全てを魅了するもの
side:シャル
「ねえカスミ~」
「どうしたの?」
やることがなさ過ぎて仕方がなかったので、カスミの研究室へと足をはこぶ
「誰か使えそうな子いないの~?」
ここでいう、使えそうの意味は、来るときに、使える駒になりそうなものがいないのかという意味である
「いるけど~、まだ接触できない子が多いよ?」
「えー、そうなの?」
それじゃあ、意味はない、今何かしたいのだ
「じゃあ、おもちゃかしてよ~」
なにも思いつかないので、カスミに何か貸してもらおうと聞くが
「ごめんね、今は全部だめなんだ」
「え~、ひま! なんかすることない?」
おもちゃも貸してもらえないとなると、いよいよ何も思いつかない
「うーん、まいいや、お出かけしてこよ~」
とりあえず何かすることを探すために、外に出る
「んー、なんかいないかな~」
とりあえず周りを見回して、目当てのものを探す
「あ、いたいた~」
目当てのものを見つけ、駆け足でそれに近づく
「【色欲】」
能力を使い、魔物を意のままに操る
「育成だ~」
そしてそのまま、魔物の背中に乗ってほかの魔物を次々と倒していき、操った魔物を育成していく
「よしよし、結構育ったかな」
数時間続けて、あたりの魔物を狩りつくしたところで、魔物から飛び降りる
「【鑑定】」
アサヒからもらった力を使って、乗っていた魔物のステータスを見る
「うんうん、十分十分」
周りの魔物たちと比べると、十分なステータスになっていたので、満足する
そして、その魔物に向けて手をかざして
「【断頭】」
一瞬にして魔物の胴体と首を別れさせる
「おお、結構経験値入ったね」
そう、今行っていたのは、強い魔物を倒すことによる自身のレベルアップ
自分の能力で魔物を操りその魔物を育て、最後に自分でその魔物を倒すことで、苦労することなく自分のレベルを上げることができる
「そろそろ、手駒の方も育てていかないとね」
満足し、自分の部屋に戻り、さらに奥の部屋に入る
そこには数人の、まるで人形のような状態の人間が立っていた
色欲の魔王の力の及ぶ範囲は、魔物だけではない、人間も対象にすることができる
つまり、私の能力は逆らうことのできない、完璧な操り人形にすることができる
「さあ、あとすこしで、始まるよ~」
あと少し、時が来れば、私のお気に入りの人形たちを使って人類を皆殺しにできる
「でも、まだ足りないね」
まだ此処にいるのは数人、人類の数に対しては、あまりにも少ない、だから、まだまだ駒は増やしていく
すべての人類を魅了し殺しつくすために




