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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
46/128

魔剣 月影

・44・

side:アルカ・ロワール




 「お待たせしました」


放課後になり、ティマさんと約束していた喫茶店に入り、先に席にいたティマさんのところに向かう


 「ううん、私も今来たところだよ」


席について、店員に注文をした後、ティマさんが口を開く


 「改めて、ダンジョンでは本当にありがとうね、私あのときはもう死んだかと思ってたから」


 「助けれてよかったです、でも本当にぎりぎりだったので、間に合ってよかったです」


そこからは、ずっとティマさんがお礼を言ったりどんなことが起こったのかを運ばれてきた食事をしながら話をした


 「それで、何かお礼をしたいんだけど、何か欲しいものとかない?」


 「ほしいものですか・・・」


ティマさんは何か形のあるものでお礼をしたいらしく、欲しいものを聞いてくる


 「なんでもいって、できる限り用意するから」


 「うーん」


今は特にほしいものなど思いつかないので、すこし悩んでしまう

 

 「なんなら、わ、私自身でもいいよ?」


ティマさんが顔を真っ赤にしながらそういう


 「ティ、ティマさん自身ですか?」


すごく反応に困ることを言われ、少し考えた後


 「そ、そうだ!なにかいい剣ってありませんか!?今使っている剣の予備を探してて!」


話を変えるために、どうにかほかの欲しいものを絞り出して、そういう


 「・・・剣ですか?それなら用意できますよ」


ティマさんが言ったことを流されたことにしょんぼりしながら、アルカの言ったことに反応する


 「それじゃあ、今から行きましょう」


ティマさんが席を立って、今から店に向かおうとする


それについていき、いろいろな店を回っていき、いい剣がないかを見て回った


 「これ、いいですね」


1つの店で見つけた、一本の剣を手に取る


 「え、それ?」


ティマさんが驚くのも納得である、この剣、だれが見ても分かるくらいさびていて使い物にならないくらいであった


 「うん、これが一番いいやつです」


 「そう?それじゃあそれにしましょうか」


ティマさんがアルカから剣を受け取り、それを店員に持っていき、会計を行う


 「はい、どうぞ」


 「ありがとうございます」


会計の終わった剣を受け取り、店を出る


 「この剣、どうするの?」


 「丁度、自分で剣の手入れをする練習をしたかったのでこれで練習します」


前に聞いたところ、ルークさんの家の地下には鍛冶場があって、自由に使っていいと言われているので、そこを使い練習するつもりである


 「そうなの、それじゃあ、そろそろいい時間だし、お開きにする?」


 「そうですね、送っていきます」


 「いいの?ありがとう」


もう日が沈んで、女性を一人で返すのは危険であると考えて、送っていくとする


 「と言っても、ここからすぐのところだから、別にいいよ?」


 「大丈夫ですよ、それじゃあ行きましょう」


ティマさんに道を教えてもらいながら一緒に歩いていく


 「本当は、ダンジョンのあそこには僕か、もう一人のところのパーティーが入る予定でした、でもいくのが遅れてしまって先にティマさんが入ってしまったんです」


 「そうだったんだ」


もう少しでも早く行っていれば、このような状況を防げていた


 「でも、たすかったんだから、気にしないで!」


ティマさんはほとんど気にした様子がなく、そう言ってくる


 「はい、でも、本当に間に合ってよかったです」


 「ふふ、ありがとうね、あ、もう着いちゃった」


離しているうちに、ティマさんの家についたらしい


 「本当に近かったんですね」


 「うん、それじゃ、ばいばい」


 「はい、また学園で」


ティマさんと別れて、アルカも帰るとする


 「かえって、さっそくやってみるか」


手にもつ剣をながめる、一応店で見たものすべて真理の目を使用して確認しており、この剣が全部の店で見た中で一番いいものであった


 剣:ミスリルとオリハルコンの合金で作られた剣、魔力を非常に通しやすい


オリハルコンとは、ミスリルと同じ、魔鉱と呼ばれている者であり、魔力の伝導性が非常に高く、強力な武器にできる鉱石である


 「今の武器よりも強力だろうし、こっちをメインにしようかな」


今の使っている剣はミスリルのみでできているので、新しく買ったものの方がいいものである


家に到着し、さっそく鍛冶場で作業をしようと思うが


 「まず何をすればいいんだろう?」


知識はほとんどないので、やることはわからなく、まずはルークさんに聞いてみることにする


 「あ、ミーシャさん、ルークさんってどこにいるかわかりますか?」


 「ん?ルークさんは、この時間は多分風呂にゃよ」


たまたま近くにミーシャさんがいたので、ルークさんの居場所を聞く


 「わかりました、ありがとうございます」


 「ほいほい~」


ミーシャさんがパンを食べながら外に出ていく


 (今から仕事かな?)


ミーシャさんはだいたい夜に仕事をしているらしく、いつもこの時間くらいに家を出ていく


 (一体何の仕事なんだろう?)


よく冒険者ギルドにいるのは見るが多分あれは仕事ではなく暇つぶしであろう


 「また今度聞いてみようかな」


それよりもルークさんを探しに行く


 「いや、今は入っているかもしれないから、ご飯の後でいいか」


もう少しで夕飯の時間であるので、それまでルークさんを待つことにして、どう時間をつぶすかを考える


 「アルカさん、どうかなさいましたか?」


何をするか悩んでいると、レイナさんが声をかけてくる


 「レイナさん、いえ、ご飯まで、何もすることがなくて何をしようか悩んでて」


 「そうですか、それならマナたちがまだ帰ってきていませんので、迎えに行ってもらっても大丈夫ですか?」


 「え、まだ帰ってきてないんですか?」


 「はい、いつもなら帰ってきている時間なのですが」


 「わかりました、探してきますね」


レイナさんは彼女自身が探しに行こうと思っていたが、ご飯の用意をしなければいけなく、困っていたらしい


 「どこにいるかってわかりますか?」


 「少し待ってください」


マナたちの場所を聞くと、レイナさんはどこからか本を取り出してペラペラとめくっていく


 「まだ学園にいるそうです」


 「なんですか?それ」


 「これですか?私の能力ですよ?あまり詳しくは教えれませんが」


 「そうですか、わかりました、では行ってきます」


レイナさんの能力は気になるが、教えてはくれないそうなので、今はマナたちを探しに行く


 「ついたけど、どこにいるんだろ?」


とりあえず適当に探し回ることにして、まずは図書室へと向かう


 「うーん、いないなあ」


図書室内をすべて探してもマナたちの姿はなかった


 「訓練場行ってみるか」


この時間にここにいないとするとあとは訓練場か食堂くらいしかないので、そこに向かう


 「ん?」


訓練場に向かう途中、きょろきょろしながら走っているロアを見つける


どうしたのかと見つめていると、ロアはこちらに気づいて走ってくる


 「どうしたの?」


 「アルカさん!ちょっと来てください!」


 「え、うん」


ロアは何か急いでいるようで、アルカの手を引いてどこかに向かっていく


 「はあ、はあ」


しかしロアは今までずっと走っていたのか、息切れをしており、走りも遅くなっている


 「ちょっとごめんね」


一声かけてロアをお姫様抱っこをして、アルカが走ることにする


 「わっ!びっくりした」


いきなりのことにロアはびっくりするが、疲れ果てていたのか、抵抗せずに体を預けてくる


 「どこに向かうの?」


 「第一訓練場です!そこでミナちゃんたちが!」


 「ミナたちそこにいるの?」


 「はい!」


 「わかった、休んでていいよ」


第一訓練場の場所はわかるので、そこにつくまではロアを休ませる


スピードを出すとロアにも負担がかかるので、それほど出せないが、ある程度急いで向かっていく


一分ほどで到着し、ロアを下ろしながらそこに入っていくと


 「さっさとそこをどけ!」


ミナとレリアが何か男の子と言い合いになっている


 「なんでよ!最初にここをとってたのは私たちよ!」


 「黙れ!平民ごときが口答えするな!」



 「このままじゃ、何か起こりそうだね」


ミナは気が短いので、このまま言い合いになっていると手を出してしまいそうなので、さすがに止めに行く


 「どうしたんだい?」


 「あ!アルカ!」


 「アルカさん!」


 「なんだ、お前」


言い合っていた三人がこちらを向く


 「まあ、話しは聞いてたから、だいたいはわかるけど、一応説明して?」


 「ああ」


それからミナに説明を受ける


ミナたちが先にここを使っていると、いきなり男の子たちが入ってきてこの場所を横取りしようとしたらしい


基本的にこの訓練場は先客がいる場合、先に入った組が出ていくまでは使用することはできないのだが、たまにこういう貴族がわがままを言うときがある


 「ミナ、この訓練場の予約は?」


 「ちゃんとしてるぞ」


訓練場は予約をすることができ、それをしているとなると証拠にもなるので、貴族のわがままはより通らないだろう


 「それじゃあ、君は何も文句は言えないね」


 「はあ!お前には関係ないだろ!僕は貴族だ!平民は黙って言うことを聞いていろ!」


 「関係ないとかの話はしていないよ?ここの訓練場の注意書き読んでないの?」

 

 「読んでいるに決まっているだろう」


 「じゃあ、ルールは守ろうね」


 「フン、黙っていろ、平民が」


 「ここでは平民か貴族なんか関係ないよ?みんな同じ生徒なんだから仲良くしなよ」


このまま言い合っていても話が進まないと思い、無理やり話しを終わらそうとするが


 「俺がこの平民たちと同じだと?ふん、笑わせるな、違うに決まっているだろう?」


なんだかだんだんとこの男の子と話すのが面倒くさくなってくる


 「平民とは何もかもが違うんだよ、平民ごときと同じにするな」


 「何が違うんだい?言ってみなよ、君はこの子たちと、何が違うんだい?」


はっきり言って、自分には貴族と平民の違いははっきりとは判らないので、純粋に質問をする


 「名声も、富も何もかもが違うんだよ!」


たしかに貴族は財産も、周りからの期待も平民とは違うとは思うが


 「別にそれは、君の手柄で手に入れたものではないだろう?そんなもので威張らないでほしいな」


富も名声も、決して自分で手に入れたものではないだろう、親が頑張ってきたものを、自分のもののように扱うのは違うだろう


 「ただ、貴族の元に生まれたってだけで、君は何か成し遂げたことはあるのかい?」


 「・・・」


別に貴族の元に生まれたのは運が良かっただけである


 「おまえ、名前は」


 「アルカ・ロワールだよ」


 「お前のなまえ覚えたからな、覚えておけ」


 「どうするんだい?親にでもいうのかい?」


 「ああ、覚悟しろ、つぶしてやる、謝るのなら今のうちだぞ」


結局は親の力を使い、自分の力で解決しようとしないのにイラっと来る


 「好きにするといいよ、ただ僕にはいいけど、僕の知り合い、家族とかに何かしたら・・」


そのあとの言葉を言うのはさすがにまずいと思い、言葉を止めて、殺気のみを送る


 「くっ、くそ!おい!いくぞ!」


男の子が、アルカの送った殺気におびえて、逃げるように出ていく


 「おお、すげえなアルカ」

 

 「すごいですね、あいつに向かってあんなに言えるなんて」


 「そんなに有名な子なの?」

 

 「うん、この学園に入ってきたころから、ずっと偉そうにしてて、逆らう奴には親にチクっていろいろなことをしてたから」


 「そうなんだ、まずかったかな?」


 「まあ、いいんじゃね?最悪ルーにぃに行ったらなんとかなるよ!」


 「ルークさんに?」


まあ、もし何か起こって、自分では解決できなかったら、ルークさんに相談するとして、本来の目的を思い出し


 「そうだ、マナ、ミナ、ハル、帰るよ」


 「お?もうそんな時間か?」


時間がわかっていなかったらしく、びっくりしていた


 「やっちゃった、怒られちゃう」


 「あーあ」


 「・・・」


三人がしょんぼりとしながらそう答える、三人が帰る準備をする


 「ミナちゃんたち、ごめんね、私たちのせいで」


 「気にすんな、それじゃあな」


三人が早く帰りたいのか、一瞬で準備を済ませて出ていく


 「それじゃあ、みんなも気を付けて」


 「ありがとうございます」


レイアが礼を言ってほかのみんなも頭を下げてくる


そして先に走っていったみんなを追ってアルカも家へと帰っていく


アルカが帰ると、すでに三人も帰っておりレイナと何か話をしていた


 「次からはちゃんと時間守ってくださいね」


 「「「はーい」」」


すでに話は終わったらしく、みんな食堂へと向かっていく

 

 「アルカさん、ありがとうございます」


 「いえ、役に立ててよかったです」


 「それでは食堂へ行きましょう」


レイナさんとともに食堂へ行き、食事が始まる


そして夕飯が終わると


 「ルークさん」


 「ん?」


 「鍛冶を教えてください」


 「ああ、いいよ、今からする?」


 「お願いします」


ルークさんが立ち上がり、部屋から出ていくので、それについていく


 「どんなことをおしえてほしい?」

 

 「これを、直したいんです」


 「へえ、これを」


虚数空間から今日買った剣を取り出しルークさんに見せる


ルークさんはそれを受け取り、じっくりと眺める


 「これは、魔剣だね」


 「魔剣?」


 「うん、いいものを持ってるね」


 「直せそうですか?」


 「うん、錆が覆っているだけだから、多分中はきれいなままだよ」


 「そうですか、それは良かったです」


錆をとるだけなので、それほど教えることはないらしいので、すぐに取り掛かる


そして数十分後


 「うん、大体錆はとれたね、切れ味はどうだい?」


切れ味を確かめるために、試し切り用の木を手に取り、それに刃を当てる


 「問題なさそうです」


 「それは良かった」


 「それで、この魔剣どんな能力があるんですか?」


 「見てみるよ・・・・へえ」


ルークさんが確認し終わって、その魔剣の内容を教えてくれる


この魔剣の名は月影であり、その能力は魔力を流すと影を切ることができ、それをそのまま影の本人に斬撃が届くというものである


 「満月の日には、魔力なしで使えるようだね」


影を切れるということは、それだけ相手の的が増えるということなので、結構強力であろう


 「魔剣は魔力を通すのが、少し難しいから、練習するといいよ」


 「わかりました、ありがとうございました」


 「それじゃあ用があったらいつでも呼んでね部屋にいるから」


今日はルークさんは用があるらしく、訓練はつけてはくれないらしいので、この魔剣を練習するのにはちょうど良かった


そこから外に出て、魔剣の練習をしたがなかなかうまくいかずに、結構な時間を費やしてしまった


 「難しいな」


一応、魔力は安定して流し続けれるようにはなったが、スムーズにはいかなく、今のままでは戦闘では使うない

 

 「まあ、これから毎日少しずつ練習していくか」


今日は魔剣の練習はこれくらいにして、次は異能の練習をして、黄昏の森に向かうことにする



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