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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
26/128

礼王選抜戦終

・26・

side:ルーク・ヴァレンティ




ルークとミールがステージへと上がっていき、試合の準備をする


二人で、準備運動をしながら、試合開始の合図を待つ


 「それでは、準備はよろしいですね?」


 「はい!」


 「大丈夫です」


 「それでは、試合開始!」


審判が試合開始の合図を出すが、二人ともすぐには動かなく、ミールが、何かを唱える


 「[指定コピー]」


 「もう大丈夫かい?」 


 「うん!大丈夫!」


 「それじゃあ、危ないから、これで、五回先取でもいい?」


そういいながら、空間魔法を発動させ、木刀と、木のナイフを取り出し、ナイフのほうをミールに渡す


 「わかった!」


 「それじゃあ、始めるよ」


そういうと同時に、大きく後ろに飛び退く


さっきまでルークがいた場所には、ナイフを振りぬいた状態のミールがいる


 「当たった!」


 「そうだね」


ルークの服を見ると、袖の部分が切れていた


 「まだまだ!」


ミールはそう叫びながら、再びルークへと切りかかる


しかし今度はミールが近づいてくるのに合わせて、ナイフをさっとよけて、木刀を振りぬく


コツン


なるべく力を抜いて、頭をたたく


 「いたっ!」


ミールが頭に当てられて反射的にそう叫ぶ


 「あっ、ごめんね」


ついルークも反射的に謝る


その一瞬、動きが止まったとこを、懐に入ってきて、一突きされる


 「二発目!」


もう一発入れられそうになったので、すぐさま後ろへと大きく飛び退く


 「あっぶないね」


 「おしかった」


このまま、主導権を握らせるわけにはいかないので、木刀を構え直し、集中する


 「ふーっ」


大きく息を吐き、気配を殺す


 コツン、コツン


つぎの瞬間には、ミールに二発、当たった音が聞こえる


 「うそ!見えなかった!」


ミールが頭を押さえながら、びっくりする


 「どう?できそうかい?」


 「わかんないけど、多分いける!」


ミールもルークと同じように、集中し始め、息を大きく吐いた


 ぱさっ


 「できた!でも負けちゃった、、」


ミールは、先ほどのルークがやった技を実行することはできたが、ルークには原理がわかっているので、対処も可能であったし、すきを突くことも可能であった


 「審判さん!降参します!」


 「いいのですか?」


ミールがいきなり降参するので、確認をする


 「うん!負けたもん!」


 「それでは、勝者、緑です!」


決着がついたことによって、大歓声がおきる


 「それじゃあ、戻ろうか」


ミールと一緒に、控室にもどり、次の試合のために休憩をする


その日のうちに、すべての試合を終わらせて、試合の結果が出る


試合の結果、ルークが全勝、ミールが二勝、ククルが一勝によって、礼王戦の出場選手が決定する


 「クールーは、今回は残念だったけど、次は頑張ってね」


 「次回も、ルークさんは出るんですか?」


 「うーん、何もなかったら、出ると思うよ?」


 「ルークさんが出るなら、みんな出ると思うので、それなら出ます!」


はっきりというと、ルークが出ないと、みんなが試合に出ることは絶対にないので、特Sクラスのみんなはルークが出ない試合には出る必要がと言っている


 「ねえ、せっかくなんだし、今日はみんなで打ち上げに行きませんか?」


クールーが、その場にいるみんなに提案をする


 「いいね、行こうか、少しみんなに伝えたいこともあるし」


 「わーい!いきたい!」


 「はい、行きましょう」


三人とも賛成し、とりあえず4人は決定する


この後、クールーは他の特Sクラスの生徒も誘いに行くと言っているので、一旦分かれることになる


場所は、どこでやるかと相談したが、十人ほどになると予想されるので、今から予約するには少し遅い時間となっている


ということで、この中で一番大きな家である、ルークの家で行おうと提案される


 「でも、うちには、ほかにも人はいるけど大丈夫?」


 「全然大丈夫ですよ、大体の人は知っているし、向こうもみんなのことは知っていますよね?」


 「まあ、大体はね、みんながいいなら、うちでもいいよ」


 「まあ、ほかのみんななら、賛成すると思うので、ルークさんの家でお願いしてもいいですか?あと、みんなには、適当に飲み物と食べ物を持ってくるように言っときますね」


 「ありがとう、助かるよ」


そうして、一旦、クールーと別れて、三人と先に家へと戻っていき、食事などの用意をする


 「それじゃあ、ミールは好きにしていていいよ」


 「はーい」


ミールはそう答えて、一直線に、マナたちのいる部屋へと向かっていく


マナとミナとハルとは、年齢が近いおかげで、よく一緒に遊んでいるので、三人の部屋の場所も分かっている

 

 「それじゃあ、私はいったん着替えてから、お手伝いに行きますね」


 「ありがとう助かるよ」


そういい、ククルは自分の部屋に行き、着替えに行く


ルークは、レイナに、今日、この家で打ち上げをすることを伝え、食事を用意するのを手伝ってほしいと伝える


 「そういうのは、メイドである私の仕事ですので、お任せください」


 「ありがとう、それじゃあ、多人数用の食事を作ろうか」


いろいろと作るものを決めて、ククルが来るのを待ってから料理に取り掛かる


あと少しで完成するというところで、クールーたちが到着する


 「いらっしゃい、案内するよ」


今回、打ち上げに参加するのは、選抜戦に参加した、クールー、ウォルト、クロイのほかに、今回は時間の都合で参加できなかったり、得意分野的に参加しなかった特Sクラスの生徒も参加している


 「ルークちゃん、今日はよろしくね」


一番最初に挨拶してきた、彼女は、主に錬金術の研究をしているソル・スウェードである


 「ああ、あんまり飲みすぎないようにね」


彼女も、すでに卒業資格は得ているが、研究のために残っているので、特Sクラスの中では一番の年長者である


 「わかってるわよ、あなたも一緒に飲むのよ」


 「いつも言ってるけど、あんまり飲めないからね」


この中で唯一お酒を飲める年齢なのは、ルークだけであるので、基本的に相手をすることになっている


しかし、ルークは、まったくと言っていいほどお酒が飲めなく、すぐに酔っぱらってしまう


 「お招き、感謝いたします」


次いで、挨拶をしてきたのは、この辺りでは珍しい格好をしているカオルという、女性である


 「やあ、今日はこれたんだね」


 「はい、たまたま、こちらに戻ってきていたので」


カオルは、いつも修行のために、ギルドでクエストを受けながら遠征などをしており、その途中に、シーラと出会い、彼女が直接推薦をして学園に入れたほどの実力者であるが、性格上、毎日学園に来ないので、特Sクラスにしたと言っていた


 「ルーク殿、実はお願いがあるのですが」


カオルが少々遠慮気味に尋ねてくる


 「ん?なんだい?」


 「はい、実はですね、刀が折れてしまいまして」


そういいながら、鞘から刀を抜き出し、こちらに見せてくる


刀は刀身の中ごろから真っ二つに折れていた


 「ああ、これはすごいね、折れた刃のほうは持ってる?」


 「はい、こちらに」


カオルの懐から、布に包まれている刃が出てくる


 「それがあるなら、大丈夫だと思うけど、頼んでおくよ」


 「かたじけない」


 「刀治るまで、遠くには行かないでね」


 「むっ、わかり申した」


少し不満そうに答えるが、どこにいるかわからないと、直しても渡せないので仕方がないので、くれぐれも旅に出ないとくぎを刺す


 「どうもっす!」


そういってそそくさと入ろうとする青年の首元をつかみ、止める


 「おい、待て」


 「な、なんですか?」


焦ったように、こちらを振り返る


 「おまえ、めちゃくちゃ汚いからな?」


 「そ、そんなにすか?」


 「風呂貸してやるから入ってこい」


 「マジすか!あざます!」


風呂に入っていいと言われ、すぐさま、飛び出て、離れの風呂の方へと走っていく


 「あの子、一番初めに声をかけたのに、一番準備が遅かったのよ」


 「また畑仕事かい?」


 「ええ、また新しいもの作っていましたよ」


彼の名は、ハロルド・オリマーといい、この王都で一番といっていいほどの土属性魔法の使い手で、その魔法を用いて、いろいろな作物を作っている


 「あと、あの子はまだいなかったわよ」


 「そうなんだ、まあ、いたとしても、参加はしないだろうけどね」


 「まあ、そうですね」


ちなみに、セレスにも声をかけたが、今日は妹たちと一緒に食事をすると言っていた


一応、一人以外は特Sクラスの生徒はそろっているので、みんなが部屋に来るのを待ちながら料理を配膳する


数十分後、全員がそろい、打ち上げが始まる


打ち上げが始まり、少し時間がたって、いいぐらいにみんながリラックスをし始めたのを見計らい、話があるといい、ヴァレンティ家のものも含め、全員を集める


 「みんなに聞いてほしい話がある」


 「ん?なんですか?」


クールーがみんなに代わり返事をする


 「少し前に、アイオス国にて、異世界召喚が発動された」


 「!!」


みんなが驚きの表情を浮かべて固まる


 「どういうこと?いまする必要はあるのかしら?」


 「わからない、なぜ何かが起こったのかもしれないし、もしかしたら、何かをしようとしているのかもしれない」


 「なるほどね、それで、それがどうしたの?」


 「ああ、アイオス国で召喚が行われたってことは、そこの学校に入るだろう、そして多分礼王戦にも出ると思う」


 「なるほどね、私たちは、監視をするってことね」


 「まあ、だいたいそうだね、異世界人は、何をするかわからないから、要注意してほしい」


 「わかったわ、みんなもわかった?」


ソルが代表して、話をし、みんなにも確認をする


みんな、特に何も問題が内容で、すぐさま了承してくれる


 「それじゃあ、礼王戦の前に、また改めて、話をしたいから覚えておいてくれ」


伝えたかったことは言い終えたので、打ち上げを再開する


そして、すべての食事もなくなり、みんな満足して、その場で寝るものもいたり、マナたち子供と遊ぶものもいたりし、みんな帰る気はなくなっていた


 「みんな、勝手に泊っていってていいから、好きなようにしててね~」


ソルに無理やり酒を飲まされ、かなり酔ってしまったルークは、風をあたりに、少し散歩に出かける


 (う~、ふらふらする)


久々の酒酔いに、少し気持ち悪くなりながらも、酔いを醒ますために、そこら辺を歩き回る


少し歩き、いろいろと店がある大通りに出ると、見慣れない制服姿で、黒髪というここら辺では見ない姿の男女がうつむき座っているのが目に入る


 (ん~?どうしたんだろうか?)


気になって、近づこうとしたとき、[真実の目]が勝手に発動する



ステータス

名前 神薙 カホ

LV:8

種族:異世界人

生命:60/60

魔力:23/23

攻撃:22

防御:31

魔攻:68

魔防:55

体力:23

俊敏:44

知力:76


状態:疲労


加護:女神の加護


技能:状態異常無効(隠匿)

   魔術士


魔法:魔術



ステータス

名前 神代 アキト

LV: 10

種族:異世界人

生命:86/86

魔力:23/23

攻撃:65

防御:55

魔攻:23

魔防:21

体力:54

俊敏:22

知力:24


状態:疲労


加護:女神の加護


技能:神代流剣術

   超健康


魔法:なし


 (・・・は?)


勝手に能力が発動したことに驚き、さらに、その結果にも驚き、一気に酔いが覚め、冷静になる


 (何でここにいるんだ?)


そこにいたのは、アイオス国で召喚された異世界人であった

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