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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
30/128

警告

・30・

side:アルカ・ロワール




少し、時間を空けた後、最初のブロックの決勝戦が始まろうとしていた


 「二人とも、何か不具合はない?」


 「はい、特に問題ないです」


レリアがそう答え、リオはうなずいた


 「それじゃあ、さっそく始めようか、二人とも準備して」


審判の言葉に従い、二人が武器を持ち、自分の位置につく


 「お互いに礼、はじめ!」


試合が始まるが、二人とも、相手を警戒して、距離をとり、相手の行動を窺う


レリアの試合を見て、彼女は弓であるが、近距離の方が危険と判断してのことだろう


実際、彼女は近距離戦を得意としており、リオの対応は正解に近い


しかし、だからと言って距離をとっても、レリアは攻撃ができ、相手に思考の時間を与えない


レリアが矢を放ち、相手に届く前にすぐさまもう一本、角度を変えて放つ


リオは最小限の動きで一本目の矢を躱すが、もう一本の矢がよけた先に飛んでくる


それを槍でははじくが、はじいた時には、レリアがすでに手の届くところまで近づいていた


レリアはすでに三本、矢を番えており、いつでも放てるようになっていた


その時点でリオは離れるという選択肢がなくなり、迎撃しなくてはならない


槍を横に薙ぎ払い、足払いをする


リオは、それを飛んでよけたレリアに追撃をしようと思っていたが、彼女はよけることはせず、抵抗なく足払いを受けた


それにより、レリアはその場で半回転し、頭が下になる、そのままでいると、頭から落ちてしまい、少なくとも少しの間は動けなくなるだろう


レリアは頭が地面につくまでに、どうにかしないといけない


彼女の弓は、なおも矢を番え、リオの顔に向けていた、そして、矢を放った


 「うごっ、、!」


 「くっ、、!」


至近距離からの矢に反応できるはずもなく、直撃するが、それと同時に、レリアも頭から着地する


リオは、軽く後ろに飛んで勢いを殺す、しかし、顔に当たったことにより、意識が一瞬飛んでしまった


二人とも、一瞬体を動かせなくなり、どちらか先に動けるようになった方が勝負に勝つといった状況になる


 「ああああ!!」


リオが、大声を上げながら、立ち上がるが、ひざが震えていた、軽く脳震盪を起こしており、すぐには動けない


レリアも同様に、頭から落ちているのですぐには動けない


ただ、レリアの方は、動かなくても、腕さえ動かせれば、攻撃ができる


しっかりと、攻撃をしようと矢を番え、狙いを澄ますが、手が震え、うまく狙えない


レリアは相手も動けないので、急いで打つ必要がなく、ぎりぎり当てられるようになるまでまつ


そして、リオが回復し、動けるようになるまえに、レリアの方が先に回復し、頭を狙い、再び矢を放つ


 「がっ、、」


リオはまだ意識がはっきりとしていないのか、飛んできている矢に反応できずに、直撃してしまう


そして、リオの意識は途切れてしまった


 「勝負あり、勝者、レリア」


その一撃により、勝者が決まった


 「ちょっと、君たち、あんまり今みたいなのしないでね」


審判の人が、リオのことを起こしてから、注意する


 「すみませんでした、次からは気を付けます」


 「すみません」


二人が反省をして、謝る


そんなことよりも、あの審判がリオのことを起こすのに使った魔法?のことしか考えれなかった


 (何をしたか全くわからなかった、、魔法なのか?)


魔法であるなら、見ればわかるし、何も使っていないのであれば、あのような起こし方などできるわけもない、そのことが気になった


 「それじゃあ、ちょっと時間を空けてから、次のブロックに行こうか」


次のブロックでは、自分の出番があるので、軽く準備運動をすることにするが、さっきのブロックの試合を見る限り、あんまりやる気が起きない


もしかしたら負けるかもしれないので、一応本気で挑む気ではいる


そして数分後、休憩が終わり、最初の選手が呼ばれる


 「最初は、アンちゃんと、ヨシュア君、用意して」


最初にアンが呼ばれる、このブロックでは、知り合いはアンとエレナであり、おそらく決勝はこの二人になるだろうと予想する、アンもエレナよりはレベルは低いが、ほかの生徒よりは格上であろう


リオやレリアくらいの腕ならばいい勝負はできるが、おそらくアンが勝つであろう


あのダンジョンでの出来事以来、自分のレベルは上がり、ある程度相手の実力も分かるようになった


なので、アンの強さも分かる、クラスの中で、アルカ、エレナ、アンの三人はとびぬけて実力が高い


アンとエレナ、あとはここには今いないが、メイナも、レベルはほかのみんなよりも高いが、あんまり戦闘訓練などをしていないのか、そこまでクラスのみんなと離れているわけではない


アンはなぜか、あの事件以来、一日ごとにレベルが上がっていき、今ではあのころとは見違えるほどに強くなっているだろう




そして、特に二人は苦戦することなく、決勝まですすみ、二人が対戦する


 「それじゃあ、このブロックの決勝戦、始めようか、アンちゃんとエレナちゃんは用意して」


二人は同じ、短剣を持っており、二人とも、最も使い慣れた武器であり、本気である


 「アン、手なんか抜いちゃだめだよ」


 「そらそうよ、そっちも遠慮なんかせんといてな?」


二人とも、今まで手を抜いていたことをわかっており、お互い真剣にやろうと提案する


 「本気でやるのはいいけども、前のブロックみたいに危ないことはしないでね?」


 「わかっています」


 「もちろんですよ」


二人とも、きちんと審判のいうことに耳を傾ける


 「少しでも危険と思ったら、止めるからね?」


審判が注意をし、二人から距離をとる


 「それじゃあ、お互いに礼、はじめ!」


始まると同時に、アンは手に持っていた短剣をエレナに向けて投擲する


 「そんなの、あたらないよ!」


それに対し、しっかりと対応をするエレナ、アンはもう一本のナイフを構える


 「しってる!」


そういい、距離を詰めようとするアン、それに合わせ、エレナも距離を詰めようとしたとき


 「しっ!!」


アンはあと一本しかなかったナイフを再び投擲する


 「あぶない!」


予想しなかったアンの行動に、びっくりし、ギリギリでの回避になる


 「でも、当たらなかったよ!」


ナイフをよけられたことにより、アンは手ぶらになり、隙だらけになる


そこにエレナは距離を詰め、反撃をしようとする


 「隙あり!」


 「こっちのセリフやで!」


エレナは、アンが防ぐ手立てがないと踏んで、大振りをしてしまう


そこにアンはナイフを持った手目掛け、拳を振るう


 「うそっ、、」


アンの拳は、エレナの手に直撃し、ナイフを落としてしまう


その落ちるナイフを、アンは空中でキャッチし、反撃に出る


 「そいや!」


キャッチしたナイフをエレナの首元向けてふるうが、間一髪、エレナは後ろに倒れることでよける


そのあとの追撃を恐れて、エレナは大きく後ろに飛び退く


大きく後ろに飛び退いたことにより、先ほど、よけたアンのナイフが落ちている地点まで下がることができ、すぐさまそれを拾い、構える


 「アン、格闘もできたんだね!」


 「まあね、みんなには秘密やったけど、本気出さんと、エレナに勝てんと思ってね!」


アンは、これ以降、右手にナイフを逆手に持ち、左は格闘のスタイルで行くようだ


 「それじゃ、こっからがマジの本気やで!!」


そういい、構えをとる


 「それじゃあ、私も、マジの本気で行くよ!!」


エレナの方は、ナイフを前に構えながら、アンへ向かっていく


エレナのふるうナイフは、アンの左手によってはじかれ、その隙だらけの体勢になったエレナに、ナイフを振るおうとするが、それがエレナに誘われていたことがわかり、間一髪、右手を引く


 「よくわかったね!」


 「あからさまに、ナイフはじかれに来たからね!そら分かるよ!」


アンが後ろに引こうとするが、エレナがアンの左手をつかみ、片手で背負い投げをする


 「まじ!?」


いきなりの投げ技にアンは対応ができずに背中から地面についてしまう


 「がふっ」


倒れているアンに向かい、ナイフを振り下ろす


それを横に転がりながらよけるアン、しかし、立ち上がる前に、さらにエレナは追い打ちをかけていく


何度かよけた後、すきを見計らい立ち上がるアンだが、少し息があがっているがエレナの方はまだ余裕があるようだ


 「はあ、はあ」


 「結構きつそうだね」


 「そら、そっちがおかしいだけや、こんだけ動いてて、息上がらんの?」


 「わからないわ、でも、まだまだいけそうだよ!」


アンの呼吸が安定する前に、再び距離を詰めて、一気に畳みかける


それを何とか防いでいたが、ついに、ナイフを持っていた右手に力が入らなくなり、エレナにはじかれ、手からナイフが離れてしまう


アンはこのままではまずいと思い、左手で、エレナの持っていたナイフもはじく


 「これで、同じやで」


披露している状態で、武器をとられ、相手にのみ武器を持た状態では不利になるので、すぐさま相手の武器もはじいた


これである程度は条件お同じにしたと思ったが


 「それはどうかな!」


エレナは自分のナイフがはじかれた瞬間、後ろに手をまわしながら、アンの左手側に回る


そして、もう一つのナイフをアンの首元に当てる


 「私のかちだね」


 「そうやね、まいった」


 「はい、勝負あり、勝者エレナちゃん」


これまでの試合で、一番長い戦いで、どっちが勝つかわからなかった試合であった


 「最後、何でもう一本持ってたん?最初っから隠し持ってた?」


 「ううん、アンを投げた時、一瞬私から目を離したでしょ?その瞬間に拾ってたのよ」


 「そんな一瞬でかあ~、油断した~」


エレナは、最初に投げたナイフの場所を常に意識しながら戦っており、その場所に来た時に背負い投げを仕掛けていた


 「二人とも、よく頑張ったね」


審判が二人に声をかけ、いくつかのアドバイスをしていた


そして、それが終わり


 「それじゃあ、最後のブロックに行こうか」


いよいよ、アルカの出場する最後のブロックが始まる


 「それじゃあ、最初は、ユーリ君対テリー君」


第一試合が始まり、それを自分の試合のために観察する


しかし、先ほどのアンとエレナの試合を見ると、レベルの差にがっかりする


 「俺も、さっきのブロックが良かったよ」


 「ん?どうして?」


 「だって、二人と以外はつまらないじゃん、はっきり言って、レベルが違うでしょ?」


 「それはそうかもしれないけど、ちゃんとやらないと、相手に失礼だからね?手を抜いて負けたらだめだよ?」


 「そうやで、油断大敵や、もしかしたら強い相手もおるかもしれんで」


 「そうだね、それじゃあ、がんばってくるよ」


先ほどの試合が終わり、次がアルカの出番となる


 「それじゃあ、次はアルカ君とゼト君」


自分の名前が呼ばれ、ステージに上がる


 「それじゃあ、お互いに礼、はじめ」


始まりの合図があり、剣を構える


 (どんなものかな?)


まずは、相手の実力はわからないが、雰囲気的に、自分よりは劣っていると思い、実力の2割程度の力で剣を合わせにいく


わざと防ぎやすい早さと軌道で振るい、ガードを誘う


相手のゼトは、アルカの剣を受け止めたが、明らかにきつそうな顔をし、油断したら、はじかれそうなほどであった


 (なるほどね)


相手の実力も分かり、どうしようか一旦考えるために、距離をとる


 (そうだ、あれやってみよう)


本気を出す必要はないと考え、昨日、やってみた技を試すことにする


剣を腰に当て、居合のような姿勢になる


 [裏通し]


心でそう唱え、剣を振るおうとした瞬間、何かに阻まれて、剣が動かなくなってしまう


振り向くと、そこには審判の男がいた


 「つぎ、それやったら失格ね」


無表情のまま、冷たい声色でそういわれた


 




 




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