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麗しき世界に始まりを告げよう  作者: 森のスダチ
第4章 全ての始まり
108/128

報告と相談

・98・

side:神薙 カホ


 「・・・」


 学園に行き、セニアさんと合流して昨日あったことをすべて話して、計画が書かれている紙を渡す


 「まずいな・・・」


 セニアさんが計画の方の紙を読んで真剣な顔でそうつぶやく


 「まずい?」


 「このことに関してはそれほど重大ではない、ただこれを計画している人物が問題だ」


 「これを書いた人を知ってるんですか?」


 そもそもこの紙には書いた人の名前も書かれていないのだが、それでもセニアさんはだれが書いたものなのかわかるようだ


 「これに書かれている言語だ、これは僕たちでしか読める人はいないはずだ」


 「え!? でも私も読めましたよ?」


 「本当か!?」


 そういえば疑問に思わなかったが、確かにこれに書かれている言語はこの世界のものでもないし、見たことがない言語だったが


 「はい、でも何で読めるんだろ?」


 「多分、一度でもどこかで読んだことがあるんだろう、君たちみたいな子らはこっちに来るときに言語変換の魔法がかけられているはずだ」


 その魔法がかかっていれば、一度でも理解した、もしくは理解していた言語を完全に使用できるようになっているらしい


 「でも、こんな字見たこと・・・あ!」


 よく読んでみると、ある事に気が付く


 「これって、あの字だ・・・」


 この紙に使われている字は、私とあさひが小さいころに遊びで使っていた自分たちが考えた文字だ


 「じゃあ、これってあさひが書いたの?」


 この文字を知っているのは私たち以外には絶対にいないはずだ


 「いや、セニアさんたちもこれ読めるんですか?」


 「ああ、これは小さいころにカスミから教わった字だ」


 「カスミって確か・・・」


 カスミという名は聞き覚えがある、たしかセニアさんの大切な人の中にいた人だ


 「ああ、強欲の魔王だ」


 「強欲の魔王?ってことはあさひの大切な人?」


 あさひは強欲の勇者、ということはそのカスミがあさひの大切な人ということになるが


 「その人の名前教えてもらってもいいですか?」


 「カスミの? ごめんだけど、カスミとしか聞いていないんだ」


 「そうなんですか」


 名前を聞いたら、もしかしたらわかると思ったが、そもそもあさひの知り合いや家族にカスミという名前の人はいなかったと思う


 「それより、この計画をどうするか考えないと」


 魔王について考えるより、先に目先の問題を解決しなくちゃいけない


 「みんなだとすると・・・誰が来るのか」


 「えっと、確か名前は覚えてないんですけど、二人以外は来るって言ってました」


 「二人以外・・・だとするとリデアとライノートさん以外か」


 「あ、そうです、確かその名前を言ってました」


 「五人か・・・多いな」


 魔王は七人、そのうちの五人が来るとなると、私たちだけでは人数的にも戦力的にも対応ができない


 「このことを伝えるわけにはいかないけど、当日は教師も何人か行くはずだ」


 引率の人たちもそれなりに実力のある人なはずなので、少なくても一人は止められるだろうとセニアさんは予想していた


 「カンナギたちにも当日は来てほしい、行けるかい?」


 「はい、でも、私が戦えるとは思いませんけど・・」


 セニアさんの話を聞いて確信した、あの昨日会った男もおそらく魔王なのだろう


 逃げることもできなかったのだから、戦いになって敵うわけはないと確信している


 「大丈夫、当日は僕と一緒に行動してもらう、魔王の力を見れるなんてめったにないからね」


 「たしかに、そうですね」


 直に目的である魔王の力を見れるのなら、いい経験ではあると思うし、セニアさんがいるのなら戦いに関する心配はいらないかもしれない


 「だから、もしいけるのならほかの戦力も欲しいが」


 戦力が欲しくても、大々的に冒険者ギルドで募集などはできない、もし学園の耳にでも入れば何が起こるかわからないようだ


 「もし、中止にでもなったら何が起こるかわからないし、それなら来ると分かってるところで待ち構えたほうがいい」


 中止になればほかの日になったり、別の場所になったりするかもしれないが、今回みたいに事前に知れるといった偶然など怒らないだろう、それなら中止になどさせられない


 「だから、様々な事態を想定してこちらも計画を練らなくちゃいけない」


 「それに、君たちにも一応今までよりもさらに力をつけてほしい」


 たしかに今のままでは、万が一逃げる際にセニアさんの足手まといになる可能性がある、なので、できる限り少しでも動けるようにしておきたい


 それに、もしかしたらその日までに【強奪】を使えるようになるかもしれない、もしそうなるのなら一つでも魔王の力を奪っておきたい


 「だが、どうしてもこっちは手が離せない・・・」


 これ以上力をつけるには今まで以上に強い魔物や訓練が必要だが、そんな時間が少しの間はセニアさんが取れないようだ


 「! それなら、大丈夫かもしれません」


 「ん? どういう意味だい?」


 「私の知り合いが、もうすこしで王都に来るらしいんですけど、


 アイラさんが来たら、セニアさんの同伴なしでも今までより強い魔物などを狩りに行けるだろうし、私に関しては魔法を教えてもらえるので、今よりは強くなれると思う


 「うん、それならそっちはその人に任せることにする」


 「任せてください、できる限り頑張ってみます」


 「もし時間があるのなら、そろそろ新しい武器を見繕った方がいい」

 

 「そうですか?」


 確かに、今使っているのはこっちに来た時にケニスさんからまとめてもらった武器を使っているが、別に手になじんでいるし変える必要がないと思うが


「今使ってる剣はただの鉄で作られた剣だから、よりいいものに変えた方がいい、それに、細かな調整もしてくれるからできれば鍛冶屋で作ってもらった方がいいかな」


 「オーダーメイドですか?」


 「そう、絶対にそっちの方がいい」


 オーダーメイドの場合、自分の手や体格から作ってくれるので自分が使いやすいものを作れるがその分時間もかかるし、素材は自分で持ってくることになるので、手間はかかる


 「時間はそこまでないと思うからすぐにでも行くといい」


 「わかりました、この後行ってみます」


 この後はまた孤児院に行くだけなので、その前に少し寄っていくのがいいだろう


 「それじゃあ、ぼくは戻って細かな作戦を考えておく、君たちはその人が来たらできるだけ訓練していてくれ、あとこの話はカミシロにも伝えておいてくれ」


 セニアさんは、今日からできるだけ戦力になりそうな人を探すと同時に、当日にどういった行動をすればいいのかを考えてくれるようだ


 「よし、さっそく行ってみようかな」


 セニアさんとの話も終わって、すぐさま鍛冶屋のところに向かう


 「どこでもいいのかな?」

 

 鍛冶屋の良し悪しも分からないので、どこに行こうか迷うが


 「そういった時は、聞くのがいいよね」

 

 適当に入って悪いところに当たってもいやなので、ここは素直にどこがいいのか聞きに行くことにする


 こういった質問に答えてくれるのは冒険者ギルド、とりあえずここに行けば大抵のことには答えられる


 「鍛冶屋ですか? そうですね、一番いいところですとイザークさんのところですね」


 「どのあたりにあるかわかりますか?」


 役員の人に地図を見せられて、細かに場所を教えてもらう


 「ありがとうございます」


 以外に近くで、そのあとにすぐ孤児院に行ける距離であったので、そのまま行くことにする


 「ここだね」


 教えてもらった通りにすすみ、到着したのはごく普通の鍛冶屋だった


 「お、いらっしゃい」


 「こんにちは」


 中に入ると、受付だろうか女性の人が迎えてくれる


 「要件は何ですか?」


 「武器のオーダーメイドを・・・」


 女性に要件を伝えて、さっそくどんなものを作ってほしいかを話していく

 

 「親方~、ちょっと来て~」


 要件をすべて伝えると、女性が奥の方に声をかける


 「ん~? 客?」


 すると、奥の方から出てきたのは、頭がぼさぼさで煤まみれな人が出てきた


 「ちょっと! またそのまま寝たんですか!?」


 私の対応をしてくれた女性がその人に向かって叫んでいた


 「ちょっと待っててくださいね」


 そしてそのまま奥から出てきた人を再び奥に押し戻して、なにか騒がしくしていた

 




 それから時間が経って

 

 「お待たせしました~」


 やっと出てきたと思うと、もう一人の女性を連れてきた


 「さっきの人ですか?」


 「そうだよ、普段こっちには来ないから汚くても気にしなかったんだけど、今回はオーダーメイドだからね」


 オーダーメイド以外になると対応してくれた女性だけでいけるようだが、オーダーメイドとなると直接やる取りした方が効率がいいらしい


 「ちょいと失礼」


 今回は武器を作りに来たのに、なぜか体中を触られる


 「あの、今日は武器を作りに来たんですけど」


 「あ、気にしないでください、お客様の体質とかをみてるだけなので、すぐに終わると思います」


 「はあ、わかりました」


 別に女性同士なので触られること自体は嫌ではないのだが


 「そこも必要なんですか?」


 「・・・・え、ええ」


 執拗に胸を触られるので、本当に必要なのか確認すると言葉に詰まりながら答えたので、触りたいだけなのではと思う


 「よし、おわり」


 ようやく測定が終わったのか、すぐさま紙に何かを書いていく


 「主体は魔法だよね? それなら魔力伝導のいい素材で作ろう、筋肉の量からして、ショートソードの方がいいかな」


 「ちょっと! ちゃんとお客と相談してください!」


 一人でぶつぶつ言っていたところを女性に止められて、ちゃんと私と話をさせられる

 

 「今の聞こえてた?」


 「まあ、なんとか」


 近くでぶつぶつといっていたので、一応何を言っているのかは分かった


 「じゃあ、それでいい?」


 「まあ、それで大丈夫ですけど、さっきのでわかったんですか?」


 「そうだよ、私の得意技」


 魔力伝導がいいと、武器に魔力を纏わせれたり杖の代わりに使えるようになるので、私にはちょうどあっているだろう  


 それに、そこまで重たいものだとちゃんと振れないのでショートソードが一番体に合っている


 そのことを私の体を触っただけでわかるなんてすごいと思い


 「それじゃ、一旦それで行くとして素材は一応あるけど、そっちで使いたい素材とかある?」


 「あー、よくわからないので、お任せします」

 

 使いたい素材といわれても、何がいいのか、何が使えるのかもわからないので、すべて任せることにする


 「おっけい、それじゃあもろもろまとめた資料とか作るから、また明日来てくれる? その時ちゃんとした要望とか聞くから」


 「わかりました、それじゃあ明日のこの時間くらいにまた来ます」


 今から使う素材、どのような形にするのかを考えるようで、また次の日にちゃんと手続きをすることになった


 「とりあえず、このまま孤児院の方に行こうかな」


 孤児院へと向かい、今日は子供たちの対応をしたり、アルミナさんに少し手合わせをお願いして過ごした 

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