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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
22/128

師と弟子

・22・

side:アルカ・ロワール




授業も終わり、礼王祭の選抜戦のために、修行をしようと、空いている訓練場へと足を運ぶ


基本的にどこの訓練場も空いているなら使用することができるようになっており、授業で使っていない場合、学園の生徒以外も入ってもいいようになっている


 「ん?誰かいる?」


といっても、訓練所を使っている人などほぼいなく、だいたいいつも一人であったが、今日は先客が3人いた


 「珍しいね、ここに人がいるなんて」


人がいても大して変わらないので、そのまま素振りを始める


数十分ほどたち、素振りを終えると、近くのベンチで先ほどの三人が座ってこちらを見ていた


素振りが終わったのを、三人が確認してから、こちらに近づいてくる


 「こんにちは!」 


青髪の少女が挨拶をしてくる


 「やあ、こんにちは、どうしたんだい?」


 「ん~ん、ただ素振りがきれいだなって思ってみてただけだよ!」


 「そうかな?ありがとう」


少し照れながらお礼を言う


 「ところで君たちも生徒だよね?見た感じ一年生だよね?」


 「そうです」


 「はい」


 「すごいね、一年生から訓練場を使うなんて、真面目なんだね」


基本的に、自由に使っていいからと言って、使う人はあまりいなく、ましてや一年生から使う人など、ほとんどいない


 「いえ、ただ待ち合わせのついでに三人で組手をしていただけなんで」


 「そうなんだ、それでもすごいよ」


 「ありがとうございます」


三人が照れくさそうに頭をかきながらはにかむ


すると後ろの方から誰かを呼ぶ声がする


 「おーーい」


 「あっ、来た!!それじゃあ、お兄さん、またね!」


訓練場の入り口のところに、この辺りでは珍しい、黒色の髪の青年がいた


 (あの子たちの兄かな?)


三人にお迎えがきたので、また一人となったので、修行をするために剣を構える


 (あの子たち、なんか見覚えがあるんだよな~)


あの三人のうち、青髪の子と、ピンク髪の子はなんだか見覚えがあるが、いくら考えても思い出せないので、考えるのをあきらめ、再び剣を構える


そこから剣の型の練習をし、日が暮れてきたので、そろそろ帰ることにする


アルカが帰った訓練所には、一人、仮面をつけた人が静かにたたずんでいた


 「・・・・・・・・・・・・」


数秒、何かを考えたと思うと次の瞬間には、その姿を消していた



数日後・・・


 「さて、そろそろ、礼王祭の選抜戦があるよ!みんなは出るのかな?」


週に一回、各クラスの生徒全員が集まるホームルームがあり、そこでアイシャ先生がみんなに質問をする


 「出るぜ!!」「出まーす」「はい!」


クラスのほとんどがそれに肯定し、騒がしくなる


 「まあ、出ない理由はないからね、それじゃあ、ここのみんなはライバルだよ!」


アイシャ先生が、みんなに向かってそういう


 「それじゃあ、三日後の選抜戦頑張ってね」


そういって、アイシャ先生は教室を出ていく


 「あっ、ちなみに明日は最上クラスの選抜戦があるから、みんな見ることをお勧めするよ」


そう最後に言い残し、出ていく


とりあえず、今日の授業はこれで終わりなので、いつも通り、訓練場へと行って、修行をすることにする


エレナは最近はセレスさんにいろいろと教えてもらっているらしく、いつも帰ってくるとくたくたになって疲れ果てている


アルカはいまだに誰かに教わることはせずに、一人で特訓をする、というか教わる人がいないのだ


先生たちは、基本的に個人に教えることは禁止されているらしく、一度アイシャ先生に頼んだが、厳しいと言われた


今はとりあえず、教えてくれる人はあきらめて、父親と一緒に行っていた訓練の反復を行っている


訓練場へ着くと、今日は一人、先客がいた、遠目からはしっかりとは見えないが、おそらく男であろう人の周りには、いくつもの剣が刺さっていた


 「うーん」


男がその剣を眺めながら唸っていた


 「どうかしたんですか?」


どうしたのか気になったので、近づいていき、聞いてみる


 「ん?いや、どの剣にしようか悩んでいただけだよ」


近づいてみると、その男は、数日前にあの三人の子たちを向かへに来た人であった


 「あっ!この間はあの子たちの話に付き合ってくれてありがとうね!」


向こうの方も覚えていたらしく、そのことについてお礼を言ってくる


 「いえ、別に大丈夫ですよ、丁度休憩しているときだったんで」


 「それでもありがとう、あの時は道に迷っちゃって、少し待たせていたんだよ」


 「迷っていたんですか?」

 

この学園の制服を着ているので、ここの生徒であることは間違いないのだが、そんな人が道に迷うのか?と疑問に思う


 「まあ、久しぶりに学園に来たからね、あんまり覚えていなかったんだ」


 「そうだったんですね」


久しぶりなら迷うのもうなづける


男の人は剣を選ぶのに集中をしていて、邪魔をしてはいけないと思い、その場を離れ、素振りを始める


そして、少し素振りを終えて休憩をしようとすると、男の人が話しかけてくる


 「ねえ、君、剣って誰かに教わったの?」


 「え、はい、お父さんに教わりました」


 「へえ、そうなんだ、ところで、君は礼王祭に出るのかい?」


 「はい、出たいと思ています」


 「そうなんだ、今一人ってことは、教わる人はいないの?」


 「はい、やっぱり、誰かに教わったほうがいいですか?」


 「まあ、大体の選抜戦に出る子は上のクラスの人に教わったりしているからね、なるべく教わる方がいいかもね」


やはり、みんな、いろいろな人に教わる人が多いらしいが、全員がスした方がいいということではないらしい


 「まあ、自分の型を壊さないようにしたいなら、適当に教わるのはお勧めしないけどね」


 「そうなんですか」


 「それに君の型は、珍しいから、教えれる人は、ほぼいないだろうね」


 「えっ、珍しいんですか?」


 「うん、そうだよ、使える人は知っている限り、数人しかいないんじゃないかな?」


 「ちなみに、その人は、この学園にいますか?」


 「僕が知っているのは、二人かな」


 「誰ですか?」


 「アイシャ先生と僕だよ」


 「あなたも使えるんですか?」


 「使えるよ、そうだ、せっかくだし、教えてあげるよ」


 「いいんですか!!」


偶然にも、お父さんから教わった型を知っている人を見つけ、それを教わることになった


 「それじゃあ、先に、君の実力を見るから、少し手合わせをしようか」


そういって、男の人は、木刀をこっちに向けて投げてくる


 「まずは、君からきて、本気でね」


 「はい」


返事と同時に、男の方へと切りかかる


しかし、男は、最小の動きでアルカの剣をよけて、持っていた木刀を弾き飛ばす


 「力を入れすぎだよ、もっとリラックスして」


剣を持っていた手が、はじかれたことによって、けいれんしている


剣を拾い、再び構え直し、今度はむやみに突っ込まずに、集中する


 (考えなしに突っ込んでも、さっきの二の舞になるだけだ、落ち着いて)


考えているうちに、向こうから攻めてくる


 (攻めるんじゃなく、カウンターを狙う!)


以前、ダンジョンで魔物にしたように、相手の攻撃に合わせて、剣をふるう


相手が剣を振りぬくと同時に、剣を這わせて、相手の手から剣を飛ばす


 「おっけ~、わかったから、もういいよ」


そういい、木刀を拾って、元に置いていたところに直していく


 「君は、この流派のことは知っているかい?」


 「?どういうことですか?」


 「この型は不殺の剣だよ、聞いてないのかい?」


 「不殺の剣、、」


そういわれて、さっきの剣をはじいた時のことを思い出すと、確かに、何の違和感なく動けていたことを思い出す


 「不殺の剣だからといって、殺せないわけじゃない、それを決して忘れちゃだめだよ」


 「わかりました」


 「それじゃあ、とりあえず、君の選抜戦はいつ?」


 「僕の選抜戦は三日後です」


 「それじゃあ、そのあとから、特訓を始めようか」


 「わかりました」


今日はとりあえずこれで終わって、休息するように言われる


 「選抜戦までは、なるべく剣を持たないで、集中することに慣れといて」


アルカがつかっている型は、集中することが一番大事だと言われた


けどこれはある程度の剣の腕つくまでは必要ではないので、父は教えていなかった

 

 「それじゃあ、明日はSクラス以上の選抜戦があるから、見に行くといいよ」


男の人が出口から出ていきながら、そう言ってくる


結局、男の人に名前を聞いても教えてもらえなかった、なぜか今はまだ教える時ではないと言われた


 「集中力を増すための特訓、、、」


帰りぎわに、男から、訓練メニューを書かれた紙を渡されて、それをこなすように言われた




翌日


選抜戦のある期間は、すべての授業がなくなり、自主トレをするのも休暇を取るのもどちらでも個人の自由となっている


 「二人は今日は見に行くの?」


エレナが朝食を食べている際に聞いてくる


 「うん、今日は見に行くよ」


 「じゃあ、一緒に行こ!」


 「行こっか、リズは?」


 「行くー!」


 「それじゃあ、なるべく早く行かなくちゃ」


 「これ食べ終わってすぐ行こうか」


Sクラスの生徒が戦っているところなどめったに見れることではないので、おそらく客はいっぱい来るので、近くでみるために、早めに行くことにする


 「選抜戦っていつから始まるの?」


 「確か、今日の昼からだよ」


 「そうなんだ、セレスさんはもう行ったの?」


 「おねいちゃんは、朝から肩慣らしのために学園に行ったよ」


 「そうなんだ」


朝食を食べ終わり、用意を終わらせて、三人で学園に向かう


途中、アンと一緒にいたメイナと合流して、学園に到着する


 「とりあえず、どこかで昼ご飯を買っておこうか」


アルカがみんなに提案をして、それにみんなが賛成する


さっと食べられる昼食を買い、それを食べてから選抜戦の会場へと向かう


 「うわー、もう結構埋まってるね」


 「そうだね、ちょっと後ろの方になるかもね」


前のほうの席はほとんど埋まっており、少し遠いところの空いている席に着く


 「それほど遠くはないね」


 「そうだね、よかった」


 「あっ、この前のおにーさん!」


アルカたちが席に着くと、後ろの席には先日にあった三人の女の子たちがいた


 「君たちも来てたんだね」


 「アルカ、この子たちは?」


エレナが女の子たちのことを聞いてきたので、説明をする


 「へえー、かわいいね」


エレナが、三人の席の隣に移動して、かわいがっている


少し話をして時間をつぶして、選抜戦の開始時間となり校長のシーラが出てくる


 



  

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