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3日が経った。
草薙さん(女性って呼んでたけどナースというらしい)のお陰で運動が出来るくらいまで回復したそうだ。
その時に加藤もちょくちょく来ていろいろとお話しして帰っていった。
なにやら楽しいという感情を先にどうたらこうたらと言っていた。
楽しいことはすると胸が高鳴る、らしい。
それだけしか教えてくれなかった。
それと藤堂さんはあれから一回も顔を見せていない。
とにかく、今日退院だそう。
退院したらどこに行けばいいか分からないけど。
「高橋さん、お入りください」
呼ばれた。
最後に私を手術した医者に診察してもらう、してもらわなければいけないという。
ちなみに左手は隠していない。
草薙さんは何か気を使っている感じだったけど違和感や不便さはない。
部屋の外に出ると周りから視線を感じるがそこまで気にするようなこともない。
しいて言うなれば子供が寄ってきて面白がってツンツンしてくることくらいか。
診察はすぐに終わった。
どうも私の怪我はエグかったらしい。
腹は少々抉れて無くなっていたとか、内臓が殺られているところがあったとか。
この医者の技量が無ければ死んでいたな。
ちなみにお金は藤堂さんが出してくれた、と言っていた。
部屋に戻るときれいさっぱり掃除されていた。
ベッドの上に服が置いてあったので着た。
途中着方が分からない服があったけど草薙さんが、
「貴方スカートも穿けなくなっちゃったの?」
と言って、手伝ってくれた。
黙々と準備を進める。
と言っても、私は何も無いし藤堂さんも最低限の物しか持ってこなかったからすぐに終わった。
そこで待ち合わせの時間にもう少しだと気が付いた。
誰って言ったらもちろん藤堂さんしかいない。
急いで病院(さっき教えてもらった)から出る。
するとそこには鉄の箱が沢山並んでいた。
「何?あれ」
「………車って言うの。覚えておいてね」
どうも常識が無いっぽい。
なんでこんなんなのに退院なんだろうか。
もう少しおかないと駄目じゃないか?
「高橋右さんですね?お迎えに上がりました」
「じ、じゃあこれから頑張ってね!バイバイ」
いかつい黒眼鏡を掛けた男の人が来た、
草薙さんは驚いて病院の中に入っていった。
手を振っていたので振り返しといた。
それから、その男の人についていって車に乗り込んだ。
そこで何かをかけられた。
「はーい、それじゃあ寝てようね。お休み」
お休み。