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雑な落書き

作者: 漢信彦

古本屋に来た。

私の趣味は古本屋に行くこと。

昼間から漫画コーナーで立ち読みしている人間を見て、自分はまだ大丈夫と言い聞かせるため家から出る。

最近は子供が増えてきた。夏休みなのだろうか?曜日の感覚はあるのだが、月日の感覚はない。

夏休みになると私よりダメな人間がぴたりと来なくなる。

不思議だななんて考えている暇がない、なぜならこの古本屋で一番底辺にいるのが私だからだ。

毎日が休みの私にとって夏休みなど不要で、この世で一番いらないものだと考えている。

私以外にも不要だと思っている人間はいるはずだ。休日というより、子供が平日から社会に解き放たれているのが嫌だと思うものもいるだろう。

奴等は悪魔だ。我々の時間を壊し、汚し、すべてを台無しにする。子供は休まず学校に行け、学校に縛られろ。

こんなことを思いながら古本屋を回っていると、いつも読まない本のコーナーに来た。

興味がない本を手に取りパラパラとめくると汚い字の落書きがあった。


「仕事しろ」



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