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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
41/128

再びダンジョンの下見へ

・40・

side:アルカ・ロワール



 「入らないの?」


ダンジョンの受付の前でうろうろしていると、話しかけられる


 「もう少ししたら入りますよ、今日は二人で入るので」


 「ふーん」


話しかけられたが、特にそれと言って話すこともないので、再び歩き出す


 「・・・・なんですか?」


ずっと受付の人に見られているので、気になり聞いてみる


 「んー、いやね、意外と君かっこいいねって思ってね、この後ご飯でもどうかしら?」


 「・・・・生徒をナンパしないでください、行きませんよ」


 「あら残念」


この受付の人も一応は教師らしく、全然出会いがないので、生徒でも構わないから男を探しているらしい


 「あなたも結構きれいな方なので、頑張ればすぐ見つかると思いますよ?」


 「あら、うれしいこと言ってくれるね、ありがと」


とりあえずほめておいて、ご機嫌を取っておく


 「おーい」


遠くから声がして、そちらの方を向くと、エレナが走ってきていた


 「なーんだ、彼女もちだったか」


受付の人が何か言っていたが、聞き取れなかった


 「ふう、お待たせ」


走ってきたようで、少し息を切らしていた


 「それじゃあ、さっそく行きましょ」


息も整ったので、受付の人に確認をとって、ダンジョンに入ることにする


 「それじゃあ気を付けて~」


受付の人が見送り、同じ入り口から入っていく


 「最初らへんって、何が出てくるの?」


エレナもあの日以来、ダンジョンに潜っていないので、中のモンスターについてはあまりわかっていない


 「ここら辺はゴブリンが主にいるね」


 「そうなの、普通の種類?」


 「そうだよ、昨日潜ったときは一体だけホブゴブリンが出てきたくらいかな」


階層を下がる階段の近くに、一度だけ、ホブゴブリンを見かけたが、大して普通のゴブリンと強さは変わらない


 「それぐらいなら大丈夫か」


 「もしかしたら少し変わってるかもしれないから、注意して進むよ」


ダンジョンの性質として、魔物はダンジョン内にいる者の魔力の総数によって決まるので、もしかしたら変わっているかもしれない


 「まあ、変わったとしても少しだけじゃない?さっさと行きましょ」


エレナが速足で進みながらゴブリンを処分していく


 「早いって、もっと見ていかないと」


 「あ、そっか」


今回の目的としては、後輩たちにとって危ないところがないのかを確認することが一番である


 「うーん、あまりわからないね」


何が危険化がわからないので、いろいろなところで立ち止まり、確認していく


 「ここは少し天井が低いから、危ないかもね」


天井が低いと、長い武器を持っている場合扱えなくなるので、一部の後輩には危険になるだろう


 「ここ、二つに分かれてるね」


三階層におりて、少し進んだところに分かれ道があり、両方とも、先の方が暗くなっており、確認できない


 「ここしか進む道はないからね、一応両方の道確認しとこうか」


暗くなっていると、足元も見えなくなるので、危険も増えてくる


 「まあ、最低でも一人は魔法使える子がいるでしょ」


魔法のライトが使えないと、松明をもっていかないといけなくそれで片手がふさがってしまうのでそれだけで一人の対応が遅れてしまう


 「それじゃあまずはこっちから行こうか」


片方の道から安全を確認しに行く


進んでいくと、分かれていた二つの道はつながっておりその先は明るくなっていた


 「それじゃあこっちの道から戻ろうか」


行ってない方の道から戻り、その道も確かめる


 「特にこれといって危険なものはなかったね」


ただ暗いだけの道であり、それほど注意するほどではなかった


 「多分ここからの方が危険かもね」


その先の道が、ぼこぼこの道であり、物陰がたくさんあり、魔物が隠れるのにうってつけのところばっかりであった


 「もう!この岩邪魔!」


所々に大きな岩があるので、少し歩きにくくなっており、それをエレナは苛ついてきていた


 「これって壊せないの?」


エレナが邪魔になっている岩を壊そうとするが


 「うん、基本的にダンジョン内は物を壊せないみたい」


言うのが遅かったらしく、岩をけってエレナは痛がっていた


 「いたた、先に行ってよ」


 「いや、言う前にやったのそっちじゃん」


そっちが返答を聞く前に実行したのに、なぜか怒られる


とりあえずしゃべるのを後にして、とりあえず、この道を抜けることにする


 「ほいっと」


岩陰から何回か魔物が飛び出してくるが、難無くさばいていく


 「そろそろこの道も終わるね」


ぼこぼこの道が終わると、大きな広間につながっており、その広間が見えてくる


 「わっ!」


先に進んでいたエレナがいきなり声を出して姿を消す


その瞬間にエレナがいたところに行き、あたりを探すと


 「おーい、ここだよ~」


声がする方向を向くと、穴が開いており、エレナはその縁につかまっていた


 「びっくりした、大丈夫?」


急いで腕をつかんで引き上げる


 「大丈夫だよ、いきなりで体が動かなかった」


ぎりぎり縁をつかむことができたが、もしつかめていなかったら下まで落ちていた


 「この穴、どこまでつながってるんだろうね」


穴を除いてみるが、そこが見えなく、どこに続いているのかわからない、もしかしたら下の階層につながっているかもしれない


 「どうだろう、落ちる子いるかな?」


 「うーん、ぎりぎりまでこの穴見えないからもしかしたら落ちる子いるかも」


アルカでさえ、エレナが落ちるまで気づかなかったので、もしかしたら落ちてしまうかもしれない


そして、落ちてしまったら多分まっすぐに下まで落ちてしまうだろう


 「どうする?下まで降りてみる?」


 「まあ、落ちた時のことを考えてみといた方がいいかもね」


一応下に降りるかを提案して、エレナもそれに賛成したので下に降りることにする


 「じゃあ、先に降りるから、合図したら降りてきて」


 「わかった、一応気を付けて」


どこまで穴が続いているのかわからないので、一応警戒しながら降りていく


結構長い時間落ちていき、やっと下まで降り切る


降りたところは真っ暗になっており、すぐさま魔法を唱えて明かりを確保する


周りにはとりあえず何も魔物はいないので、エレナに合図を送る


 「おーい、降りてきて大丈夫だよー」


 「はーい」


エレナも下りてきて、とりあえずここがどの階層かを確かめることにする


 「でもどうやって調べるの?」


 「とりあえず魔物を探してどれくらいの強さかを確認する、それで大体の階層はわかるから、もしやばかったら落ちてきた穴を戻るよ」


 「はいはーい」


なるべく音を立てないように動いて、魔物を探していく


 「しっ!いたよ」


曲がり角を曲がる瞬間に何か物音が聞こえ、のぞいてみると、何か大きな影があった


 「どう?わかりそう?」


 「ちょっと待ってね」


じっくりと見てみると、見た目はゴブリンが巨大化したような見た目であり、アルカが行ったことのある階層では見たことがない魔物であった


 「[真理の目]」


確実に正体を探るために、異能を使う


ゴブリンジェネラル:ダンジョンにのみ生息する固有種、20層の階層主であり、この個体を倒すとしたに行く階段が出現する


 「・・・階層主」


 「ん?何か言った?」


 「いや、何もないよ、あれはゴブリンジェネラルだ」


 「聞いたことないね、どう?勝てそう?」


 「まあ、勝てはするけど、戦わなくてもいいかな」


 「そうなの?じゃあいいか」


エレナが判断をすべて任せてくれるのは、異能について説明しなくて済むので助かる

 

 「じゃあ穴のぼる?」


 「多分他の道に行けば上に上る階段あると思うけど、どうする?」


 「任せるよ」


 「それじゃあ階段目指そうか」


20層近く分の穴を上るのは少し面倒くさいので、階段を目指すことにする


階層主は基本的に階段を離れることはないので、その場所に下へ降りる階段があるということである


そして、上へと上がる階段は、下がる階段から最も遠くのところにあるので、とりあえず、階層主から離れるように動いていく


 「階層主以外は、ほとんど上とは変わらないな」


メインの魔物としては、ホブゴブリン、オークの一つ上位種のレッドオークであり、手こずることはなかった


 「ここって何階なの?」


 「わからない、階段のところに行くと分かるから、先に目指そう」


本当は知っているが、それを伝えるわけにはいかないので、教えることはしない


そのあと、何事もなく10階まで上がっていき、一旦休憩を入れる


 「どう?二回目のダンジョンは」


 「う~ん、意外と余裕だね、まあ後輩たちにとったらちょうどいいくらいなのかな?」


 「そうだね、上位の人たちにとったら少し物足りないくらいかも」


成績上位者が、もしマナたちと同じくらい動けるなら10階層までは余裕になるだろう


 「まあ、実戦経験を積ませるのが目的だし、バランスよくパーティー組まれるんでしょ?」


 「そうだよ」


バランスよく組んでいるおかげで、一人が強くても、それに下のものがついていくことができないので、どこまでいけるかの判断の練習にもなるので、それはそれでいい経験になる


 「よいしょ、それじゃあいこっか」


休憩も終わり、一気に地上にまで戻ることにする


 「あら、お疲れ様、今日はもう終わり?」


受付の人に出迎えられて、もう終わるかを聞かれるが


 「いえ、ほかの入り口も見ていきます」


 「頑張るわね、気を付けてね」


ダンジョンには入り口がいくつかあり、つながっているところもあるが、まだ先ほどの穴のような場所があるかもしれないので、一応見ておく


 「あそこ以外はないみたいだね」


 「そうね、何であそこだけなんだろうね」


なぜあそこだけ、あんな穴があるのかがわからないが、人為的なものではないのは確実である、ダンジョン内のものは壊せなくなっているので穴をあけるなんて不可能である


可能性としてはダンジョンのショートカットか何かである


 「なるべくここに入るのは俺かエレナにした方がいいかな」


 「そうなの?」


 「穴のことを知っているのは俺たちかもしれないし、万が一落ちた場合も助けれるのはおれたちだけかもしれないからね」


ダンジョンに慣れていない子がもし落ちてしまうと、取り乱して階層主に近づいてしまうかもしれない、その場合は戦闘になってしまうので、確実に勝てるのはアルカとエレナである、もしかしたらほかの引率の生徒でも勝てるかもしれないが、万が一敵わなかったら一年生の命も危なくなる


一応この穴のことは伝えるが何かが起きて落ちてしまうかもしれない


 「ほかの人が下見をできてるかわからないから、なるべくどっちかの方がいいかも」


 「そうね、それじゃあ私でもいいよ」


 「まあ、それは当日にでも決めようか」


 「そうだね」


当日までに決めればいいので、今は別に決める必要はない


 「それじゃあ、今日はもう終わろうか」


 「はーい、じゃあリズちゃん迎えに行こうか、この時間なら図書館にいるでしょ?」


いくつもダンジョンに入っていたせいで、すっかり日も沈みかけており、そろそろ家に戻る時間になる


リズとも合流して、すぐに学園を出ることにする


 「それじゃあ、ちょっと寄るところがあるから」


 「そうなの、それじゃあまたね」


 「お兄ちゃん、ばいばい」


二人と別れて、鍛冶屋に依頼していた自分の剣をとりに行く


 「すいませーん」


 「はいよ、ああ、お前かい」

 

 「剣を受け取りに来ました」


 「おう、ちゃんと終わってるからよ、まってな」


店主が店の奥に入っていき、布にくるまれた剣を持ってくる


 「これからはきちんと手入れはしろよ、魔物とかを切ると血や油で切れ味が落ちるからよ」


 「はい、わかってます、これからはきちんとしますよ」


剣をしっかりと受け取り、一度取り出してみる


 「きれいですね、ありがとうございます」


傷もほとんどなくなり、切れ味ももらった頃に近い状態まで戻っていた


お礼を言って、ちゃんとお金を払い、店を出る


早く直した剣を振りたく、少し急いで帰っていき、部屋に戻る前に家の広場に行き、何度か剣を振るった


 「やっぱりこっちの方が手になじむな」


ずっと使っていた剣であるので、使いやすく、手にしっくりくる


ダンジョン探索の当日まではもうこれ以上はいる必要は特になくなったので、ほかの異能の練習をしながら当日まではきちんと授業に出て勉強することにして、待つことにする


そして、ダンジョン探索の当日になる














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