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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第4章 全ての始まり
99/128

クロノス

・89・

side:エレナ・ルーシュ




 「いい感じにゃね」


 「はい、大分慣れてきました」


 ミーシャさんの元で修行するようになって、大体1か月がたった


 その間自由な武器の形にする練習などもしていたが、大半は左半身を補うように動かす練習をしていた


 そのおかげで、なんとか、左手を自由に動かせるようにはなった


 それに、ある程度なら、ほかのことをしながらこれ、ミーシャさんが名前を付けた【クロノス】を操れるようになった


 クロノスという名前については、「なんか思いついたにゃ」と言っていただけなので、意味とかは多分ないのだろう


 「それじゃあ、次は、足にいってみるにゃ?」


 「そうですね、そろそろやりたいです」


 手の方で細かな動きはある程度慣れてきたので、次は足に多い、歩く練習を始めることにする


 「それじゃ、次は左足全体を覆ってみるにゃ」


 言われるがまま、とりあえず左足の先から付け根のところまで覆いつくす


 「できました」


 「とりあえず、まずは立ってみるにゃ」


 歩くのは、とりあえず問題なく立てるようになってから始めるようで、今はちゃんと立つことの練習をする


 「ちょっと、ぐらぐらします」


 左足の重心移動がまだできなく、少しバランスを崩すと姿勢が安定しない


 「かかとが少し浮いてるにゃ、しっかり地面をつかむ感じに操作するにゃ」


 言われて一度座り、足を見てみると、実際に足の裏はつま先だけしかついていなくこれではバランスをとれないのもうなずける


 「靴を履くのって、いいですか?」


 今ははだしの上から、覆っているが、その上から靴を履けば、ちゃんとした形を作らなくても歩けるのではと思う


 「うーん、いいと思うけど。いちいち靴を履くのはのは面倒にゃ?」


 「・・・確かに、そうですね」


 いちいち足をクロノスで覆った後に、靴を履くのも面倒だし、左手が使えない今。簡単にできることでもない

 

 「それなら、靴を形作ったほうがいいですね」

 

 「そうにゃ、イメージしやすいように、右足のものと同じにするといいにゃ」


 クロノスは、イメージがより鮮明にできると、その分作りやすくなるので、見本がある方がすぐに形図来ることはできる、なので、一旦右足にはいている靴を脱いで目の前に持ってくる


 「イメージを鮮明に・・・・」


 細かいところまでちゃんと確認し、それと同時に左足に形作っていく


 「イメージを反映させるのは、もう完璧にゃね」


 確かに、何度もやっていくうちに、目の前のものをイメージして作るのは苦労しなくなってきた、そこはきちんと成長していると確認できるところだ


 「ちょっと見せるにゃ」


 一応足を覆い終えたので、それをミーシャさんはできているか確認していく


 「少し、ムラがあるけど、まあ、問題ないにゃね」


 さすがに足全体をきれいには覆えていなかったようだが、動かすのには支障がない程度だったようで、そのまま進めることになった


 「それじゃあ、もう一回立ってみるにゃ」


 今度こそ、ちゃんと立つことができそうなので、ゆっくりと確実に地面をつかむ


 「なんとか・・・行けそうです」


 少しふらふらとバランスをとらなければいけなかったが、なんとか立つことはできた


 「歩けるにゃ?」


 「ちょっと・・・待ってください」


 立つことはできたのだが、まだバランスをとることに必死でほかのことをすることができない


 「それじゃあ、まずはこの状態になれるところから始めていくにゃ」


 それからは、毎日同じように立つ練習や、動く練習、武器を形作る練習などを繰り返し、丁度3か月がたつ


 「いったん休憩にゃ」


 毎日休むことなくずっとクロノスの練習をしていたことにより、もうほとんど意のままに操れるくらいにはなってきた


 「ふう」


 いったん魔力を通すのをやめて、椅子に腰かける


 「三時間は、続けられるようになったにゃね」


 今ではそこまで集中しなくても、形を維持できるようになり、動きながらでもいろいろなことができるようになってきた


 「そうですね、ただ、これ以上となると、魔力が続かないですね」


 魔力に関しては限界値は魔力を使っていくとだんだんと上がっていくのだが、最近はもう、あまり上がってこなくなった


 「それじゃあ、送る魔力を減らしてみるにゃ」


 「なるほど」


 どうやら、今はまだ無駄に魔力を送りすぎているようで、うまくやれば自然に回復する魔力と消費する魔力が同じくらいで扱えるようで、そうなれば、どれだけでも使い続けられるらしい


 「それができるようになったら、魔力酔いになる心配もなくなりますね」


 現在、私は魔力を限界以上に取り込んでしまうので、その前に魔力を使わなければいけないが、それができるようになれば、元の、この状態になる前の状態にかなり近づくことになる


 それが、私の目指す目標となるだろう


 「そろそろ魔力も回復したにゃ、再開するにゃよ」


 大体の日が、このように魔力がなくなるまで練習し、回復するとまた再開、これの繰り返しである


 「次はなにを?」


 「うーん、そろそろ帰ってくることだし、組手にするにゃ」


 組手の際は、ずっとこの屋敷にいる、ミーシャさん以外の人と行っている、その理由として、ミーシャさんはどうやら、わかりにくいが妊娠しているらしい


 なので、激しい動きや運動はあまりできないらしい


 「今日は誰とですか?」


 「うーん、一番最初に帰ってきたやつとするにゃ」


 そして、誰かが帰ってくるのを待っていると


 「あ、帰ってきたにゃ」


 最初に変えてきたのは、双子の姉妹、マナとミナだった


 「あの二人なら、2対1でも行けるにゃ?」


 二人は私よりは年下であるので、やはり一対一であると、少し余裕が生まれてくる


 「行けると思います、それに手数も多いほうが、練習になると思うので」


 手数が多いと、その分そちらに集中しないといけないので、クロノスの練習にもなる


 「じゃあ、呼んで来るにゃ」


 そして、三人は、動きやすい服装に着替えて、準備をしていく


 「エレナの姉ちゃん、手加減しないからね!」


 「ミナ、エレナお姉ちゃんは、けが人だから、動けなくなったら、きちんと終わらないとだめだよ?」


 「わかってるって」


 以前に組手をしたときは、途中で魔力切れになりミナの一撃が頭にクリーンヒットしたことがある


 あの時はミナも防がれると思って結構力を込めて攻撃しており、流血したことにそこにいた全員が驚いていた


 「今回は大丈夫、あんなことにはならないから」


 「そうなの? それじゃあ、気にしないよ!」

 

 その言葉からさっそく組手が始まり、ミナがまっすぐに、マナは魔法の詠唱に入った


 こっちもすぐにクロノスで半身を覆って、ミナの攻撃を防ぐ


 それと同時に、マナの方にももう一つの方で詠唱を妨害する

 

 「うわ!」


 それと同時に、ミナの方も対処し、一度距離をとらせる


 「ミナ! 距離開けちゃだめだよ!」


 マナもミナも、私との戦い方は知っているので、ちゃんと距離を詰めてくる


 はっきり言って、まだ武器と体を同時に動かすのには少し苦戦するときもある、なのでその場にとどまり、武器にのみ集中した方が力を出せる

 

 「すぅーっ」


 大きく息を吸って、集中状態に入る


 左右のクロノスでそれぞれミナとマナに対応し、距離を近づけさせない


 「はあ」


 いったん攻撃をやめて次は近接の練習をする


 「よし来た!」


 ミナは遠距離の相手に対して特に対処法を持っていないので、近接戦闘できるところに来てくれて張り切っている


 右手では時々マナの詠唱を妨害しないといけないので、左手と足でミナには対応していく


 そこから数分組手が続き


 「はい、終わりにゃ」


 ミーシャさんがちょうどいいところで止めてくれて、そこで組手は終了する


 「はあ、結構疲れるね」


 「エレナの姉ちゃん、また強くなってない?」


 「そうかな?」


 「うん、前よりも、それの動かし方上手になってるよ」


 「それならよかった」


 「よし、それじゃあ、今日はこれで終わりにゃ、あとは自由にしてるにゃ」


 今日の修業はこれで終わり、疲れが残らないようにストレッチをしながら、これからのことを考える


 「そういえば、そろそろ学校の方にも行かないといけないかな?」

 

 今は左半身の状況から、学園の方は休学にしているが、問題ないくらい動けるようになれば復学するつもりであった


 「ま、一旦はこっちに集中でいいか」


 別に卒業を急ぐわけでもないので、今はこっちに集中することにする


 「さて、ストレッチも終わったし、部屋に戻ろうかな」


 明日からもまた同じ修行が続いていくので、早めに部屋に戻り、一旦夕食の時間まで休んでおくことにした

 




 手紙に書いてあった日まで、あと1年と5か月

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