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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第4章 全ての始まり
115/128

できることを1つでも多く

・105・

side:神薙 カホ


 「それで、アイラたちは色欲と?」


 魔王との戦いから一日経って、改めて何があったのか報告会をしている


 「よく無事だったね」


 「まあ、危なかったけどね」


 実際に、カホは知らないが、テレシアが来なかったらどちらかは絶対に消えていた


 それほど危ない戦いではあった


 「それで、色欲はどんな能力を使った?」


 セニアがアイラたちに色欲について聞いてくる


 「え、知ってるんじゃないんですか?」


 「まあ、知っていると言えば知っているが、もしかしたら変わっているかもしれないから聞いておいて損はないんだ」


 「なるほどね、えっと、確か【誘惑の香】っていうのと、男の学生を操っていたわ、あとは・・・いえ、それだけだわ」


 ちらっと、カホを見て、最後に言いそうになった能力についての言葉を飲み込む


 そんな様子のアイラをみて、セニアは察知し、最後に言いかけていたことを理解する


 「わかった、聞いたところ、以前と変わりはないな」


 セニアが知っている色欲の能力とアイラから聞いた能力の差異はないことを確認する


 「とりあえず、今の君たちとの差は理解できた?」


 「そうだね、あまりにも桁違いすぎる」 


 「はい」


 「だからこそ、能力を奪うにしろ、戦力は必要になる」


 「そうね」


 おそらく本当の力をほとんど使っていないだろうがそれはあくまで向こうは殺しを目的としていないから、次に会った時にはそうはいかないだろう


 「だからこそ、ほかの勇者たちの力も必要になる」


 「ええ、あ、そういえば」


 勇者についての話をされ、一つのことを思い出す


 「色欲と戦っているとき、テレシアさんが助けてくれたんです」


 「姉さんが? なぜ来たんだ?」


 テレシアの話をしたとたん、セニアは黙り込んで何かを考え出す


 「・・・・いや、今はいい姉さんは何か言っていたか?」


 「んー、別に何も、そうだ、結界を解除するための魔法をもらいました」


 「結界を? なんで姉さんが?」


 「テレシアさんは、今スレイン帝国の帝王になってるのでくれたんだと思います」


 「え! あの人、何してるんだ・・」


 どうやらセニアはテレシアが帝王となっているのを知らなかったようで、驚いていた


 「知らなかったんですか?」


 「ああ、でも、よく姉さんが・・・ああ、だからスレイン帝国なのか」


 またしても、何かを考え出して、自分で解決する


 「それより、こっちの報告もしよう」


 いったん、アイラ側の報告を終えて、セニア側の報告に入る


 「こっちが戦ったのは憤怒の勇者だ」


 そこからは憤怒についての報告と、各々の反省点や、今後やっていくことについて話し合っていく


 「それで、二人は今後どの方向で訓練する?」


 セニアが神薙たちに訓練の提案をする


 簡単に言えば、一番得意なものを伸ばす訓練をするか、できることを増やす訓練をするか


 「私は・・・」


 神薙はよく考えて答える


 「できることを増やしたいです」

  

 自分が、どっちをすればより役に立てるのかを考え、結局、できることを増やすことにした


 「じゃ、俺は得意なことを伸ばす方にしようかな」


 神代は、バランスを取って、神薙と違う方を選らぶ


 「わかった、それなら、カホの方はアイラに任せてもいいか?」


 「ええ、もちろん」


 できることを増やすのなら、できることの多いアイラに任せた方がいいセニアは感じたので任せることにする


 「じゃあ、あとは任せる」

 

 セニアが時計をちらっと見て、立ち上がる 


 「あら、もう行くの?」


 「ああ、学園の方に行かないといけない」


 「なるほどね、了解」


 「アキトも一緒に行くぞ、用事が終わったらすぐに訓練を始めるから」


 「了解」


 セニアの後を神代もついていき、報告会も終わったので、神薙たちも立ち上がる


 「どうする? まだ疲労が残っているのなら、もう戻ってもいいけど、元気があるのなら、今から何かする?」


 「そうですね、体の方も疲れは残ってないので、今からでもいいですか?」


 昨日はアイラと話したあとすぐに休んだので、体の方はほとんど疲れは残っていない


 「それなら、行きましょうか」


 すぐに訓練するといったので、アイラたちは王都の外のそれなりに広いところに移動する


 「とりあえず、始める前に、一旦カホのステータス確認しておこっか」


 「そういえば、自分もしばらく見ていないです」


 はじめに召喚された後に、一度だけ見て以来、自分のステータスを見ていない


 一応、冒険者ギルドに行けば、お金さえ払えばステータスを見ることはできるが、一度も使用していなかった


 神代の話なら、もし新しい技能が使えるようになれば、直感でわかるようで、別にわざわざ確認する必要はないと感じていた


 「それじゃ、見るよ【スキルブック】えーっと、あった【鑑定】」


 アイラが能力で神薙のステータスを見る


 「書き出すから、ちょっと待ってね」


 神薙のステータスを見たアイラが紙に全て書いていく


 「はい」


 そして、できた紙を受け取り、それに目を通す


 ステータス


名前 神薙 カホ

LV:24

種族:異世界人

生命:390/390

魔力:253/253

攻撃:193

防御:110

魔攻:143

魔防:182

体力:215

俊敏:235

知力:192


状態:通常


加護:女神の加護


技能:状態異常無効

   魔術士


魔法:魔術


 「そういえば、カホのステータス初めて見たけど、いいのん持ってるじゃん」


 「? どれですか?」


 神薙からしたら、どれがいいものかわからないので、どれかを聞く


 「魔術士と魔術だよ、単体だったらそこまで珍しくないけど、二つそろってたらね」


 「これって、何なんですか?」


 そういえば、この能力はあるのは知っていたが、正体は知らなかった


 「魔術は魔法の一種なんだけど、性質が違って、魔素を使わないの」


 魔法を使う際、基本的には自分の中の魔力と、空気中に存在している魔素を使って発動する


 魔素は基本的にどの属性のものもどこにでもあるが、環境によってその割合が違うので、極端に使いやすい場所や使いにくい場所というのが存在しているが


 魔素を使わない魔術に関してはそれは関係しない


 「魔術は自然の力を借りて発動するものだから、魔素を必要としないし、環境にも左右されない」


 「自然の力・・・」


 アイラが空を指しながら、説明をしてくれる


 「そ、わかりやすく言えば、陽光と月光」


 「なるほどです、常に存在しているから、環境にも左右されないってことですか」


 月も太陽も、常に空のどこかには存在する、だから、いつでもどこでもそれから力を借りられる


 「その力を、私は使えるってことですか?」


 「そう、ステータスの魔法に魔術があるから適性はある」


 「ってことは、これがなければ、そもそも使えないんですか?」


 「そうだね、基本的には使えないわ」


 アイラの話では、魔術は先天性でしか身に着ける方法がなく、成長して覚えるということはない


 いままでも魔術を持たない人が訓練してどうにか使えるようにできないかとした者はたくさんいたが、誰一人として使えるようになる者はいなかった


 「でも、意外にこの魔術をもって生まれてくる子は少なくない、けど、魔術士と一緒に持っているとなると、ほとんどいないわ」


 「その二つって、一緒じゃないんですか?」


 言葉的に言ったら、どっちかを持っていたら魔術を使えそうな気がして、二つ持っている意味はあまりないのではと思うが


 「まあ、ほとんど一緒どちらか持っていたら魔術を使えるけど、両方持ってるとその人にしかできないこともある」


 「その人にしかできないこと?」


 「一つが力の継承だよ」


 「継承・・・?」


 「普通は魔術は力を借りる存在に同調し、一体化することで使用可能になるから、習得に時間がかかるけど、それを省略して、二つ持っている人は使える人から教えてもらえる」


 「ってことは、使える人がいれば、今すぐにでも自分も使えるってことですよね?」


 「そう、しかも、私も魔術をいくつか【スキルブック】で使える」


 「! なら、すぐにでも私も魔術をつかえるってことですか!?」


 すぐにでも、魔術を使えるようになれば、自分が使える手段も増えるし、力も増す


 「多分だけどね、【スキルブック】の魔術が継承できるかわからないから」


 アイラは一応保険をかけておく、厳密にいうにはアイラが魔術を使えるわけではないから


 そこから、魔術を使う際の注意点を聞かされる


 普通なら、少しづつ力を借りる対象に同調していくが、神薙の場合それを飛ばして習得するので、最初に使う際はやり方がわからない以上、力を取り込みすぎてしまうらしい


 魔術を使う際にはあまり支障はないのだが、その後の反動が大きくなるようだ


 「だから、いきなり実戦では使わないで」


 「わかりました」


 「じゃあ、さっそく始めようか、私が使える魔術は【仙術】と【占術】」


 「ん? 同じですか?」


 「ああ、えっと、仙人の術と、占いの術ね」


 「ああ、なるほどです」


 言葉だと違いは判らなかったが、説明してもらえてちゃんと理解する、ただ


 「・・一つ疑問なんですけど、その二つって、何から力をもらってるんですか?」


 魔術が自然から力を借りているのなら、その二つが何から借りているのかがわからない


 「多分だけど、仙人の方は天地、占いの方は星からだと思う」

 

 アイラも実際に修行して習得したわけではないので、確信はしていない


 「まあ、カホの場合、知っていようと知ってなかろうと使えるから気にしないでいいわ」


 「わかりました」


 魔術と魔術士を持っている場合、対象を知ってなくても力を借りれるので、疑問に思っていても知る必要はない


 「じゃあ、改めて、継承するよ」

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