076.円舞曲
洗脳が効かない原因が何であれ、操れない人形に興味はない。秘密を知った者を生かす理由もなく、瞳を閉じれば幻想的な音色が空間を満たす。
戦闘をそっちのけに自らの演奏に酔いしれたくなったが、お楽しみはまだ始まったばかり。
舞台から目を逸らすわけにもいかず、瞼を開けば部屋の隅で動きがあった。
そこでは冒険者の装備を着込む青年がフラつき、ゆっくり背後からアデットに近付いている。抜き身の剣を携え、音色に苦しむ彼女が接近に気付く様子はない。
誇り高きセラフで始末するまでもなく。楽園に相応しくない“獣”を“信者”で始末してこそ奏者の矜持というものだろう。
やがて振りかざした剣は罪人の首に狙いを定めるが、町中のガラスを粉砕した代償は、彼女の頭1つで賄えるものではない。
しかし一方でかつてない充足感が、急速に心を満たしていく。
住人の支配とはまた異なる、王が処刑を下すような光景に。まだ見ぬ栄光の第一歩が目の前で起ころうとしている様相に、つい身を乗り出して眺めた。
いっそ自身も館に引っ越し、支配者らしく振る舞うのも良いかもしれない。相応の実力者にはあって然るべき地位に就く未来を。
住人たちが彼女を崇める光景まで浮かべたが、バキッ――と。
突如鳴り響いた蹴撃音がセラフの音色を上回り、奏者の妄想をも打ち砕く。
ハッと顔を上げれば直後にエルメスが後方の扉に激突し、そのまま力なく階段で倒れてしまう。
思わぬ事態に演奏も止まり、唐突な静寂に店主も目を見開いた。
「……驚いたー。アレに気付いてたのもだし、動けたのもだけどー。お仲間だと思ってたのに容赦ないのねー。なに?苦しんでたのは演技だったの?」
「“魔術師ザーボン”の話を教えてやろうか?」
「野蛮そうな名前ー。そいつが白銀のセラフの回収を命じたってとこ?」
訝し気に問うても何1つ応えは無く。唸るように返したアデットが剣を構え直せば、鞘鳴りに反応した店主もセラフに両手を添える。
「姿を変えられずとも、生きていれば人も物も形を変えていく。目的を持つ事は大事だけどな、だからこそ自分だけは見失っちゃいけないんだ。目的を達成できても、その時には全てを失っているから……なんて、全部受け売りだけどな」
「…なんの話?」
理解出来ない言葉を怪訝そうに窺い、10本の指をセラフに滑らせる。
心地良い演奏に部屋中の静けさを追い払うが、奥で倒れたエルメスはピクリとも動かなければ、アデットも同様に動じていない。
何度弾いても苦しむ事はなく。かといって操れもしない客人に戸惑うが、幽鬼が如く迫ってくる様相に思わず喉を鳴らした。
「――…もう遠慮はいらない。存分に暴れてくれ、ウーフニール!」
そして珍妙な呪文が飛び出すや、突如身体を抱えたアデットが頻りに悶えだす。やせ我慢を諦めたのかと思えたが、全身が玉虫色に輝けば嬌声も徐々に遠のいていく。
人の形すら保たなくなるや、やがて肥大した塊はうねっては太くなり。太くなっては細くなる。
天井まで膨れ上がった巨体は緑に染まり、4つの細長い足が自重を支えていた。
腹部――あるいは胸部からは毛深い牙が並び、節々から黒いガラス玉がギョロつく。
三角の頭の両端には巨大な目。眉間には角を生やし、左右上下に開かれた口の中にはもう1つの“口”が覗いている。
もはや魔物とは形容し難い、おぞましい怪物に息を呑み。震えながらも指は魔性の旋律を奏で始めていた。
客人の行方など、すでに頭の中にはない。怪物の正体も何であれ、魔物である限りは操る事も造作はないはず。
それも領主が使った紛い物ではなく。真価を発揮する“白銀のセラフ”の生演奏は、耳に届く音色で店主をも落ち着かせる。
改めて敵が自分の庭へ踏み込んだ事を認識し、悠々と演奏を聞かせていくが、巨体に見合わない静かな足音が徐々に迫ってきた。
その時に奏でた命令は“背後の青年を喰らえ”。
だと言うのに怪物はあろうことか、両腕の鎌を容赦なく店主に振り落としてきた。
しかしセラフが奏でた空気の層が重い斬撃を阻み、火花を散らして明後日の方向に鎌を弾く。
刃は店主どころか、手前の机にすら触れていなかった。
「き、効かないよーっ、そんな攻撃ぃ!!」
振り下ろされる鎌や、視界を殆ど覆う怪物の迫力に喉を鳴らし。だが何度攻撃されようとも、鉄壁の防御の前では飾りでしかない。
あらゆる一撃も“音”で弾き返され、無駄な抵抗に胸を張って勝ち誇っていた刹那。ふいに胸部の毛深い牙が開かれ、内側から白い糸が勢いよく吐き出された。
「はぁ!?ちょ、えっ…ナニぃっっ!?」
驚きこそ隠せなかったが、常時展開していた結界が鎌と同様に糸を阻む。おかげで店主に触れる事なく、ベチャリと地面に垂れ落ちるだけ。
それでも糸が性懲りもなく噴出され続け、やがて痺れを切らした怪物が頭部の角を。さらに口を突き出してきたが、以前攻撃が届く事はない。
しかしチャンスとばかりに。
ゆっくりとした符牒から激しい音色に切り替え、無数の斬撃が怪物の顔を刻んだ。
途端に頭を振りながら奇声を上げ。後退していく怪物の姿に愉悦こそ覚えたが、一方で脳内に渦巻く雑念が殺傷力を抑えていた。
町の体制を一刻も早く立て直すべく、脅威を排除して住人を叩き起こすべきか。
はたまた町の処刑人、あるいは兵器として怪物を生かしておくべきか。
音色が効かない理由は定かではないが、オーガを屈服させるまでに数え切れない魔物を使い潰してきたのだ。
調整次第では、眼前の怪物すら調伏できるかもしれない。
見た目のおどろおどろしさも相まって、素晴らしい見世物にして“白銀のセラフ”の番人になるだろうと。
次々と浮かぶ邪な考えに、ようやく笑みが浮かぶ。
新たな音色を奏でるべく指の配置を変えるが、ふとよぎった疑念が思考を再び散らした。
「……あの女、何処に消えた?あれ?」
目の前で魔物に変貌する光景は目撃したが、彼女の姿が脳裏にチラつく。挙句に悶えていた魔物が起き上がれば、刻んだはずの顔は元通り修復されている。
まるで覚めない悪夢を見ているようで。夢なら一目散に逃げるだろうに、手元の家宝を捨てるわけにもいかない。
セラフの如何なる脅威も寄せ付けない力が、店主をもその場に縛り付けた。
そもそも地下室の奥に籠もっておては、怪物が邪魔で脱出も叶わないだろう。
――ギッシャァアーーーーーッッ!!
怪物が再び牙を向けてくるが、おぞましい雄叫びにも冷静かつ優雅な音色で応える。
何度挑もうと結果は同じ。覆らない未来に悠然と構えるが、早々に魔物の処遇を決断すべく思考をかき乱す。
だが直後に感じた僅かな振動と違和感に、思わず背後へ振り向いた時。
銀色の髪に妖瞳の女が。
一糸纏わぬ姿で。
低く身構えた彼女が携えた剣は、恐らく結界を斬り付けた後なのだろう。突然の出現に慌てて斬撃の旋律を放つが、当たる寸前に背後へ飛び退かれてしまう。
そのまま柱の影に隠れられ、直後に振り下ろされた怪物の鎌を防御の音で弾く。しかし再び始まった猛攻を凌ぐ間も、店主の注意は柱の裏にだけ向けられていた。
怪物に変異したはずの彼女がなぜ。それも背後から斬り付けてこられたのか。
本格的に悪夢を見ている可能性が強まってきたが、感じている焦燥は本物で。背中を伝う冷や汗も現実味を増し、空想の一言では片付けられない。
だが怪物と女を天秤に架けた時、対処する優先順位は決まっていた。
前者の攻撃を防ぎつつ、左手で弾いた音色が斬撃となって柱裏を的確に捉え。敵を視界に収める必要もない兵器を前に、しかし手応えも悲鳴も聞こえなかった。
一撃でも当たっていれば、到底声を我慢できるはずがないだろう。
「……どこいったのかなー。お客さーん、勝手に歩き回られるとすっごい迷惑なんですけどー?」
手を止める事なく、忙しなく見回しても魔物が邪魔で部屋も見渡せない。
それでも気怠そうな声に反し、表情はかつてないほど険しく。間隔の短い音色を立て続けに弾けば、無数のつむじ風が魔物を襲った。
容赦のない斬撃が全身を切り刻み、これでまた後退するかと思いきや――。
「ひぃぃいいいっっ!!?」
直後に投げ出された鎌を障壁で阻んだが、側面に見えていた歪な模様に思わず悲鳴を上げた。
それらは全て武器を掴んだ人間の腕で。鎌の側面から1本ずつ生えたソレらは、1つ1つが店主を狙って剣を振り下ろしてくる。
もはや相手は怪物ですらなく、地獄から這い出た悪夢そのものだった。
戦慄のあまりに指使いの優雅さを欠いてしまうが、幸い発せられた無数の見えない刃が怪物を切り裂いていく。
もっとも狙いなど定めている余裕もなく。ただ目の前から消し去るべく放った音色は、怪物にのみ留まらない。
視界に映る全ての物を刻みつけていった時。
「――ぐぁあ…ッッ!!」
唐突に上がった声に振り向き、裸の女を再度その目で視認したものの。脳裏に浮かぶのはやはり疑問符ばかりだった。
柱にいた彼女がいつの間に。
なぜそこに。
だが瞬時に理解を捨て。双方を“害悪”として脳内で処理するや、容赦のない斬撃を動けないアデットめがけて飛ばした。
すると突き出された鎌が彼女を庇い、鈍い音が反響するだけで終わる。ゆらりと起き上がる怪物に舌打ちし、キッと視線を戻すがアデットはすでにいない。
ハッキリとした2対1の構造に、もはや出し惜しみしている場合でも無く。机の下から取り出したロウソクを灯せば、光を吸収したセラフが七色に輝く。
それと同時に部屋中も明かりで彩られ、流石の怪物も景色の変化に驚いたのだろう。触覚を忙しなく動かしては周囲を見回すが、注意が逸れたなら好都合。
集積された光は眩く輝き、やがて炎と同色の明かりがセラフに灯された時。掌で叩いた光源は、1本の矢となって怪物を撃ち抜いた。
灼熱の炎に断末魔を上げる暇もなく、炎上した怪物も力なく揺らぐだけ。しかし倒れずに店主まで迫る姿に畏怖を覚え、飛ばした斬撃が炎を纏う黒い影を削っていく。
それでも進行は止まらず。両手の鎌が燃えながら振り下ろされるが、奏でた衝撃波で机の左右へ分散される。
刃先は床に突き刺さり、残った身体が倒れてくると同じ要領で弾き飛ばすが、衝撃に耐え切れなかったように。
突如霧散した巨体は、炎ごと紫煙をくゆらせて消滅した。
追いつかない現実に唖然とする間もなく。間髪入れずに煙を突き抜けた人影が、鬼気迫る形相で飛び掛かってきた。
「~…ッッ、ウーフニールの仇ぃぃいッッ!!」
不可解な怒号に慄きながらも、放たれた一閃をいままで通り防ぐ。
すぐさま掌を返して斬撃を見舞おうとしたが、剣を弾かれた女は胸を膨らませ、目一杯息を吸い込んだ。
次の瞬間。
悲鳴とも叫び声ともつかない、肺を震わす咆哮が彼女の口から発せされた。
セラフだけでなく、机も床も。店主でさえ震わせた咆哮は女に男、おぞましい怪物に獣。
様々な声が入り乱れた不協和音に悪寒を覚え、耳を塞ぎたくとも手が放せない。
しかしセラフが嫌な音を立てれば。かつてない危機感に慌てて攻勢に転じ、乱れ撃った衝撃波はアデットの裸体へ余す事なく叩き込まれる。
嗚咽を最後に静寂を奪い返し、彼女の身体も殴られたように後方へ飛んでいった。だが着地と同時に放った斬撃は避けられ、再び柱の裏に隠れられてしまう。
当然店主の視線は彼女の残像を追うが、それもすぐに手元のセラフへ向けられた。
雄叫びを黙らすために斬撃を飛ばしたつもりが、奏でた旋律は衝撃波。取り乱すあまりに弾き間違えたのかと。
徐々に回復する聴力にセラフを試聴するが、音ズレが生じていた事に気付く。浴びせられた粗雑な轟音のせいで、調律が狂ったのかもしれない。
音ズレした旋律を奏でながら防御に専念するが、突如火花が眼前で散った。
再び女が虚空から現れ、咄嗟に斬撃を放っても代わりに衝撃波が放たれてしまう。
挙句に相手は目が慣れたとでも言うように。1発1発を叩き落とし、後退した彼女を睨みつけたのも束の間。
「……う、嘘でしょぉ…?」
視線の先には、もはや店主の知るアデットは存在しなかった。
腰から下には巨大な蜘蛛が生え。あるいは蜘蛛から女の上半身を生やした怪物が、剣と8つの足を駆使して巧みに連撃を防いだらしい。
――やはり夢だ。有り得るはずがない。
魔物の知識がなくとも、目の前の怪物がこの世に存在するはずがない事は分かっている。
震える指先で熱線を撃ち込もうとしたが、下半身の蜘蛛が吐き出した粘液が視界を塞いだ。
垂れるのを待てず。すぐさま衝撃波で取り払ったが、忽然と姿を消した怪物に思わず構えを解く。
「ど…どこ!?どこ行ったの!!!出てきなさいよ!!」
悪夢から覚めたい一心で警戒するが、見えるものは何もない。代わりに聞こえた轟音に心臓が飛び跳ねたものの、結界に衝撃が走った形跡は無かった。
音はむしろ机向こうから聞こえ、飛び散った石礫の原因を覗き込もうとした刹那。
足元に深い亀裂が走ると同時に床が倒壊した。悲鳴を上げるには短すぎる落下に、すぐさま店主は背中を底にぶつける。
「…痛ったーーーーい…」
「ははっ。演奏に集中しすぎて足元がお留守だったぞ。上も横も後ろもダメなら、下しか抜け道はないからな」
忌々しい鈍痛に弱音を吐いていた矢先。久方ぶりに聞こえたアデットの声に、キッと睨み上げたものの。高みの見物とばかりに屈む彼女は、依然服は着ていない。
しかし下半身は人間のものに戻り、いっそ羞恥心を煽ってやりたくとも、瓦礫に挟まれて身体が動かない。
自ずと視線はロウソクの明かりに妖しく光る、彼女の凶悪そうな剣へと向けられた。
「あ……あんた一体、何なの?」
「ふふん、驚いたろう。正攻法じゃ倒せそうにないから、攻撃してるふりをして地盤を狙ったんだ。うまく“私ら”の攻勢を防いでるように見えたなら作戦成功だな」
「何者かって聞いてんだよ!!」
「出来れば私1人で、って思ってたんだけど、さんざん我儘に付き合ってもらったからな。ジャイアントマンティスまで捻り出して、回復も何かあったら追いつかないからってなるべく大人しく……うん。まぁ割とシャシャリ出てたな……そりゃ前に摂り込んだ魔物の力で透明になれるって知ったら大人しくしてる方が無理ッ…べ、別に開き直ってるわけじゃ…」
大声で叫ぶ店主との会話も成立せず。それどころか虚空に向かって呟く姿は、薄気味悪さすらそこはかとなく漂う。
その隙に瓦礫から抜け出そうと試みるが、ふとセラフの存在を思い出せば、慌てて周囲を見回す。程なく見つける事は出来たが、その姿はもはや悲惨。
まともに残っている碗は2つだけで、変わり果てた家宝が転がっているだけだった。
しかし“白銀のセラフ”は何も悪くない。
地盤を狙われたせいで机が傾き、そのせいで手元が。音程が狂って不協和音を奏でたのだ。
「…あ~ぁ……あ゛あ゛あ゛ーーーっっ!!」
至高の残骸を抱き寄せてホコリを払うも、破壊された苛立ちは殺意へ塗り替わった。
いまだ宙に語り掛ける彼女に椀を向け、勢いよく指先で弾いた途端。アデットの首と右頬が切り裂かれたが、浅い傷では一瞬黙らせるのが精一杯で。
埃被った酷い音色に加え、壊れたセラフではオーガに短剣で挑むのも同然だろう。
しかし碗を横に寝かせ。表面を勢いよくなぞる奇行に、アデットも訝し気に見下ろしてくる。顔の傷すら忘れているようだったが、余裕を見せていられるのも今の内。
もっとも醜い音と技法に辟易するも、侵略者を排除するためには止むを得ない。指先が熱を帯び、痛みすら覚えたところで不穏な音が周囲に渦巻いた。
やがて困惑したアデットにも変化が訪れ、身体中を叩き出せば途端に苦しみ出す。その場に崩れ落ちてしまい、声にならない声を絞り始めた。
“白銀のセラフ”は空気を振動させて洗脳を。そして斬撃や衝撃波すら放てるが、振動させられるのは空気だけではない。
人体の表面に微細動を起こさせ、摩擦で生じた高熱は激痛を生む。
節々から煙も上がり始め。悶えるアデットを嬉々として眺めていたが、あと少しで燃え上がるだろうと油断した刹那。
彼女の胃が。
胸が。
それから喉の順で膨らんでいき、耐え切れないとばかりに口から黒いモヤが溢れ出した。
人が“自然発火”する前兆かと首を傾げたが、煙は意思を持つように。曲がっては捻じれていけば、店主を捕らえた瓦礫の穴に流れ込んでいく。
咄嗟に碗を回すが、指先から滴る血で握りが緩んでしまう。落下した家宝はガラス細工さながらに――パリーンっ…!と。
店主の心ごと粉々に砕かれ、絶望に包まれた心中にもはや反抗の意思は無い。
咄嗟に降参の意思を示すが、寝そべったアデットは意識が残っているかも怪しい。何度声を掛けても反応すら示さず、黒いモヤは穿った穴を満たし始める。
せめてもの抵抗に腕を振り回すが、粘着質な黒い糸が絡むだけで結果は芳しくない。必然的に己の最期を理解するも、走馬灯が流れる事はなかった。
町の事も、親の事も。
セラフの事さえ消え去り、思い出せるのは空白だけ。
自分が何故ここにいるのか。
身体を満たすモヤは何か。
そして寝そべり、虫の息で一瞥してくる人物は誰なのか。
結局最期には何も分からないまま。やがて店主の視界や思考は、せり上がった暗闇が覆っていった。




