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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
20/128

呪いと聖女

・20・

side:ルーク・ヴァレンティ




 [引継ぎ]



 (・・・引継ぎ完了しました、これより状態に死の宣告が追加されます)


無事に引継ぎが完了して自分の状態に死の宣告が追加される


 (死の宣告を[解析])


死の宣告・・・呪術師のみが使用可能の呪い、かけられたものの強さに合わせて呪いの強さが変わる

       

       解呪・神星魔法でのみ可


レイニーはレベルも低く、全体的なステータスは高くないので呪いのレベルも初期レベルだったであろう


それに比べてルークの呪いのレベルは桁違いであり、すぐに解呪しないと直に命を落とすことになるだろう


この呪いを解呪するには聖女のみが使用できる神星魔法でのみ


ルークの使える[無へと帰せ]では解呪は不可能である、これは対象を無かった状態へと戻すのである


仮にこれを使うと死の宣告はレイニーへと戻ることになる、よって使うことはできない


続いてエマの魔力暴走についてだが、これはすぐには直すことはできないが、魔法を使い、魔力を減らすことにより徐々に直すことができる、だが、完治をすることはできない


 「君の名前を聞いてもいいかな?」


 「エマ、です、あなたは誰ですか?」


 「僕は、君たちのことを買わせてもらったものだよ、エマ、君は自分の症状について知っているかな?」


 「いえ、わかりません」


 「そうか、君は魔力暴走っていう病気なんだよ」


 「魔力暴走、、、それはなおりますか?」


 「治せるよ、ただ、君の頑張り次第だよ、頑張れる?」


 「うん、頑張る」


 「それじゃあ、治す方法を教えるね」


エマに簡単な魔力を使う魔法を教えて、それを定期的に発動するように伝える


完治ができないことはエマには伝えないことにする、無駄に怖がらせることはないからである


完治させる方法はルークはわかっているので、焦ることはないし、まだ治すことはできない


引き取るために、二人を抱えて上へと戻る


その後、無事に手続きも行い、購入は完了した


二人を孤児院に連れていき、ユーナたちに任せる、その際、10歳の祝福の際はルークを呼ぶように伝える



孤児院のことはあらかた終わらせたので、次は自分の呪いを解決しに行く


家へと帰り、レイナを呼ぶ


 「はい、なんでしょうか」


 「今、アルミナってどこにいる?」


アルミナとは、今代の聖女の一人のことである


 「調べますね、[世界辞典]」


レイナは固有技能という、世界に一握りしか持つものがいないといわれている技能を、持っているその名は[世界辞典]


この[世界辞典]とは、一日に三回、好きなことをなんでも知ることができるという技能である


 「今はロメル聖都にいますね」


 「そうなんだ、結構近いところにいるね」


 「いえ、普通の人からしたら近くはないですよ」


ロメル聖都はオーラシア大陸の端にある国であり、聖女を筆頭に、神聖魔法の研究をしている


このガルシア王都からは二週間ほど馬車を、向かわせるとつくことができるが、ルークには転移魔法があるので、一日ほどで到着できる


 「ところで、どうして、アルミナを?」


 「いや、ちょっと呪いを引き継いだから治しにね」


 「なるほどです、それでは私も行きますね」


 「いいの?レイナが来てくれたら助かるけどいいの?」


 「はい、大丈夫ですよ、家事はほぼ終わってますので」


アルミナは聖女であるので、簡単には会うことはできないが、アルミナとの子供のころからの親友であるレイナがいると、簡単に会うことができる


 「今すぐ行ける?」


 「はい、大丈夫ですよ」


 「それじゃあ、行こうか」


転移魔法を唱えて、ロメル聖都へと向かう




*************


side:アルミナ・ソルト




毎朝行っている、瞑想と聖水づくりを終えて、着替えをしに自分の部屋へと戻っていく


 「はあ~、聖水づくりはいいけど、瞑想がほんとに面倒!!」


部屋に戻るなり、ベットにダイブし、愚痴をこぼす


聖水は聖女が清水という、普通の水より、比較的魔力が浸透しやすい水に、30分ほどつかることにより、聖女のみが持つ星属性の魔力が出て、聖水になる


しかし、その星属性の魔力を生成するために、数時間、瞑想をしなくてはいけなく、アルミナの性格的にすごくこの時間を嫌っている


 コンコン


着替えを終えて、ゆっくり本でも読もうとすると、部屋にノックがなる


 「はい、だれですか?」


 「失礼します」


そういって、部屋に入ってきたのは、護衛兼、世話役の女性、シイルだった


 「シイルね、どうしたの?」


 「今日の、予定の連絡です」


アルミナは、シイルに今日の予定を聞き、さっそく用意をして、出発しようとするが


 「今日はいつもの予定に加えて、ガールフ様にお呼び出しされています」


 「え~、それって本当に必要な用事?」


 「それはわかりません、お伺いしても教えてはくれませんでしたので」


 「なんだろうね」


アルミナは聖女という立場であるので、どの国にも、所有権はなく、一つの国にとどまらなくてもいいが、ほかの国が必要とした際、必ず出向かわなくてはならない


聖女という存在は、この世に存在するあらゆる病気やケガ、呪いをすべて治せるので、いくつかの国からは邪魔な存在として命を狙われたりもしている


なので、極力ほかの国に居場所を知られるわけにはいかない


王様の元に行く前に、いつも行っている、病気の診察と治療を行っていく


 「はい、これで大丈夫ですよ」


 「ありがとうねぇ、らくになったよ」


基本的に、アルミナは、病気など、怪我以外の治療を行っており、けがのほうは彼女の教え子に任せて、神聖魔法の練習をさせている


 「次のかたどうぞ~」


先ほどのおばあさんの治療が終わったので、次の患者を呼ぶ


 「失礼します」


つぎに入ってきたのは、顔色の悪い男性だった


 「それじゃあ、座ってください」


 「はい」


男を座らせて、症状を聞いていく


 「どこが悪いですか?」


 「ずっと腹痛が治らなくて」


 「それはいつからですか?」


 「四日ほど前からです」


 「わかりました、それじゃあ一度そこに寝てください」


男性を寝かせてから、準備をしようと後ろを向いた瞬間


 カキン


後ろの方で音が鳴る


 「ちっ」


後ろを振り返ると、男がナイフを持って襲い掛かってきていたが、それをシイルが止めていた


 「捕まえて!」


命を狙ってきたということは、この国に人ではないということであるので、とりあえず捕獲をしておく


シイルが一瞬にして男のことを気絶させて、縄でぐるぐる巻きにしていく


 「持ち物すべて取り上げといて」


 「わかりました」


目を覚まして自害されては困るので、持ち物すべてを取り除いていく


 「どこの国かわかる?」


 「いえ、わかるようなものは何も」


どこの国かはわからないが、この国にいることがばれているのは確かである


 「どこの国だと思う?」


 「おそらくカズラ王国かと」


 「だよねー、準備しててね」


知られてはならない国の一つであるカズラ王国が、もっとも可能性が高い国であり、そこにばれるということはほぼ確実にそこへ向かわされることになる


それなら、もうこの国にはいることはできないので、どこかの国に行く準備をするために今日はもう診察を終わりにする


そして、そのあと呼ばれている王様の元へと向かう


 「失礼します」


王様のいる部屋にはシイルは連れていくことができないので、一人で向かう


 「アルミナよ、よく来た」


 「はい、ところで要件は何でしょうか?」


もうほとんど言われることはわかるので、早々に話を切り出す


アルミナが、王様に呼ばれた理由を窺うと、王様は、とてもいいずらそうな顔をする


 「そなたにはカズラ王国へと行ってもらう」


王様は、カズラ王国にアルミナは命を狙われているのを知っているが、この指令は断ることはできない


 「出発は四日後だ、それまでに、準備を終わらせてくれ」


 「わかりました、それでは失礼します」


 「なるべくこちらでも手を打つ、本当にすまない」


カズラ王国に向かわせるのを本当に申し訳なさそうに言うが、ここまで来たらもう仕方がない


王様がいる部屋を出て、速足で自分の部屋へ戻る


 (やっぱりか~)


部屋へと入り、ベッドへと飛び込む


 「アルミナ様、どうでしたか?」


 「ああ、次の遠征の場所の発表だったよ」


 「そうですか、それで、どこになったんですか?」


 「カズラ王国だよ」


 「やはりそうですか」


 「やられたね」


 「どうなさいますか?」


 「とりあえず、出発の日までに準備して」


カズラ王国にばれた時点で、逃げることは決定しているが、いつ逃げ出すかが重要である


 「それでは、出発と同時に逃げますか?」


 「それも厳しいかもね、多分護衛という名の見張りも付けられるからね」


カズラ王国に引き渡すまでは、相手の国の護衛もつくことになるのでおそらく逃げるタイミングはないのだろう


 (まずいね)


その日は何も解決策が思い浮かばないまま、眠りにつくことになった




翌日


いつもの仕事をしながら、逃げる方法を模索する


 (だめだ、さっぱり思いつかない、一か八か、向こうについてから逃げるか?いや、ほぼ不可能だろうね)


カズラ王国に入った時点で、ほぼ詰みであろうし、そうやすやすと逃がしてくれるとも思わない


まずなぜ、アルミナが、カズラ王国に狙われるのかというと、アルミナの家族が原因である


アルミナの父親は、カズラ王国の前王であり、数年前に、賊の強襲によって母親もろとも殺されている、そして、その賊と手を組んでいたのが、現国王で、当時の大臣であるエフォードである、そんな彼が、その血を引き継ぎ、唯一の王家の生存者であるアルミナを殺そうとしているのである


 「アルミナ様、そろそろお時間なので、次のかたで最後です」


 「わかったわ、次のかた、どうぞ」


今日の診察の最後の客を呼ぶと、見知っている顔の人が入ってくる


 「アルミナ、久しぶり」


最後に入ってきたのは、レイナであった


 「レイナ!!!」


久々に会った親友のレイナに嬉しそうに飛びつく


 「どうしたの!!何か病気でもかかったの?」


 「私ではないけどね」


レイナが入ってきた後に、ルークも入ってくる


 「ル、ルークさん!!


 「やあ、久しぶりだね」


 「は、はい、お久しぶりです」


アルミナはもじもじとしながらルークに挨拶をする、するとレイナが耳元でささやく


 「相変わらず、ルークさんの前だと、うまくしゃべれないね」


 「だって~」


アルミナは単純にルークにひとめぼれをしており、目の前におられると、うまくしゃべれなくなる


 「そ、それより、今日はどうしたの?」


 「ああ、ちょっと呪いにかかっちゃったから、直してほしいんだ」


 「!!!呪いですか!!!大丈夫なんですか!!」


アルミナが焦ったようにルークに駆け寄り、からだをペタペタと触る


 「どこか痛いところは?!症状は?!」


 「アルミナ、大丈夫だから、落ち着いて」


 「あっ、ごめんなさい」


ルークの言葉に正気に戻り、落ち着いて神星魔法を使って、呪いの治療をする


 「はい、これで治りました」


 「ありがとう、それじゃ、僕たちは帰るね」


 「はい、お気をつけて」


 「ルーク様、お待ちください」


 「ん?」


帰ろうとしているルークにシイルは声をかける


 「無理を承知でお願いします、アルミナ様を逃がすのを手伝ってください」


シイルはルークのことを知っているので、アルミナを逃がせるほどの実力があることを知っている


 「だめよ!!!」


アルミナがシイルに向けて、怒ったように叫ぶ

 

 「し、しかし、、」


 「ルークさん、今の言葉はお忘れください」


 「何があったの?」


 「なんでもありません」


 「アルミナは黙ってて、シイル、話を聞かせて」


ルークがレイナに目で合図をして、アルミナの口をふさがせる


アルミナは、鋭い目つきでシイルをにらむ


 「アルミナ、僕は今君に助けられたんだ、そのお礼をするよ、だからシイル、話を聞かせて」


 「はい、ルーク様は、アルミナ様がカズラ王国から狙われていることを知っていますよね?その国へ出向くことがが先日決まりました、そんな国に行けば、十中八九、アルミナ様は殺されてしまいます、ですので、カズラ王国につく前に、逃がすのを手伝ってください」


 「なるほどね、わかった、任せて」


 「いいのですか!!ありがとうございます!!」


 「それじゃあ、二人はいつもどおりに生活をしといてほしい、必ず迎えに来るから」


そういって、ルークとレイナは部屋を出ていく


 「シイル!!」


 「、、申し訳ありません」


そういいアルミナに対して頭を下げるシイル


 「、もういいよ、ありがとうね」


 「なぜ、そこまで、伝えるのを嫌がったんですか?」


 「そうか、シイルは知らなかったんだね、ルークさんは、ガルシア王都の王の剣の一人なんだよ」


 「王の剣ですか?」


ガルシア王都には、王の剣と呼ばれる、王様直属の騎士団がいて、その中の隊長、副隊長を刺す名前である


そんな王の剣の一人が、アルミナのことを逃がすのを手伝うということは、カズラ王国の王様の両方からの怒りを買うことになり、最悪の場合、戦争になる恐れもある


ガルシア王都とそのカズラ国は、あまり仲が良くなく、きっかけさえあればすぐにでも戦争を始める気でいるくらいである


 「だから、そんな人が僕を逃がす手助けなんかしちゃいけないんだよ」


 「そんな理由が、すみませんでした」


 「まあ、過ぎたことはしょうがないから、ばれないようにしておこう」


ここで、どちらかの国にばれたら元の子もないので、ばれないように、違和感のないように、怪しい行動をしておく


そして、遠征の当日となる











聖女のみが使う神星魔法は、神聖魔法の上位互換の魔法です

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