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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
67/128

眠れ

・64・

side:ルーク・ヴァレンティ



アリアとの話し合いを終えて、亜空間の中で整理する


アリアによると、半覚醒から覚醒状態になるための条件はわかっており、一つはエレナの無事を確認


これに関しては、エレナが目を覚まさない限り、達成することはできないだろう


なので、少しの間だが、エレナには確実に起きないように異能で寝かしてある


ただ、異能をかけなくても、すぐに目覚める可能性は低かったのだが、念のために異能をかけることにした


そして、もう一つは、サイトウ・ツカサの殺害


これについては現状どうしようもないので、サイトウを逐一監視するだけにしている


この二つを考慮して、アリアが主に作戦を考えた、内容についてはこうなった


まずアルカに、二つのうち一つの条件を達成してもらい、その瞬間にアルカから異能を引きはがして半覚醒状態を維持したままアルカの体を成長させる


それをするには何としてでもエレナの方を後回しにしないといけないらしい


エレナの無事を確認、サイトウツカサの殺害なら前者の方が簡単に終わらせることができるのだが、サイトウツカサは異世界人、なので、いつ元の世界に帰るかわからない


なのでサイトウツカサの方を先に終わらせないとアルカを覚醒状態にできない可能性が高いらしい


半覚醒状態のままでは異能をアルカの体に戻した瞬間に何が起こるかどうかアリアにもわからないらしい


サイトウの方は先に終わらせるのはいいとして、エレナについては、アルカの体が完成するまで保護しておくのかという話になったがそれは必要がないらしい


エレナそしてサイトウは、アルカの半覚醒状態に係わることになった瞬間に、何が起こってもアルカがかかわること以外では絶対に死ぬことはなくなるらしい


なのでエレナの方を後回しにしても、問題は一つもないらしいので、何が何でもサイトウの方を先に終わらせることになった


 「あれから三日、そろそろか」


アリアと別れて丁度三日となった、そろそろアルカの意識が戻るころだろう


 「まずは、どこにいるかを把握しておかないと」


今現在、アルカがどこにいるのかわからないので、まずは見つけることから始める


 「【千里眼】」


異能の中の探査系のものを発動し、王都内、王都の周り、森をすべて探していく


 「いた、まだ戦っているってことは、まだアリアの方の意識か?」


もし、アルカの意識が戻っていたら、真っ先にサイトウについて調べることになるだろうので、森で魔物と戦っているということは、アリアの意識であるということになる


そこから少しの間観察していると、急にその場に立ち止まったと思うと、その場から一瞬で姿を消す


 「意識を取り戻したか」


再び、アルカの姿を探して、監視を続ける


 「あんまり移動しないでほしいなあ」


千里眼は、どこにいても対象を探すことはできるのだが、その対象が移動する度に千里眼の見る場所を変えないといけないので、アルカのように一瞬で移動されると監視が難しくなる


 「あ、居た、王都か」


監視していると、どうやらいろいろ買い物をしているようだった


 「これは、サイトウ用か」


買っている物を見てみると、毒、薬、それを使用する器具など、普段のアルカとは関係のないものであったので、サイトウ関係であると予想する


 「あ、またか」


買い物が終わったのか、荷物を確認した後、再び【影渡り】で移動される


 「・・・・・いた」


おそらく、王都内にいるだろうと思い、アルカが行きそうなところを回ると、どうやらエレナのところに行っていたようで、丁度病室からでて外へと向かっていった


 「今回は歩いていくのか」


アルカはどこかに行くようだが、今回は歩いていくようだ、おそらく、周りに人がいるところに向かうのだろう


そこからは、特に何事もなく、アルカは礼王祭に参加しサイトウの情報を集めていた


 「また消えたか」


近くでアルカとイオリとかいう、サイトウの知り合いとの会話を聞いていたが、どうやらアルカは、ちゃんと先にサイトウを殺害するようだ


そして、アルカはサイトウの姿、いつ帰るのかを聞いて、そのままイオリとの戦闘を終わらせる


アルカはその後、すぐに姿を消してしまった


 「多分、意識が体についていっていないから、それを直すために消えたのか」


アルカの戦いを見ていると、アリアが少し体が動かしにくそうにしていたので、そう予想しただけで、本当にアルカがそのような行動をしているのかはわからないので、一応アルカを探し回る


そして、アルカは予想通り、災群生の森に来ており、意識と体を合わせるよう魔物と戦っていた


 「こっちはいいか」


アルカはサイトウと会うその時まで、ここから離れることはないだろう


なので、アルカにも一応監視の目をつけておくが、サイトウの方を中心に監視して、いつアルカに襲われても対応できるようにしておく



そして、5日が経ち


 「動いたか」


サイトウたち異世界人組がアイオス国行の馬車に乗り込み、出発する


それと同時に、アルカが動き出し、馬車の通る道に先回りして、サイトウたちを待ち伏せしていた


アルカがサイトウと出会うと同時に、こちらも準備に出る


 「【メッセージ】」


まず、アイシャに連絡をして、ルークの元に呼び出す

 

 「作戦はわかる?」


 「ええ、大丈夫よ」


作戦の一つのアルカから異能を引きはがすことに関して、まずアルカの精神を破壊する


アリアがいうには、そうしないとうまくアルカから異能が引きはがせないらしい


なので、アルカが一番油断したときに、異能で精神を一時的に破壊する


ただ、問題として、アルカの精神を破壊するには、異能を最大限使わないと一瞬しか破壊できないだろう、なので、全力で行うのだが、現在、ルークは力の大半を平行に発動している異能に用いている


そんな中で異能を最大限使うとなると、起きることは予想できる


 「【ワールドクロック】」


そして、現在の時間を確認するために、異能を発動させる


 「・・・・・これを、渡しておくよ」


現在の時間から計算して、手紙に書き加えて、アイシャに渡す


 「これは?」


 「これが終わった後に、みんなに伝えてほしい」


 「・・・わかったわ」


アイシャは何も聞かずに了承してくれる


 「それじゃあ、これを使って」


異能、【無限倉庫】の中から、一振りの刀を取り出す


 「これで、アルカの心臓を突き刺すんだ」


取り出したのは、封魔の太刀という、アリアが生前、このようなことが起こった時のために作っていた異能を封印するための刀である


これでアルカの異能の根源である心臓を突き刺すことで、この刀に異能の力を封じ込めることができる


 「心臓を・・・・それって、死んじゃうんじゃないの?」


アイシャが心配そうに見てくる、アイシャにとってアルカは大事な生徒の一人、そんな彼を殺してしまうのではないかと心配しているのだろう


もちろん、心臓に刺してしまうと、普通の人なら死んでしまうだろう


ただ、もうアルカは普通の人ではない


 「大丈夫、死ぬことはない」


アルカは異能所持者であるので、アルカはルーク以外には殺すことはできない、逆に言えば、ルークが封魔の太刀をアルカの心臓に突き刺してしまうと、アルカを殺してしまうので、アイシャにこの役を頼んでいる


 「そう、なら信じるわね」


 「ありがとう、こっちで合図するから、よろしく頼むね」


それからアルカを観察する


 「アルカがあんなことを・・・」


アイシャはそれなりにアルカのことを面倒見ており、学校でもよく話をしていたり、アルカのことはよく知っていた、そんなアルカがこんな事をするのを信じれないといった様子で見ていた


 「今のアルカは、普段のアルカとは別人だ、今は力に侵されているだけだ」


 「そう、なのね」


 「ああ、見てられないなら、見なくていいよ、合図はするから」


ちょくちょくアイシャは目を背けていたので、おそらく見たくないのだろうと思い、そういう

 

 「そうさせて、もらうわね」


アイシャはその言葉に従って、アルカから目を背ける


そこから数分がたち、アルカがいよいよサイトウの息の根を止めようと、心臓にナイフを突き立てる


そして、サイトウの状態を見ながら、完全に息を引き取るのを待って


 「アイシャ、行くよ」


 「・・・ええ」


ルークの合図に、アイシャも覚悟を決めて、刀をもって準備をする

 

 「・・・・それじゃあ、行くよ」


サイトウが完全に息を引き取ったのを確認し、アルカが油断し、次の縛り付けている人物に焦点を合わせた瞬間に


 「【精神破壊(ブレイク)】眠るといい、アルカ」


亜空間から姿を出した瞬間に、アルカに向かい異能を用いて、精神を破壊する


 「アイシャ!!」

 

 「ごめんね、アルカ」


ルークの合図とともに、アイシャも亜空間から出てきて、そのままアイシャの手に持った刀がアルカの心臓を一突きする


 「・・・・もういいか、抜いてみて」


アイシャに、一度刀をアルカの体から抜いてもらい、完全に封印できているかを確認する


 「うん、成功だ」


アルカの異能を完全に封じているのを確認したのと同時に、ある声が頭に響いてくる


 異能の同時使用制限の限界に達しました

 時間内に一度全ての異能を解除してください

 残り時間・719日23時間59分59秒


ルークが予想していたこと、それは異能の制限限界である


現在、ルークは異能によって、主に魔王の力の封印、それに加えて様々なことを現在進行形で行っている


今まではぎりぎり簡単な異能を使うことはできたのだが、今の【精神破壊】で限界が来てしまう


 「アイシャ、これも預かっていてくれ」


先ほど、アルカの異能を封印した刀をさらに鞘で封印して、アイシャに渡す


もしこの刀をアルカの近くに置いておくと、異能の封印が解けてしまうかもしれないので、遠ざけるためにアイシャに渡しておく


 「詳しいことはすべて手紙に書いている」


 「わかったわ」


この刀についても、先ほど渡した手紙に書いているので、今説明するつもりはない


 「それじゃあ、一秒でも時間が惜しい、僕はもう行く、みんなを、ミーシャをよろしく頼む」


 「・・・任されたわ」


一秒でも長く、アルカの体を鍛えないといけないので、すぐさま異能でとあるところに移動する





 「久々に来たね」


到着したところ、それは魔界、つまり魔族領のさらに奥のところにある領地である


 「アルカ、ここら辺の魔獣、狩っていくよ」


今のアルカは精神を破壊している、なので自分では考えて行動することはできない、つまり人形と同じ状態である、なので逐一命令をしないと何もすることもできない


 「二年、休みなしに狩り続けて、間に合うかどうか、まあたぶん間に合うか」


現在のアルカはルークのステータスに比べて低すぎる、つまり、アルカはルークに攻撃しても傷をほとんどつけられないので、ルークを殺すことはできない


なのでルークを殺すことができるところまでアルカのステータスを上げないといけない


二年間、仮に休まず一日中この魔界で魔獣を狩り続けて、ようやくルークのことを殺せるくらいにステータスを上げることができるだろう


この魔界は、常に魔獣を生み続ける、なので狩りつくすことはないので、休みなしに鍛えるにはうってつけである


 「右の大振り、左に飛んで、全力で前に、上から切りつけて」


アルカにやることすべてを命令していき、魔物を狩っていく、二年間、休むことなく










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