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第一章 脱出

ども!更新遅れました。ごめんなさい。

いろいろ伏線を張りますので、よく文章に注目してお読みください。


5月12日(木)

S県八条市

 県立八条高校



事件発生から10分前

晴天と広がる中、一人の少年は窓際の席から雲を眺めていた。その時間帯はどこも授業中であり、隣のクラスからも英語の発音が聞こえる。現在受けている古典の授業よりもこちらの方がよく聞こえるのは担当の先生が70半ばの臨時教師であり、時折聞こえる耳障りな淡をすする音を紛らすためでもある。

「だりぃ」

彼、夏川純一は心の中に溜まっていた感情を口にすることにした。結果、変わらない。もともと、聞こえないように小声で言ったのだが、気に食わなかったのか苦虫をすり潰すような顔をした後、机に突っ伏すした。

「暇だ」

今度の言葉は心の中で言ったのか実際口にしたのか分からない。考える思考の前に、昨夜夜更かししていた分の睡魔が襲いかかり眠ってしまった。




10分後

 大日本製薬会社

1F警備員室



「…だからすぐに来てください」

茶髪の若い男性は荒げた声で電話相手と話していた。小1時間前、のんきに上司と携帯ゲーム機で遊んでいた時、清掃員が一本の電話が入った。内容は「臭いから薬品が漏れているかもしれない。調べてくれ」だった。当然のことながら、遊んでいたため軽くメモしスルーしてしまった。あの時に、速い対応を行っていても結果は変わらなかったが、今よりはましなのかもしれない。そう、ロメロの映画のように死者がうろつくのだから。

「…お願いします」

受話器を下ろし上司の方に向きを変え「通報しました」と告げた。

「いつごろ来る」

尋ねたのはこのバイトを紹介してもらい、狩りをしようぜと誘った、二回上の先輩だ。いつも言う軽口はなく頭から汗を流しおどおどとしている。

「地元警察が10弱で着くと言ってます。落ち着いて行動するとのことです…」

「そうか」

室内には三人の警備員がいた。それぞれ自体が事態だけに神妙な顔達をしている。落ち着きのない若者に対し白髪の男性だけ冷静だった。

「どうする、おい…。何とか言えよ」

「警察が来るまで籠城じゃないっすか」

若者同士でこれからを話している間、白髪の男性だけこの事態について考えていた。

小一時間前に清掃員が異臭に感知、会社の地下駐車場で不審者、外部からの犯行でなく会社内で襲撃、地元警察の落ち着きようからここだけ、……つまり会社内での発生!だったらあの噂は事実。

男性は考えがまとめ、報告書に記入し始めた。その異常な行動を目にした残り二人の警備員はは考える限りの侮蔑と罵倒を述べ、話を戻す。自分の見解を書き終えた男性は最近、嫁に行った娘からいつでも連絡できるようにと渡された携帯電話を取り出し、画面を見た。そこには幼い孫と娘夫婦が仲良く笑っている写真だった。「幸子」と呟き胸にしっかりと抱き抱えた。

それと同時に窓から奴らが侵入してきた。情けない悲鳴を上げわれ先にへと出入り口を目指す若い警備員たち。ドアを開け逃げようとしたとき、両端から奴らが喰らい付き茶髪の青年の首にかみついた。鮮血と悲鳴を上げそこに奴らが群がる。

先輩にあたる警備員はそんな彼を見捨て、窓から逃げようとしたが通路の床に張っていた奴らが先輩警備員の足を掴み、バランスを崩して後ろに倒れた。すかさず奴らが襲いかかり絶叫を上げた。

最後まで残った年配の警備員は顔を上げず俯いたままの状態で襲われた。

奴らが食事をしている最中一本の電話がなり響いていた。

受話器を取ろうとする者はおらず、誰もいない廊下で自己の存在を主張するかのように…



そう、パンドラの箱はここから開けられた……

人々は奴らという災厄から逃れるため逃げ惑う……

獲物として認識されないように……




この小説は映画研究部の友人Aからの依頼だった。

私は喜んで書いた。

なのに…彼は…

 〜電話中〜

「…どこまで書けた?」

「え、脱出するとこ」

「あれ、ヒロイン拉致?」

「ヒロイン?」

「ん?名に書いてるのかな(汗)」

「ゾンビモノ」

「○○君、君に書いて欲しいのは恋愛モノだよ」

「…………は?」

沈黙は数秒だったが俺には一時間位に感じられた。

もちろんのことながら口論となり、10分で仲直り。

締切は2週間。ファイト、俺!


ちなみに、彼とは仲良しじゃないよ。ただお互いの事情を合理的に解決しただけ(喧嘩は時間の無駄)

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