表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第2章  学園編
17/128

副作用と過去

・17・

side:ルーク・ヴァレンティ





魔物の反応は全方向から来ている、つまり、[災群生の森]からも魔物が向かっているということである


 (一番ここから近い反応は、西か)


幸い、災群生の森にいる魔物は、素早い魔物はあまりいなくゆっくりとこちらに向かっている


ルークは空間魔法を発動して、刀を出す、そして、空間魔法の一つ、ゲートを発動し、西の魔物の前へと現れる


 「魔人の加護に引き寄せられたなら、知性はあるだろう?」


 「ナンダ、キサマハ」


群れの一番前にいる、四足歩行の、ドラゴンのような魔物、サラマンダーが返事をした


 「魔人の加護を持っている子を守っているんだよ、だから、お前らが今すぐ引き下がらないなら、皆殺しにする」


 「ヤレルナラ、ヤッテミロ、ニンゲン」


サラマンダーが言った瞬間、後ろの魔物たちが一斉に襲い掛かる


 「一閃」


ルークが抜刀・居合術を使い、襲い掛かってきた魔物を切断する


魔物を切った瞬間、サラマンダーが襲い掛かってくる


すぐさま横に回避をして、刀を鞘に納める


 「ホウ、イマノヲカワスカ」


 「お前以外の魔物は、気にする必要がないからね」

 

もう一度、一閃を放ち、サラマンダーの首を狙う、しかし、そこにはサラマンダーはいなかった


 「やっぱり、お前、野生じゃないな?」


 「アタリマエダロウ、アンナザコドモト、イッショニスルナ」


 「魔王の手下か?」


 「ソノトオリダ」


その瞬間、ルークから殺気が漏れ出す


 「どの魔王だ?」


 「フン、ソコマデハオシエラレンナ」


 「なら見るまでだ」


ルークが能力を発動して相手の詳細を見る


ステータス

サラマンダー

LV:128

種族:火竜族

生命:62227/62227

魔力:4332/4996

攻撃:6656

防御:7752

魔攻:22212

魔防:44325

体力:55654

俊敏:4435

知力:6657


状態:正常


加護:強欲の魔王の加護



 (強欲か、あいつではないか)



ルークが追っている魔王ではなく、殺気が少し収まる


 「まあ、でも、あの子たちを追っているなら、ここでやらないとね」


ルークは手に持っていた刀をしまって、真っ黒な刀を取り出す


 「そろそろ、ほかのところにもいかないとだから、本気出すね」


 「カカッテコイ」


サラマンダーがブレスを吐いてくる


 「当たらないよ」


 (瞬歩)


ブレスを吐き終わった瞬間、サラマンダーの首をはねる


 「やっぱり、今だったら、あんまり動けないね、でももうすこしだし、行けるか」


すぐさま、ほかの魔物の元へとゲートで向かう

南、北は問題なく、すぐに魔物を討伐はできたが、東には、魔人の姿があった


 「こいつらを率いてるのは、お前か」


 「そうですよ、その先に用があるので、通してもらいますね」


その瞬間、魔人の姿が消え、後ろから気配がした


ルークは後ろに刀を構え、攻撃を受け止めた

 

 「ほう、今のを受け止めますか」


 「危なかったですよ」


また先ほどいた場所へと戻っていた魔人


 「改めて、ご紹介させていただきます、強欲の魔王、クリュール様の部下、サーカルと申します、以後お見知りおきを」


 「もう、お前たちしかいないから、時間稼ぎは無駄だよ、そちらの狙いも分かっているので」


 「ほう、そうですか、まあいいでしょう、あなたを殺して、ゆっくりと目的を果たします」


またしても魔人、サーカルが姿を消して、先ほどよりも早く、ルークへと切りかかる


 「ちっ」


しかし今度は、反応が遅れてしまい、サーカルの爪が掠る


 「ほう、これでも反応はしますか、しかし、当たりましたね」


 「そうですね」


 (少しまずいかな、多分もう少しだと思うけど)


ルークはあることを待っていた、その時が来ると、サーカルには勝つことはできるが、それまで生き残れるかが問題であった


 「あなた、それが本気ですか?」


サーカルは困惑した顔で訪ねてくる

 

 「あなたから感じ取る力と今戦っている感じが、まったく合わないのですが、手を抜いているのですか?」


 「いいえ、そんなことありませんよ」


 「そうか、ならもういい、殺すとしよう」


 (ちょっとまずいね)


ルークは、技を出す暇もなく、サーカルに攻められ、切り傷が増えていく


 「なかなか粘りますね、どうせ勝てませんよ?」


 「・・・・」


 「そうですか」


サーカルがとどめを刺そうと、構えをとる


その時だった


 (日付けが変わりました、能力の副作用の再決定を行います)


 (・・・・・・・今日の副作用は、味覚、魔力です)


 (やっとか)


頭の中で声が響いた瞬間、サーカルの腕を切り飛ばす


 「なに!!?」


サーカルは驚きの表情をして、後ろに避ける


 「あなた、なんですか、今のは?」


 「いえ、本来の力を取り戻しただけです」


 「本来の力?」

 

ルークは一日ごとに、とある能力の副作用によって、さまざまなものを制限されていた


ちなみに今回、制限されていたのはLv、味覚である


 (さすがにLvは運が悪すぎでしょ)


基本的に、Lv、触覚など、必要性によって副作用に選ばれる確率は低くなる


 「それが本来の力ですか、、ふむ、今回は引かせてもらいましょう」


 「行かせませんよ」


サーカルの足を切り飛ばし、逃げれないようにする


 「ちっ、[転移]!!」


サーカルは転移によって、その場から姿を消す


 「逃げられたか、まあ、追えるけど、必要ないか」


今、副作用により、魔力を制限されており、魔力探知などは使えない、なので、耳を澄ませる


 「・・・・・・」


 「うん、大丈夫そうだね」


耳を澄ますが、今のところ、何も音はしなく、魔物はおそらくいないだろう

空間魔法も使えなく、走って戻ることにする


教会へと戻り、少し仮眠をするためにソファーに横になる


軽く睡眠をした後、目を覚まし、朝食の準備をするために、外に出る

近くの木になっている果実をいくつかとって、教会へと戻っていく


教会に戻ると、ユーナが目を覚ましていた


 「ルークさん!おはようございます」


 「ユーナさん、おはようございます、よく眠れましたか?」


 「はい!ルークさんのおかげで、久しぶりに熟睡できました、あの子たちも、まだぐっすり眠っています」


 「それは良かったです、今からどうしますか?僕は朝ごはんを作りますが」


 「それなら、お手伝いします」


 「ありがとうございます」


空間魔法が使えないため。今朝とってきた果物と、昨日の残りのスープ、パンをさらに盛り付けて、テーブルに並べておく


 「あの子たちが起きるまで、待ちますか?」


 「いえ、起こしてきますね」


立ち上がり、子供たちと妹を起こしに行こうとするユーナさん

ユーナさんは、途中で立ち止まり、振り返る


 「本当にありがとうございます、二度も救っていただいて」


微笑みながらそう言い、起こしに行くユーナ


 (もう結構時間がたつのに、覚えていたんだね)


実は、ルークとユーナは会うのは初めてではなかった




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・・・十三年前


とある町の冒険者ギルド


 「ミーシャ、レイナ、ククル、今日はどの依頼受ける?」


 「どれでもいいですよ、ルークさん」


 「任せるにゃ♪」

 

レイナとミーシャが答える


 「じゃあ、とりあえず・・・」


いくつか、依頼の紙をとりながら、考えていくルーク


すると、着ているローブを引っ張られる


 「・・・すみ、ません」


 「・・ん?」


振り返ると、そこには息を切らし、顔色が良くない少女がいた


 「依頼、するのって、どうやればいい、ですか?」


 「依頼を出すのかい?それならあっちの受付のところだよ」


 「ありがとう、ございます」


少女は頭を下げて、走って受付のところへと向かう


 「どうしたのかにゃ?あの子」


 「わからない、ただ焦っていたね」


少し、先ほどの少女のほうを見守りながら、依頼の紙を整理していた


 「おにい、あの子、泣いてる」


 「えっ?」


振り返り、受付のほうを見ると、先ほどの少女が、うつむき涙を流していた、その近くには、おろおろとしている職員の人もいた


二人に近づいていき、どうしたのかと尋ねる


 「どうかしたんですか?」


 「アッ、ルークさん!!きみ!この人ならいけるかもしれないよ!」


 「本当ですか!!」

 

うつむいていた少女が顔を上げて、こちらを向いてきた


少女の目線に合わせるようにしゃがみ込む


 「どうかしたの?」


 「村を助けてください!!」


 「・・・いいよ」


 「・・・いいんですか!?」


 「うん」


少女が驚いた顔をして、そのあとすぐに涙をながす


 「ところで、何で僕ならいけると思ったんですか?」


職員に先ほどの言葉について尋ねる


 「実は、依頼を出そうとしていたんですけど、依頼金は少ないですし、場所が問題があって、受ける人はおそらく誰もいないんです、でも、ルークさんなら、この前、お金に困ってはいないって言っていたので行けるかなと思いました」


 「そうですね、もともと依頼を受けるのは、この子たちの訓練がメインなので、お金はおまけのようなものですよ」


 「それで、本当に受けてもらえますか?」


 「はい、いいですよ」


少女と職員に、依頼の内容と、場所についての情報をもらい、ギルドを出る



依頼内容


ロズリック村に出現した魔物の討伐

難易度:不明

期間:なし

報酬金:銀貨5枚

場所:ロズリック村周辺



依頼の内容を確認しながら、少女に村の方角を確認する


 (確かに、報酬は少ないし、難易度も分からないなんて、受ける人はいないね)


依頼の難易度は不明であるし、魔物の数も分からない依頼など受ける人は少ない、それに加えて、報酬が銀貨5枚となると一層受ける人は減っていく


少女を抱きかかえて、教えられた方向へと走っていく


 「疲れていると思うし、抱きかかえるけど、ごめんね?」


 「い、いえ」


少女が顔を赤くしながら返事をする


 「その子、照れてるにゃ」


 「かわいい~」


 「おにいはかっこいいから、仕方ないのです」


後ろで三人が、何やらぼそぼそと言っているが聞こえなかったので気にしないことにする


 「依頼を受けてくれて、ありがとうございます」


少女がお礼を言ってくる


 「大丈夫だよ、君のような幼い子が困っているんだ、助けるのが当たり前だよ」


少女がより一層顔を赤らめ、お礼を言ってくる


30分ほど、走り続けて、村へと到着する


村では、あちこちで魔物と争っている人がいた


 「三人とも、それぞれ襲われている人を助けながら魔物を倒していって」


 「はーい」「はいにゃ」「はいなのです」


 「・・・・ミーシャ、お前ナイフは?」


 「あっ・・・・忘れてきたにゃ・・・・」


目をそらしながらこたえたミーシャに近づき、デコピンをくらわす


 「ニャ!!!痛いにゃ」


 「荷物はきちんと確認すること!まったく」


そういいながら空間魔法から、ナイフを取り出す


 「慣れてない武器だから、油断しないように」


 「はいにゃ」


そういい、村の中に走っていく


村の中にいる魔物はゴブリンやオークなど、弱い魔物ばかりだが、村の外、少し離れたところに、一つ大きな反応があった


 (この反応はオークキング?いやキングよりも反応は弱い、ジェネラルか)


ジェネラルの元に行くために、少女を家に送り届けに行く


 「おかあさん!!」


 「ユーナ!!」「おねいちゃん!!」


少女の名はユーナというらしく母と妹と抱き合っている


 「無事だったのね、よかった」


 「うん、お母さん、助けを呼んできたよ」


母が立ち上がり、頭を下げてくる


 「ありがとうございます、娘を届けてくださり」


 「いえ、気にしないでください、それでは残りの魔物を倒してきますね」


家から出て、周りを確認する

村の中にいる魔物はほとんど三人に倒されており、三人とも、最後の魔物と戦っていた


少し待ち三人の戦いが終わるのを待つ


 「終わりました」


 「終わったにゃ」


 「ざこなの」


 「お疲れ様、それじゃあ、僕は魔物の親玉を倒してくるから一応このむらをまもっててね」


三人に、村を任せて、ジェネラルがいる、森の中へと入っていく


空間魔法から、鉄の刀を取り出して、ジェネラルの元へと到着する


 「普通のジェネラルよりでかいね」


 「ブモオオオオオオ!!」


いきなり雄たけびを上げて、手に持っている斧を振りかぶる


 「危ないな、いきなり」


普通のオークならば、体を切って倒すことができるが、ジェネラルとなると、耐久力が高く、体はものすごくかたくなっているので、首をはねない限り、倒すのは厳しい


 「首かー、めんどくさいね」


ルークは能力を使い、一瞬でジェネラルの後ろへと周り、首に向かい刀を振るう

しかし、殺気を感じたのか、ジェネラルが振り向きながら斧を振り回す


斧を刀で受け止めるが、威力が殺せなく、横に吹っ飛ぶ


 [天歩]


しかし、吹っ飛んだと思ったら、空中で止まりジェネラルに向けて駆ける


つぎの瞬間ルークはジェネラルの後ろにいた

刀を鞘に戻すと同時に、ジェネラルの首が吹き飛ぶ


 「あーー、使っちゃった」


ルークが使った[天歩]は風魔法、空間魔法など、何種類かの魔法の混合行使により発動をしているため消費魔力が多く、あまり使うことはできない


 「まあ、終わったし、帰るかな」


村へと帰り、無事、魔物を討伐したことを、村長へと伝える


 「ありがとうございますじゃ、どうかお礼に、宴に参加してくだされ」


 「そうですね、ではお言葉に甘えて」


討伐したオークを解体して、宴の料理の材料にしやすいようにしていく


オークの肉は、旨味が多く、平民には少し贅沢な食べ物となっている

夜になり宴が始まり、村の人々がお礼を言いながら料理などを持ってくる


すると、ユーナが母と妹を連れてこちらに来た


 「おにいさん、ありがとうございます、村のみんなをたすけてくれて」


 「大丈夫だよ、間に合ってよかったよ」


 「改めて、お礼を言わせてください、ありがとうございます」


いろいろと話をして、妹の方がねむたそうにしていたので、家へと帰っていった


宴が終わり、村長にはどうかお泊りくださいと言われたが、依頼の報告があるため帰ると伝え、村を出る


 「さて、それじゃあ、帰ろうか」




 



ルークの見た目は、十三年前から一切変わっていないため、ユーナは気づくことができました


副作用について:その日にランダムで決まり、五感から一つ、ステータスから一つ選ばれます

        ステータスの場合、選ばれた項目がレベル一の状態へとなります

        選ばれた項目がレベルの場合、全ステータスが変化します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ