共にそのバグを修正しようとしているのだと分かった。対症療法で良いと判断したアランは、親切屋と共に両ギャングを僻地に閉じ込める計画を進め、控えめに言っても話を聞かないヴィーガンの方を脅迫で制圧した。


 ヒッピーも同様にしようと思っていた矢先、トムの様子がおかしいと気付くアランと親切屋。やって来た獣人ガーベラへの反応から中身が違うと確信したアランは、発砲。ヘッドショットするが即座に傷が治癒してしまう。トムに取り憑いた存在とは、悪魔ガーベラであった。彼が見える者と見えない者がいるという不思議な生物は、アランにこの世界の秘密を語る。

「一言でいえば、神話の後の世界だ。一万年前に怪物がこの世界を運命ごと壊し、八千年前に神さま気取りの異世界人が星を消して、バルカン以外の大陸を作り上げた。それ以来、育つことも風化することも許されず、存在し続けた世界だ」

 更に、獣人ガーベラはその怪物の娘であり、この世界の後継者であることも判明するのだった。悪魔が去り、そういえばと獣人ガーベラに用を聞くと、ただお城のクッキーが美味しかったから持ってきただけなのだった。


 お留守番の茂美とウォスとシャーリーたちは、王都の散歩をしていた。茂美は自分が娘くらいの子とエグいほどまぐわったことでアランへの負い目を感じていた。それに、夫と早く離婚しなければとも焦っていた。そんな中、道端でヒッピーと出会ってしまう。エセ自然派の彼らがシャーリーとウォスを侮辱するのを見るなり、ガチ自然派野生児の茂美は、自然では動くものがテリトリーに入ってきたら殺すものだと実技で教え始める。一方のアランたちは、ヒッピーの本部に突入。植物過激派であり、動物皆殺しを標榜していた彼らは決死の抵抗をしようとしたので、アランの殺しのテクニックと親切屋の治療の魔法で、致命傷を負う痛みを叩きこんで説得の足掛かりにした。ペテンは上手くいったが、帰り道、ヒッピーの肉体を文字通り破砕した茂美と出会う。真っ先に怪我の心配をしてくれたアランに彼女は、また惚れてしまうのだった。


 ローズマリー王国のソフィアの家へ、疫病神の病が連れ戻されて任を失ったドゥカが帰ってきていた。深刻なパンパン不足に悩まされていたソフィアは、お迎えするなり玄関でセックスしようとするが、同時にやって来たアリアンナに止められ、事情を聞くまでの間、代わりにと雑な手マンで雑に絶頂させられる。歯止めが利かなくなりかけたところで、不機嫌なボウイと真っ青なお自野が帰宅してきて、ただ事ではないと話を聞くと、お自野が気絶しているボウイに勝手にフェラしたが、ボウイは前の初めてはアランとがよかったと怒っていたのだった。ソフィアのお叱りにより、お自野は土下座。勢い余った何でも言うことを聞くと言ってしまい、ボウイに『二百回イクまで寝られません』という企画ものみたいな罰を言い渡されるのだった。その一方、彼女たちの愛を世界管理株式会社の病は眺めていた。記憶をリセットされた彼女は、心配して様子を見に来てくれた女神に、彼女が事件の原因とも知らず慣れない喜びを感じていた。


 茂美による大量殺人に対し火薬ラブの邪知暴虐女王ティアは、犯罪者なので別にいいという衝撃的な理由で許した。ティアの誘いで共にケーキを頂くことになったアランだが、テーブルで話していると何者かによって狙撃される。外れたとはいえティアは平然と撃ち返し、一発で処刑する。その流れでアランはこの大陸に来た目的である、カードリッジ式の弾丸とサイレンサーについて提案、共に四日ぶっ通しで開発し、サイレンサー付きのマグ弾ライフル、ティアラン8020を手に入れたのだった。作ったからには誰でもいいから撃ちたいというティアは、中学生くらいのノリで近所のゴブリンを撃ったり、遠距離からギルドの壺を割ったりする。呆れたギルドマスターのスティーブから、勇者を名乗る変な奴が来ていたと聞かされる。


 勇者とかいう変な奴がいると聞いて、経験から十中八九面倒ごとに巻き込まれると予感したアランは、銃も手に入れたことだしとバルカンから脱出することに。茂美、ウォス、シャーリーの三人に帰ると言っておき、彼女らが準備を終えるまでにステイシーたちへ伝えに行こうとガーベラを呼ぶ。勇者がいることを伝えると、勇者が登場する前にはこの大陸に存在する人間の歴史への制御力である『伝説』によってバルカン国民は大半が死ぬはずであり、茂美が大量殺人を犯したのもきっとそのせいだと言う。そうしてオウレルのいた雨の町の館に飛ぶと、町の人々の死体がそこかしこに転がっていて、オウレルも死亡していたと分かる。館の地下に逃げ込んでいたステイシーたちの話を聞くと、醜い獣人のオウレルに恐れをなした人々が彼を始末しようと押し寄せてきたところで、謎の化け物が全員を殺したという。そうした話の中で、ガーベラが告白する。その皆殺しの犯人、この世界の最初の神、世界を壊した怪物が、自分の母であると。


 世界管理株式会社では、その虐殺が大変な騒ぎになっていた。原初の神とその娘が帰って来たことに頭を抱える女神は、病の部屋で虐殺の様子を見ようとする。しかし再現の映像に過ぎないはずの立像が具現化し、ゾンビのように襲ってくるという謎の力に襲われる。一方の館の地下では、アランの説得でステイシーと仲直りし、ルイマスは世界を直すガーベラに奇形として生まれてしまう獣人の正しい形を定めて欲しいと頼み、神父は女神と再会できるかもしれないと着いて行くことにした。さて行こうとした矢先、もっとも出会いたくなかった相手、勇者ああああと出くわしてしまう。彼は魔王と戦おうとする勇者に違いないようだが、とりあえず闇側認定するタイプの陰謀論者だった。同じく陰謀論にハマっていた、胸と股の周りがやたら涼し気な僧侶の和装をしている痴女ヒロインのヒカリと共に、いちゃもんでダークサイド認定して挑んでくる。アランは咄嗟にガーベラのワープを利用し、ティアラン8020を取ってきて即座に発砲。ああああを仕留めたかと思えば、大体どこに当たっても死ぬマグナム弾を身体の中心に受けてなお生きており、閃光の魔法で手負いのまま逃走した。仲直りしたばかりだと言うのに手荒に扱われたステイシーはワザップステイシーになりかけるが、バックハグで許してあげた。


 世界管理株式会社が原初の神に襲撃され、女神と病以外は全員が死亡。残されたふたりは、自分の世界を破壊するわけがないと下界へ逃走する。一方でアランは、それこそ神話のような戦いに巻き込まれてたまるかと、意地でも帰る決意を固める。ヒッピーとヴィーガンが急に暴れ始めて制圧されたことを受け伝説に抗おうとする親切屋を捨て置き、アランにときめいて恋心芽生えさせるティア女王を無視し……と思ったら、彼女からアランとティアの名を刻まれた弾丸という、捨てるにも困る記念品を押し付けられるなど、紆余曲折あり、雨の町に入った時に天界から逃げてきた病と鉢合わせてしまう。何かがあったらしく、隠れていた女神は右の腕と足を失っていた。病が天界で何があったかを説明すると、ガーベラが母が伝説を利用して昔にあったことを再現することで攻撃しているのだと気付く。ならば伝説を破壊できればいいと繋がり、そうして出した結論は、伝説ではあり得ないはずのエラーを発生させること。即ち、勇者の暗殺であった。


 当の勇者ああああは王都に至り、通りすがりのヴィーガンと意気投合。アジトに連れて行ってもらうものの、いるのは数名であり、ほとんどが親衛隊に制圧されていた。卵も牛乳も使っているヴィーガン料理で勇者をもてなすが、料理がまずいということでダークサイドとして認定。その数名を始末した。一方でアランたちの方では、勇者を殺せば解決だと勇んだ女神が勇者を殺しに行くが、なぜか悪魔ガーベラに邪魔をされ、挙句バカにされてキレてしまい、勇者どころではなくなるというポンコツをかます。そんな女神に期待はせず、アランも行こうと振り返った時、路地の角から乳が飛び出していた。わが目を疑いながらも、それを瞬時にヒカリの乳だと判断したアランは親切屋と協力し、その場で勇者をペテン師として仕立て上げ、仲間に話している(てい)でヒカリを救いたいというスピーチをする。それが利いているかどうかの判断を乳揺れでしなければならないことにキレそうになりながらも続けていると、ヨタカ国出身のヒカリと茂美が幼馴染だったと分かり、その再会でヒカリが目覚めた(・・・・)のだった。


 大乱交の後、夕方の散歩をしていたソフィアとドゥカ。みんないるから寂しくないけど、アランに早く帰ってきて欲しいし、早く結婚したいというソフィアの側で、限界過疎村のキノコ爺さんが黒い怪物に豹変し、バルカンの方角へ駆け出した。しかしそれが見えていたのはロボットのドゥカだけだった。一方でアランはヒカリから勇者の弱点を聞くが、特にないらしいと分かる。仕方ないのでライフル狙撃で仕留めようと決めたとき、ヒカリも黒い怪物に変身してしまう。ガーベラがワープで遠くに隔離してやり過ごし、アランは茂美たちを親切屋に任せ、ステイシーと神父を回収して城に飛ぶ。ちょうどそのときが、勇者がやってきて、目の前で勇者が騎士を殺しているのに誰も反応しないという異常な瞬間だった。ティアを騙して勇者を魔王ということにし、戦列の騎士たちに発砲させるが一発も当たらない。そこでステイシーと神父の不死身を利用しつつアランは階上から狙撃する。黒い怪物が城へと殺到してくる中で勇者の足を撃ち、狙撃手としてその場を移動しようとすると、あのポンコツ女神がやってきた。急にアランを殺そうとするのを悪魔に救われ、どうしたのかと問うと、伝説に関係なくなんかキレたというふわっとした理由だった。


 勇者を倒すための殺し屋と天使とゾンビの戦いと、バカと言われ過ぎて逆切れした神とバカと言い過ぎてキレさせた悪魔の喧嘩と、乱入してきて世界を侵食していく怪物との混戦の中、アランはついに勇者の頭を打ちぬく。しかし怪物の浸食が止まらないのでもう一発撃ち込んで止めを刺そうとしたところ、勇者が復活の呪文で蘇生。弾を使い切ったアランは追い込まれてしまう。しかしアランは、悪魔を使って女神を勇者の上に、その姿で復活した神父を降らせ、勇者がそれに気を取られている隙にティアに貰った記念弾丸と神父の骨を利用して素手で発火させ、アッパーと共に自らの右手ともども勇者の頭を爆砕した。元の姿に戻り、消えゆく怪物を前にガーベラも自らの呪われた運命に見切りをつけ、アランを親切屋の元へ運びこみ、回復魔法で治療を受けさせる。グロ大好きなウォスによるほぼ顔面騎乗位を食らいながらも、アランは消えかけた怪物が一瞬、自分の姿になったことへ思いを巡らせた。


 怪物から戻られたヒカリが、ぬるっとハーレムに加入する。ヨタカのある地域の訛りを持つ方言っ子で、ウォスの尻を叩くだけで死ぬほど笑うゲラであった。ガーベラのワープを利用してステイシーたちを迎えに行き、ついでに女神の様子を見に行ってみると、悪魔が怪物の姿で女神が子ども喧嘩足蹴りブレイクダンスを眺めているところだった。ちょっと落ち着いた女神へ、アランは自分のターゲットの名前が変な法則を聞く。結論、ただの偶然だった。その隙に獣人ガーベラも、悪魔ガーベラと話をし、怪物である母から逃がしてくれた優しい父が異世界でとにかく性交していると告げられ、当惑する。悪魔が女神へ、怪物に奪われた右手と右足を返し、アランにだけ見えるよう姿を消し、アランへ聞く。「――この世界の神になれるって言ったら、どーする?」


 詳しく話を聞くと、この世界の最初の神である怪物とアランが並行世界での同一人物であるために、アランには神になる資格があってしまうのだと言う。その話を聞いてアランは、前の世界で首相を罵倒して気持ちよくなっていた残念な大人たちを思い出し、辞退する。その後、悪魔と別れ、帰る女神を見送り、いざ行こうとしたところ、女王ティアがやって来てアランへ告白する。この物語の存在ではないティアは普通に振られてくれて、アランはむしろ罪悪感を覚えてしまった。獣人ガーベラに各地へ送ってもらい、アランはハーレムメンバーと歩いて港の町へ向かう。もうじき到着するときになって、勇者と魔王の伝説でまだ勇者としか会っていないことに気付き、魔王はどうなったのかという話になる。そこで、ほぼ全裸魔族っぽいアーマー痴女のシュビントと出会ってしまう。雑に恋され、早く帰りたいしこれ以上のイベントはごめんなアランは伝説を消したように頑張って、自分がやったことのない行動――自分からハーレムに誘ってみた。結果、加入。滑り込みで魔王がハーレムに入ってきてしまった。それでただでさえ心が折れそうだったアランへ、シュビントが残酷な知らせを送る。女神が起こしたと思われる波が、アランの乗る予定だった船を大破させていた。アランは赤ちゃんになり、その場でバタバタする。すると女神の詫びにより、赤ちゃんの状態でソフィアの目の前にワープする。アランは赤ちゃんを続行したのだった。

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