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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
29/128

気付き

・29・

side:アルカ・ロワール




昨日と、今日の特Sクラスの試合を見て、興奮が収まらなく、試合が終わってすぐ、訓練場へと足を運ぶ


そして、訓練場につくと、すぐに倉庫に行き、木製の人形を引っ張り出す


人形を一体だけ配置させ、どう頑張っても剣が届かない距離に離れ、剣を構える


周りが何も認識できなくなるぐらい、人形にのみ意識を向ける


 [裏通し]


選抜戦で、見た緑と紫の試合で見た、技である


その技を、アルカは認識できなかった、しかし、あることが起こっていた


それは、[異能]である


異能が反応したのは、どういうことなのかと聞くと、


 (異能は、基本的にもう一人の異能所持者が能力を使用し、それを目撃、もしくは、体験した際、取得が可能です)


 (てことは、緑か紫のどちらかが異能所持者ってこと?)


 (そういうことになります)


異能の所持者を絞れたが、まだどっちかわわからないので、確認することができない


今は、それよりも、明日に向けて、調整をしていく、しかし、組手をする相手もいないので、人形に対し、剣を振って、型の確認をするくらいしかすることはできない


少し、確認をした後、明日のために早めに切り上げて、休息をとる


学園に通っている間は、親との約束で、エレナの姉のセレスの家で過ごすことになっているので、そこへと戻る


家へ入ると、妹のリズと、エレナ、セレスがすでに食事をとっていた


 「おかえり、先に食べてるよ」


 「すいません、ちょっと遅れちゃいました」


すぐに席につき、食事を始める


 「明日は選抜戦だね」


セレスが、みんなが食事を終えたタイミングで、話を切り出す


 「エレナの、賞品の話は聞いたんだけど、二人は何にするんだい?」


 「ん~、まだそこまで考えてないかな~」


 「俺は、エレナと同じにしようと思っています」


 「エレナと同じってことは、私たちの父親についてってこと?」


 「はい、今はそれと言ってほしいものもないので、それでいいかと」


 「本当にいいのかい?」


 「アルカが欲しいものができたら、そっちを優先していいからね?」


 「わかりました」


それから、いろいろと用事を済ませ、明日のために早めに休むことにする


朝になり、昼から始まる選抜戦に向け、準備をしてから、朝食をとる


 「おはよう、二人は?」


 「お兄ちゃん、おはよう、お姉ちゃんたちは先に向かったよ」


 「わかった、すぐ食べ終わるから、ちょっと待ってね」


 「は~い」


朝食を終え、さっそく学園に向かう


 「それじゃあ、私はあっちだから、頑張ってね~」


 「うん、そっちも頑張ってね」


リズと別れ、それぞれ、自分のクラスの場所へと向かう


その場所に到着すると、すでに何人かがいて、それぞれ準備運動などをしていた


 「おーい、アルカ~」


アルカも準備運動をしていると、声が聞こえ、そちらの方を向くと、エレナとアン、アーロがそこにいた


 「やあ、二人も出場するんだね」


 「ああ、もちろん、参加して損はないからな、もちろん優勝は狙っているがな」


 「エレナ、メイナはどうだったの?」


 「メイナは今回は出ないって言ってたよ、なんか予定が空いてないって言ってた」


 「そうなんだ、まあ結構忙しそうだったからね」


メイナはCクラスになったころから、勉強に忙しそうだったので、おそらく礼王戦に出ている暇はないのだろう


そうして、少ししゃべっていると、見知った顔の人が会場に入ってくる


 「はいはい、そろそろ時間だから、選抜戦の方を始めていくよ」


この前、訓練場で剣を教えてくれた人であった


 「それじゃあ、こっちで組み合わせは決めてあるから、対戦相手が書かれている紙を配るね」


対戦相手が書かれた紙を受け取り、それに目を通す


選抜戦は、三つのブロックに分かれており、その各ブロックの勝者が本選へと出れるようになっている


みんなに配った後、少し時間がたってから説明が入る


 「一応言っておくけど、魔法はなし、相手に後遺症を残したり、致命傷になるような攻撃はなしね、ちなみに特Sクラスの選抜戦では、特殊な腕輪を使ってたけど、今回はないから気を付けてね」


今回の選抜戦は、24名であり、その中から三名決めることになる


 「はい、それじゃあさっそく始めるから、メロウ君とルルミナちゃんはこっちに来てね」


男に呼ばれて、二人の男がステージに上がる


今回使うものは、すべて木製のものを使うことになっており、あたりどころが悪くはない限り、そこまで致命傷にはなりそうにない


 「お互いに礼、はじめ!」


号令とともに二人とも一気に間合いを詰める、メロウは拳、ルルミナはナイフがおたがいの得物である


二人の攻撃はぶつかり合い、相手にダメージを与えることはなく、再び、攻撃を繰り出す


 「おらおらおらおらぁ!!」


 「、、、、、、」


メロウがむしゃらに、ルルミナは冷静に攻撃を続けていく


それが数分続き、メロウがだんだん、動きが遅くなっていく、お互いに攻撃を繰り出していると思っていたら実際のところ、ルルミナは最低限の動きで受け流したり、受け止めていたので、ほとんど疲れていないようだった


 「はあ、はあ、おらぁ!」


明らかに疲れにより腰の入っていないパンチを繰り出し、それを軽くルルミナは回避し、首元にナイフを突きつける


 「はい、そこまで、勝者ルルミナ」


勝者が決定し、それをみんなに告げる


 「じゃあ続いていくよ、アーロ君とリオ君ね」


 「アーロ、頑張って」


少し緊張しているアーロに言葉をかけて送り出す


 「お互いに礼、はじめ」


号令がかかったが、先ほどとは違い、二人とも槍を持っており、すきを窺っている


数十秒、すきを窺い、アーロがしびれを切らし、相手に向かっていく


それをリオは難なくいなして、アーロの体勢を崩す


そこにリオは追撃をしようとするが、アーロは焦ることなく冷静に転がって距離をとる


再び距離をとり、構え直そうとするが、すぐに距離を詰められ、満足に構えをとれなくされ、防戦一方となる


アーロはその勢いを止められず、最後は槍をからめとられ、降参をする


 「くっそ~、負けちまったよ」


 「お疲れ様、まあ、リオ相手なら仕方ないよ」


アンが負けたアーロに向けてそういう


 「あの子のこと知ってるの?」


 「まあ、昔からの知り合いで、幼馴染って感じ、子供のころから、すごい強かったし、同じくらいの子たちになら負けることはなかったくらいだよ」


 「へえ、すごいね」


 「実力的には、Bとかに行けるんじゃないかな?」


 「どうしてCクラスにいるの?」


 「どうしようもないくらい頭が悪いからかな?この学園に入るとき、字が書けないって伝えたらこのクラスになったんだって」


 「字も書けないんだ、、」


普通の家庭なら、十歳にならないくらいに字は習うのだが、リオは、勉強関係には一切触れずに、ずっといろいろな武器をふるっていたという


 「次はメルちゃんとレリアちゃん」


次に呼ばれたのは学生では珍しい、弓を主武器として使っているレリアである、彼女は、武器の珍しさに加え、その弓裁きでもそれなりにクラスでは有名であった


一方でメルは、片手剣に盾というシンプルな装備であり、レリアにとっては戦いづらい相手であった


 「お互いに礼、はじめ」


号令がかかると同時に、レリアが距離をとると思いきや、相手の間合いまで一気に距離を詰める


その行動に、メルは驚き、少し対応が遅れ、焦って右手の剣で切りかかってしまう


レリアは攻撃を右手側によけ、そのまま弓を一瞬のうちに引き絞り、首元に突きつける


 「はい、勝負あり、勝者レリア」


一瞬で勝負がつき、少し驚く、レリアが強いというか、メルが弱すぎたのではないかと疑問に思う


というか、さっきから見ていると、明らかにみんなが弱すぎる、動きも遅いし、なぜこれをよけられないのか不思議でたまらなかった


リオにしろ、レリアにしろ、みんなが強いと言っているのがアルカにはわからない自分からしたら、子供同然の腕前に思えて仕方がない


それがなぜなのか、アルカには一切わからない自分が強いと自惚れるわけではないが、明らかに自分とはレベルが違うこの三戦を見てきて、ほかのクラスメイトの実力が同じくらいなら、話にならない


エレナであれば、全然いい勝負もできる、実際に、数日前に久々に組手をした結果、5本勝負でぎりぎり3勝2敗といった結果であるので実力は同じくらいである


しかし彼女は違うブロックであるので、戦うことはない、もうその時点であんまりやる気が出てこない


 「じゃあ、次はサシャちゃんとエルザちゃん」


次の試合の選手が呼ばれ、二人がステージに上がる


二人とも剣となっており、純粋な戦闘力の勝負になる


試合が始まると、二人は一気に距離を詰め、切りあいを始める


サシャが足元を狙い切り払い、それをエルザが小さく飛び、ぎりぎりでよける


そこにさらに追撃を行い、剣を持っている腕に狙いをつけてふるう


それをエルザは剣で食い止め、次はエルザが攻める番となる


そのような攻防が数分続き、サシャが急に変な行動をする


エルザが明らかに横から剣を振るおうとしているのに、サシャはエルザの頭より上の方を向き、上に剣を構える


そんながら空きのサシャの胴体に一発入り、勝負が決する


 「はい、勝負あり、勝者エルザ、それじゃあ、このまま二回戦やっていくよ」


どうやらブロックごとに全て済ませるらしく、続いて二回戦を行う


 「それじゃあ、ルルミナちゃん対リオ君ね」


二回戦の試合が始まろうとするが、武器の相性的には、リオが有利であるし、おそらく実力でもリオが勝っているだろう


 「お互いに礼、はじめ」


始まると同時にやはりルルミナが槍の間合いの内側に入り込む


槍は懐に入られると、対処が難しくなり、学生であれば、焦ってミスするかもしれないという可能性にかけての行動であろう


しかし、リオは焦ることなくきちんと槍の柄で打ち払う


その時点で、槍の間合いまで離され、ここからは防戦一方であり、ただひたすらリオが攻め、それをルルミナが防ぐといったことが続く


ルルミナは対処ができなく、徐々にさばききれなくなり、当たってくるようになる


そのまま、形勢を変えられずに、ルルミナが最後、首元に槍を突きつけられ、勝負が決まる


 「勝負あり、勝者リオ」


一つ目のブロックの決勝戦進出者の一人が決まる


 「じゃあ、すぐに次に行こうか、レリアちゃん対エルザちゃん」


レリアが引き続き、弓をもってステージに上がったが、エルザの方は武器を持ち換えていた


彼女は先ほどとは違い、レリアと同じ弓を持っているが、少し小さく、取り回しやすいショートボウを持っている


 「お互いに礼、はじめ」


号令がかかるが、二人とも矢を番えるが、打とうとはせずに、ただ相手の方を見る


ただ、レリアの方は、目を瞑った


それをエルザは目にした瞬間、ためらわずに矢を射るが、それをかわし、自分の矢を射る


エルザはよけられるとは思わずに、少し反応が遅れてしまう、しかし対応が遅れたかどうかは目を瞑っているのでレリアには伝わらなかった


なぜ反応が遅れるにもかかわらず、目を瞑っているのかわからない


まあ、目を瞑っているからと言って、エルザの攻撃が当たるわけではないので、勝負は明らかであった


結局、エルザの矢は、ことごとく撃ち落されるか、躱され、その合間に、レリアの矢がエルザに当たっていき、最後は鳩尾に一発入り、続行不可能の判断を下され、勝者が決まった


そして、決勝のカードが決まった


 

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