封印のその後
今回は短めの話になります
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side:アイシャ・ヴァレンティ
ルークさんが、アルカを連れて、どこかへと消えていく
そして、これからしないといけないことを考える
「まずは、この子たちを何とかしなきゃね」
目の前には、アルカによって縛られたアイオス国の生徒たちがいる、はじめにその拘束を解いて自由にしてあげる
「一番話が通じそうなのは・・・」
周りを見て、まともそうな生徒を探す
「あの子が一番、ましかな」
周りをみて、唯一傍観ではなく、行動している生徒に話しかける
「ちょっといいかしら」
「え?な、なんですか?」
急に話しかけたことにより、少し戸惑っているが、お構いなしに話を続ける
「ここで何が起こったか理解できてる?」
「・・・は、はい、なんとか」
「そう、それなら、そっちの国の人に説明はできるわね」
ある程度、ルークさんにここにいる人たちのことは聞いているので、どこの生徒なのかはわかっている
もし、ここでのことが理解できていないのなら、こっちから説明しに行かないといけないと考えたが、目の前の子が理解しているのなら、その必要はないだろう
「あ、あの、アルカ君は、どうなったんですか?」
「あなた、アルカの知り合いなのね」
「は、はい」
どうやらこの話しかけた子はアルカのことを知っているようであったが、説明しようと考えて、今はそんなことをする気にはなれなかった
「まあ、貴方が知る必要はないわ、ここで起こったことの理解ができてるならそれでいいわ、」
そういい、ここを離れようとする、自分の生徒を刺した場所になんてあまり長く居座ることをしたくなかった
アイシャは、アルカと長くいるうちに、息子であるシンのことをアルカと重ねてしまっていた
丁度アルカとシンは同じくらいの年であったし、性格もどこか似ていていろいろと面倒を見ているうちに、無意識のうちにそうなってしまったようだ
そんなアルカを刺したということを、何とか考えないようにして王都へと戻っていく
王都について、家に戻る前に一度、ルークさんから受け取った手紙に目を通す
手紙の内容については、まずは封魔の太刀について、これは特に問題がなければ、エレナに預けておくのがいいらしい、その理由についても書かれており、もし不安ならばアイシャが預かってもいいと書いて居るが、まあ、手紙の通りにエレナに預けることにする
そのほかに、ルークさんが今どこに行っているのか、そして何をしているのか、ルークさんが戻ってくるまでの間にやってほしいことに関しても書かれていた
最後に、一枚ずつ、家族に対しての手紙も入っている
それに関しては、今は読まないことにして、足を進めていく
まず初めに向かったのは、エレナのいる病院の一室
「エレナは、まだ起きてないか」
先日、いきなり夜に患者が運ばれてきたかと思うと、もう少し運ばれてくるのが遅れていれば手遅れになったのではないかと感じるくらいボロボロのエレナであった
エレナには、できる限りの治療を行って、外傷はすべて治した、ただ、内傷に関しては、エレナが起きない限り、どこが悪いのか判断できないので、治しようがない
「また今度来ようかな」
エレナが起きていないと、刀を渡しようがないので、とりあえず後回しにする
「それじゃあ、エレナが目を覚ましたら、連絡をお願いします」
「はい、わかりました」
この病院の受付の人にそう伝えて、病院を後にする
「それじゃあ、行きますか」
アイシャがやることの中で、一番大事なことをする時が来た
ルークからの手紙をみんなに読ませることである
「おかえりなさいませ」
家に帰ると同時に、レイナが出迎えてくれる
「ただいま、いま家には全員いる?」
「はい、皆さま、いらっしゃいます」
「それじゃあ、全員集めてくれる」
「かしこまりました」
レイナに全員を集めてもらい、さっそく話を始める
「それじゃあ、今からルークさんのことについて、話すわね」
そこから、アイシャがルークさんが行ったこと、これからしなければいけないこと、手紙の内容について話していく
その間、だれも口をはさむことなく、話を聞いてくれた
「これは、みんなあてのルークさんからの手紙よ、各自にあるから、読んであげて」
そして、全員に手紙を渡していき、アイシャは部屋を後にする
部屋を出た後、自分あての手紙を読み、改めて自分のすることを整理する
「はあ、とりあえず、二年間でできることは・・・」
アイシャ宛ての手紙に書かれていたことは大きく二つ
まずは、この世界にいる勇者をなるべく探して、魔王を倒す覚悟があるかどうかを確認する
これに関しては、ルークさんは、自分が死んだあと、確実に魔王が動き出すと言っていた
なので、それに対抗するために、唯一魔王を完全に倒せる存在の勇者を探すこと
そして、できるときでいいので、エレナを鍛えてほしいということ
これからエレナは彼女の持っている封魔の太刀をめぐって、強欲の魔王に狙われるという、ただ、何が何でもエレナは死ななく、そんな彼女に封魔の太刀を預けておくのが、最も安全なようだ
ただ、絶対というわけではないので、できる限りでエレナ自身でも守れるようにしてほしいようだ
エレナを鍛えるという部分については、ほかの人の手紙にも書いているようなので、アイシャ一人でする必要はないらしく、それは他の人に任せることにする
おそらく、今身軽に動けるのは自分だけであるので、勇者を探すことに力を入れたほうがいいだろう
「まあ、とりあえずはエレナが目覚めるまでは何もできないわね」
勇者を探すにしてもそう簡単に見つかるわけにもないので先にそれをするわけにもいかない
なので、とりあえず、準備だけを行い、エレナが目覚めるのを待って、封魔の太刀を渡し次第、出発することにする
他のみんなも、二年間にしなければいけないことが多く忙しいだろうなと考えながら、自分の部屋に戻っていく
この話で第二章は微妙なところで終わっていますが、終了になります
この続きは第四章からになります
次の第三章に関しては、異世界人側の話になります




