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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
24/128

礼王選抜戦2

・24・

side:ルーク・ヴァレンティ




ルーク自身、すでに卒業ができる年数、学園にいるのだが、あえて自分から卒業をするのを伸ばしている


その理由として、一番大きいのが、ほかのクラスメイトが暴走したときなどに止めるためである


ルークのいるクラスは、特Sクラス、まわりからは天才が集まる選ばれたクラスなどと呼ばれているが、実際のところ、問題児ばかりが集まるクラスでもある


例を挙げるなら、戦いの最中、すぐにぶちぎれて力任せになる魔術師、常日頃、刀のことしか考えられずに、ちょくちょく言葉を忘れる侍などもいる


 「第一試合、二人とも頑張るんだよ」


 「はい!頑張ります!!」


 「ルークさん、今日みんなで飯行きましょうよ」


第一試合、クールーとウォルトの魔術師勝負となる


 「クールーはくれぐれも切れないようにね」


 「は~い」


一応注意はしておいたが、おそらく意味はないだろう


そうして試合が始まり、案の定、長引いたことにより、クールーはきれて、突進をする


 「魔術師が突進しちゃダメでしょ」


ルークは困り顔でそういう、そして試合がクールーの勝利で終わる


二人が帰ってきて、ルークのところへと戻っていく


 「恥ずかしい、、、、」


クールーがしょんぼりとしている


彼女自身、切れている祭、性格が全く持って変わってしまい、普段はおとなしいが、一度切れると、口は悪くなるわ、行動も乱暴になるわで普段と真逆になってしまいそれをとても恥ずかしがっている


 「今度キレない練習でもしよっか」


 「ぜひ、、」


クールーと軽く話をして、ウォルトの方へ向かう


 「ルークさん、負けちゃいました」


 「そうだね、まあ、頑張ったほうだよ」


クールーは数年前から特Sにいるのに対して、ウォルトは今年から特Sクラスに入っているので、実力はクールーには及ばない


 「次は絶対勝ちますよ」


ウォルトはあきらめずに、俄然やる気を出していく


 (この調子なら、心配はなさそうだね)


ここであきらめていたら、それまでのことなので、あきらめずにいたことにうれしくなる


ステージの修復を待ち、次の試合となる


「次はククルと、クロイだね」


配られた対戦表を見ながらそういう


 「頑張るよ、みててね」


ククルがステージに出る前にそう言ってくる


 「・・・・」


ククルの対戦相手のクロイが何かを言おうとしていたが、何も言わずにステージに向かう


 「あの子、また言葉忘れちゃってるね」


クールーがクロイが何も言わなかった理由を教えてくれる


 「また?たまにはしゃべってあげなよ?」


 「だって~、あの子、話しかけても一言二言しか返事してくれないんだもん」


クロイはあまり話すのが得意ではないので、自分からは絶対に話しかけにはいかない、そのこともあってちょくちょく言葉を忘れる


 「ん、始まるね」


ククルもクロイも入場が完了して、すぐさま試合が始まる


 「あら、二人とも刀?」


ククルもクロイも二人とも得意武器は刀であるのに加えて、実力もほぼ同じであるので、おそらく居合で一瞬で決まるだろうと予想する


開始と同時に、二人とも姿勢を低くして居合の構えに移る


そして数秒後、動き出したと同時に、二人の位置は入れ替わっており、クロイのほうが倒れる


 「あらま、まけちゃったね」


どちらが勝つかわからない試合であったが、少しの差でククルが強かったようだ


 「まあ、ククルの方も無傷じゃないし、惜しかったよ」


ククルの方にも、少し打撲痕があるので、当たっていたようだ


この試合では真剣は使えないので、大丈夫であるが、もしこれが本物の試合であれば、二人とも相打ちで死んでいたくらいである


ただククルの生命の値が多少高かったことにより、気絶まではいかなかっただけである


戻ってきたククルをほめてから、しょんぼりしているクロイの方へいって、慰めながらもっと話しをするように言う


そしてルークの出番となる


 「先輩!一生懸命頑張ります!」


ルークの対戦相手はセレスである、セレスが直接、ルークと戦いたいと言ってきたからである


ルークとセレスはセレスが一年生のころから面倒を見ている中なので、すごく仲がいい


それに一時期は剣を教えており、セレスの師匠でもある


そんなセレスと久々に戦えるので、少しワクワクしている


 「セレス、楽しみだね、何でいく?」


 「私は大剣でいきます、ぜひ本気で来てください」


 「わかったよ、それじゃあ僕も大剣でいくね」


 「お願いします」


きれいにセレスがお辞儀をしてステージに向かっていく


それに続いて、ルークもステージに出ていく


そして試合が始まる


セレスと本気で戦うために、少し観察をする


 「これから、攻撃せずによけ続けるけど、決してなめてるわけじゃないからね」


 「わかっています、あのころとは違いますから、観察するのは当たり前です、ですので、それが終わるまでに終わらせに行きます!」


試合開始の合図が入ると、セレスはルークに向かって一直線に向かい振り下ろす瞬間に数回フェイントを入れていくが、一切引っかからない


 「やっぱりかかりませんか」


セレスも分かっていたようであまり驚かなかった


 「それじゃあ、これはどうですか?」


次はフェイントなしに攻撃を仕掛けて、ルークが受け流すと同時に、下から剣を蹴り上げて再び切りかかる


一瞬、ルークは観察することに夢中となり反応が遅れ、セレスの剣が少し掠る


 「いいね!今のは危なかったよ!」


言った通り、昔とは違うようで、動きが見違えるほど鋭くなっている


そこから、攻防が続き、少し時間がたってからルークは大きく後ろに飛ぶ


「オッケー、わかったよ、それじゃあ、こっちからいくよ」


そういって、数秒後、スキルを使う


 (瞬歩)


一瞬のうちにセレスの後ろに移動する


なぜかそれにセレスは反応できなかった、その理由として


 「まだ、その癖直ってなかったんだね」


その声でセレスはルークが後ろにいることに気づいて振り返る


 「癖ですか?」


 「そ、君はよくまばたきをするんだよ」


 「まばたき、、、」


セレスには、自分でも気づいていない、戦闘中、よくまばたきをするという癖がある


試合中、ルークはその癖がまだ直っていないかどうかを観察していたのである


 「けど、決して悪いことではないよ、君の能力も分かっているからね」


セレスがまばたきをするのが癖になったのにはとある能力[固有技能]のせいである


 「その癖を治せば、ククルにもかてるかもね、あの子も気が付くと思うよ」


その後は、セレスは一撃も充てることができずに、最後、打つ手がなくなり、降参をする


疲れ果てて、座り込んでいるセレスに手を差し伸べて、立たせてあげる


 「お疲れ様、かなり良かったよ、これからも頑張ってね」


 「はい、ありがとうございました、頑張ります!」


二人で控え室へと戻り、セレスをベンチに座らせる


 「お疲れ様、セレスちゃん」


セレスの元へクールーが話しかける


 「お疲れ様です、負けちゃいました」


 「でも頑張ったじゃない、惜しかったよ」


 「ありがとうございます」


セレスは表情などには出ていなかったが、落ち込んでいるようだった


それをクールーは見抜いて、話しかけたようだった


 「クールー、セレス、すごく成長していたよ、ありがとう」


前まではルークに師事していたが、今はクールーに教えてもらっている


ルークにはある程度武術を教えてもらったので、クールーには魔法を教えてもらっている


特Sの人に教えを乞うこと自体、ほぼできることではないのだが、セレスだけは二人も経験をしている、しかも二人とも、その分野のトップに君臨しているくらいである


そうこうしているうちに、次の試合が始まる時間となり、次の選手が入場していく


 「ふふんふ~ん♪」


鼻歌を歌いながら、入場していく選手は、特Sクラスの中でも最年少の少女、ミールである


対する相手は、ククルやセレスと同じSクラスの生徒であった


この選手は、特Sクラスの生徒以外には結構有名で、セレスの次に実力があるとうわさされているほどの腕前であるが、なぜか噂どまりである


セレス本人が言うには、なんでもありの試合なら、勝てるかどうかがわからないと言っていたからである


 「あの子、選抜戦に出るってことは、強いのかしら?」


 「はい、直接的にはやりあったことはありませんが、数回、彼が試合をしているところを見たことがあるのですが、結構腕は確かです」


 「それじゃあ、あの子はククルに勝てると思う?」


 「うーん、多分無理だとは思います、少なくとも、自分とは互角ぐらいだとは思います」


 「それじゃあ駄目ね、一瞬で終わるわよ」


 「??あの子はそんなに強いのですか?」


見た目的には全然強そうには見えない少女である


 「強いってもんじゃないわ、ルークさんといい勝負ができるくらいよ」


 「!!、それほどですか!!」


セレスたちは、ルークの力を知っているから、そのすごさがわかる


 「まあ、ルークさんが本気でやっていたかどうかはわからないけどね」


 「あの人は本気を出したことはあるんですか?」


 「わからないわ」


 「どうだろうね、さ、始まるよ」


話を聞いていたルークはどっちかわからないような返事をしてごまかして、次の試合が始まることを伝える


ステージにはミールが小さなナイフを持って、相手と向き合っていた


そして、試合が始まり、次の瞬間には試合が終わっていて、ミールはすでにナイフを持たずにくまの人形を持っていた


そして、とことこと、控え室に戻っていた


 「ねえ、ルーク、あそびに行こ?」


 「いいよ、それじゃあ、マナたちと一緒に遊ぼうか」


 「やったー」


年相応の反応をして喜び、ルークの手を引いて、マナたちのところへと向かおうとする


 「それじゃあ、みんな、また明日」


そういい、控室から出るルーク、選抜戦の決勝は次の日となる

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