表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
65/128

礼王祭

・62・

side:アルカ・ロワール




 「そろそろ始まるか」


礼王祭の会場について、控室でのんびりしていると、礼王祭の開始の時刻になる


と言っても、アルカの出番はまだ少し先なので、その間にトーナメント表を確認する


 「ん? 今日はイオリもいるのか」


見ていると、端っこの方に知っている名前を見つける


 「・・・イオリなら、知ってるかもな」


イオリたちは初めて会った時、アイオス国から来ていると言っていた、そしてサイトウ・ツカサもまたアイオス国から来ているので、もしかしたら知っているかもしれない


 「勝っていけば、決勝か」


イオリと当たるのは、勝ち進んでいったら決勝になるのだが、おそらくイオリなら問題なく勝ち進んでくるだろう


 「その時に、聞くか」


そして、少し時間がたった後、自分の番になり、ステージに出ていくが


 「はあ、つまらない」


アルカの出番の前に、試合を見ていたのだが、思っていたよりもレベルが低く感じた


実際には、アルカがレベルが低いと思っているが、世間一般からしたら、結構なレベルの試合であった


ただ、アルカのステータスが極端に上がっていて、それによって試合のレベルが低いと感じているのである


 「試合・・・始め」


そうこうしているうちに、試合が始まり、相手選手が距離を詰めてくるが


 「遅いな・・・」


相手の動きが遅すぎて、フェイントを何回もかけてくるが、見えているので、そのフェイントには引っかからずに、攻撃をよけて、何も考えずに攻撃をする


 バキッ


特に力も入れずに殴っただけなのだが、相手は吹っ飛んでいき、そのまま場外へと飛んでいく

 

 「・・・?」


そんなに力を入れて殴ったわけでもないのに、予想よりも大きく吹き飛ぶ


 「勝者! ラーサル学園、アルカ・ロワール!!」


審判がアルカの勝利を宣言した瞬間、大きな歓声が発生する


考え事をしながら、控室に戻る


 「なんだ? なにかがおかしい」


なんだか、思った通りに体を動かせない、思ったよりも力を込めすぎたり、軽く走ったつもりが結構なスピードになったりと感覚がずれているような気がする


 「アリアが何かしたのか?」


1つ思い当たるのは、アルカの体をアリアが乗っ取っているうちに何かしたということである

 

 「なんとかしないと、意外と不便だな」


この感覚がずれて、うまく体が動かせない状態が続くと、もしかしたらサイトウ・ツカサを殺すことに支障が出てしまうかもしれない


なので、どうしようか考える


 「体を慣らすとして、どれくらいかかる? なれるまでにサイトウ・ツカサがアイオス国に変える可能性は・・・」


いろいろと考えながら、どうしていくか考え


 「ギリギリまで、体を慣らすか」


サイトウ・ツカサの殺害決行をいつにするかを決めて、それまでにどうにか体を慣らすということになりイオリに質問することが一つ増える


 「とりあえず、イオリたちがどれくらいこの王都にいるのか聞かないとな」


ここからアイオス国まではかなりの距離があるので、各々で帰るということはないだろう、なのでイオリがいつ帰るのかを聞き、それを制限時間として体を慣らすことにする


 「よし、行くか」


考えがまとまると同時に、アルカの次の試合になり、立ち上がってステージへと向かう


それから、2度、試合があり、どちらも一発で相手を場外へと飛ばして勝利していく


そして、次の試合が決勝となり


 「一日目の最終試合は、ラーサル学園からアルカ・ロワール選手! リテイル学園から、イオリ・モエ選手です!!」


各々の紹介をされて二人がステージへと上がっていく


 「やっほ~、アルカ君」


イオリが、ステージに上がるとすぐにこちらに声をかけてくる


 「どうもです」


それに軽く返答し、話をしようと思ったが


 「それでは、準備をしてください!」


審判に話をさえぎられてお互いの立ち位置へと移動させられる


 「準備はいいですね! それでは試合開始!!」


そして、話をできないまま、試合が始まる


 「あらら、思ったよりもゆっくりできないんだね」


どうやら、向こうも早いと感じたようだった

 

 「始める前に、少し話しない?」


 「はい、自分も少し聞きたいことがあります」


お互いに聞きたいことがあり、試合は始まったのだが、先に話を始める


 「少し聞きたいことあるんだけど、いい?」


 「はい、どうぞ」


先にむこうの話を聞くことにする


 「ナナとミホについて、何か知らない?」


 「? 知りませんけど、何かあったんですか?」


一応、何かあったのかは知っているが、詳しく聞くために、知らないふりをする


 「ここ3日くらいかな? どこにもいないの、で、もしかしたらアルカ君かエレナのところにいないかなって」


 「そうですか、すいません自分は何も知らないです」


 「そう・・・ありがとう」


イオリが残念そうにお礼を言ってくる


どうやら、襲われて以降、イオリのところに戻っていないのだろう


 「見つけたら、教えます」


 「ありがとう、三日間探し回ってるんだけど、どこにもいなくて」


よく見ると、イオリの顔はやつれており、隈もできていた、おそらく寝ずにずっと探し回っていたのだろう


アルカの予想では、サイトウ・ツカサがどこかに隠しているのだろう


 (サイトウ・ツカサを殺すついでに、見つけておくか)


どこに隠しているのかわからないが、異能を使えば見つけることなんて簡単だ、なのでもし余裕があれば二人の居場所について調べることにする


 「それじゃあ、こっちも質問していいですか?」


 「? いいけど、なに聞きたいの?」


 「サイトウ・ツカサって知ってますか?」


 「ツカサ? 知ってるけど、どうして?」


 「いえ、すこし聞きたいことがありまして、探してるんですよ」


どうやら知っているようで、理由を聞かれるがごまかしながら今ここにきているのかを聞く


 「えっとね~、あ、居た、あそこ、見える?」


イオリが周りを見渡した後、指をさして教えてくる


 「そうですか、あれが」


丁度一人で何かしていたので、間違えることなんてなく、顔を覚える


 「ありがとうございます、あ、あともう一つ、皆さんっていつアイオス国に帰りますか?」


 「? えーっと確か礼王祭終わってから二日後だったから5日後に変える予定だよ」


 「わかりました、ありがとうございます」


これで、聞くこともなくなり、心置きなくこの試合を終わらせることができる


 「それじゃあ、始めますか」


 「そうだね、今日は全力で行くよ」


前に訓練場で手合わせを行った時は本気ではなかったのだろう。今回はいつもとは雰囲気が違う


 「うん、でもごめんね、こっちは本気ではいけない」


 「・・・それは、なめてるってこと?」


本気で行けないといった瞬間、キッとにらんでくる


 「違うよ、なんだかね、体が思ったように動かないんだ」


さすがに説明しないと勘違いされるので、軽く説明をする


 「そんな状態で、本気なんか出したら、下手したら殺すことになっちゃう」


イオリはエレナの友達であるので、なるべくけがを負わすなんてことしたくはない


 「私、そこまで弱くはないわよ?」


まだ納得していないのか、引き下がってくれない


 「強い弱いじゃないよ、自分でもどんな事態になるかわからない、だから本気は出さない」

 

 「そう・・・なら本気を出さざるを得なくしてあげる」


イオリが剣を構え、いつでも動ける状態になる


 「・・・それじゃあいくよ」


こちらも剣を構えると、イオリの一言をきっかけに動き出す


一瞬でイオリが目の前に現れて、その瞬間には剣を振り下ろしていた


しかし、その攻撃はアルカに掠ることもなく、アルカはイオリの背後に回り込む


イオリは、その行動を読んだように剣だけをアルカのところに振ってくる


それを自分の剣で防ごうとした瞬間に、剣の軌道が変わり手元に相手の剣が向かってくる


完全に不意を突いて攻撃が決まったと確信したイオリだったが、アルカはそれを何も焦ることなくもう片方の手で受け止める


 「真剣だったら、こんなことはできないね」


もしこの試合が真剣でやっていたなら、受け止めた手は切れていただろう


 「っく・・・」


剣から手を離すと同時にイオリが後ろに飛び退いて 詠唱を始める


 「世界の血、我を目指し地を引き裂いてこの世にあらわれよ【溶岩千手】!」


聞いたことのない詠唱だったので、距離を縮めて止めようとするが、動くと同時に同じ距離動かれて、近づけなく、そのまま詠唱が完了してしまう


魔法が発動すると同時に、地面から赤い手のようなものが飛び出てきてそれらすべてがアルカに向かってくる


 「おっと」


一発、どうしてもよけることができずに、木剣で叩き落すが、その瞬間に木剣の方が燃え尽きてしまう


 「よけれるか・・・」


魔法で対処しようと思っても、礼王祭では、魔法、技能を使う際は、事前に申請をしなければいけないのだが、アルカは今回なにも申請していないので、魔法も使うことはできない


イオリの魔法は、速度はかなり早く、追尾性であるので、よけるのは結構困難であった


それに加えて、魔法の隙間を縫ってイオリが攻撃を仕掛けてくるので、さらに難しくなる


 「これでも、無理か・・」


何度か魔法やイオリの剣が当たったが、それほどダメージにはならなく、最終的にイオリの魔力が尽きて魔法が消えてしまう


そして、イオリは魔法が尽きた瞬間に全力で近接戦へと持ち込んでくる


イオリが上から振り下ろしてくるので、横に躱して殴りを繰り出そうとした瞬間


すでにイオリは剣から手を放しており、こちらに拳を突き出していた


最後に全力で放ってきたのだろう、今までの攻撃の中で一番鋭く、早く、油断していたら今のアルカでも直撃して下手をしたら意識を失うほどの一撃であった


ただ、その攻撃は、アルカに届くことはなくよけられてしまい、アルカの一撃によってイオリの意識はなくなり、アルカの勝利が決定する


ただ、イオリの意識が失う瞬間に


 「ーーーーーーー」


とあることをイオリに伝え、体を受け止める


 「勝者! ラーサル学園、アルカ・ロワール選手!!」


そしてそのまま、数人がステージに上がってきて、インタビューが始まる


その後、軽い勝者インタビューを終えて、控室へと戻っていく


 「・・・5日か、ぎりぎり間に合うかどうかかな」


イオリとの戦闘ではっきりとわかったことは、アルカが思ったよりも感覚のずれが大きかった


そのおかげで、イオリの魔法がなんどかあたり思ったよりもこっちの攻撃が当たらなかった


なので、完璧にするまで5日でできるかどうかはわからない


 「完璧にしないと、もしかしたらいたぶれないかもしれないからな」


サイトウ・ツカサと戦うことになるかはわからないが実力差がないと、捕まえておくこともできない


 「それに、どれだけ強いかもわからないからな」


一応ステータスは見たものの、基本的にステータスはあくまでも基準であるので、それをもとに考えると痛い目を見るだろう


 「さて、行くか【影渡り】」


体を動かすために、最適な場所、災群生の森へと移動する


それからサイトウ・ツカサがアイオス国へ戻るときになるまで、アルカが森を出ることはなかった









アルカ・ロワール 半覚醒後のステータス

アルカ

LV:157


種族:人間


生命:134982/134982

魔力:37445/37445

攻撃:12861

防御:28746

魔攻:21542

魔防:36393

体力:10082

俊敏:66923

知力:12063


状態:半覚醒【怒】


加護:なし


技能:異能 剣術(極)


魔法:火魔法(中)水魔法(下)風魔法(中)土魔法(中)光魔法(下)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ