人生に落とし穴ってあるよね?
なにぶん初めてなので文章が拙いですが勉強していくので温かく見守ってください
陽音が唯に報復され罰として唯の好物である隣町のスーパーにしか売っていないDHC牛乳を献上するという事で二人は隣町のスーパー
【インテリマート】へ
陽「ったくなんだよDHC牛乳って」
唯「ほっとけ旨ぇんだよコレじゃねーとダメなんだ」
陽「旨くねーしマジーわ!べろいかれてんじゃねーの?」
唯「お前も飲んでたらクセになんぞ?」
陽「なんねーしいらねー」
唯「背も伸びんぞ?」
陽「マジ?」
唯「大マジだよチビ助」
陽「チビゆーなし!‥なら飲むかなぁ1口くれよ」
唯「やんねーよチビ」
そう言うと陽音は牛乳を奪おうと手を伸ばすが唯は手を上げそれを阻止する
唯「ほれ取れたらやるよほーれ」
陽音はムキになりジャンプするがそれに合わせて唯も飛ぶため一向に取れない
陽「んだよ!くれよ!DHCざけんなメガネ!」
ぴょんぴょん跳び跳ねていた陽音が急に飛ぶのを止めた
唯「しゃあねえなぁ‥ん?どした?」
陽「ん?なんか‥足元に穴が‥」
唯も陽音に合わせ視線を落とすと
唯「穴‥だな?」
陽「うん穴だ」
そこには100円玉ぐらいの大きさの穴が陽音が居る場所の中心に空いていた
陽「なんかさついてくんのよこの穴」
唯「んな穴ねーだろ?それは穴じゃねーよ」
陽「ッア?じゃあ見てろよゴラァ」
唯「なんでキレてんだよ」
陽音は右に行ったり左に跳んだりしてみるが穴は陽音を中心にピッタリと着いてきている
陽「んな?着いてきてんべさ?この穴??」
唯「‥‥(んだこれ?)」
陽音は着いてくる穴を気に入ったのかちょこまか動いている
陽「穴~あ~な~何処までも着いてきてくれるかな?」
イイトモ!等と返って来るはずもないが耳に手をあてレスポンスを待つ陽音
陽「言わねーのかよ!」
唯「言うわけねーだろ!ばかが」
その時少し穴が大きくなるのを唯は見逃さなかった
唯「どうみても何か変だぞヒヨコでっかくなってんぞその穴」
陽「はぁ~?んなわけねぇべ‥つかヒヨコゆうな」
こいつ馬鹿じゃね?的な顔で唯を見るが唯は何か嫌な予感がしたため
もう一度様子を見ようとしたその時‥ッガクっと陽音が沈んだ
100円玉サイズだった穴は一瞬で30cm程の大きさになり陽音の足を飲み込もうとした
陽「ッ!!」
唯「ヒヨコ!」
咄嗟に唯は陽音の胸元を掴み力の限り放り投げた
陽「ぅお!いってぇ~」
陽音は尻から落ち尻を押さえている
唯「ぼさっとしてんな急げ!走れ」
陽音は急いで起き上がり目一杯ダッシュする
陽「やべぇな!穴にまで人気あんのかオレ!?」
唯「冗談言ってる暇ねぇぞアレは何かやべぇ全力で走れや」
唯は陽音の前を走り立ち止まることの無いよう先導する
陽「ッハ‥ッハ‥おいメガネ!何処まで走んだよ!」
唯「知らねぇよ!その変なのが諦めるまでだよ!」
二人は大分長いこと走ったが一向に消える事の無い穴は更に大きさを増し今やマンホールぐらいの大きさになっていた
唯「ッハァハァ‥おい何か変だぞ」
陽音「ッハ‥ッハァ‥人が居ねえ‥車も」
二人が今まで走ってきた道は普通に通行人も車も走るような道だった
こんなに誰も居ないなんて事はありえない
陽「こりゃ‥まぢでへんだ‥つかもう限界」
唯「ハァ‥ハァ‥バカ野郎‥諦めんなよ」
距離にすると3kmほど全力で走ったのだから無理もない
陽「つか‥メガネ‥何で一緒に‥ハァ‥走ってんだ?」
唯「アァ?最近運動不足だからよ‥ハァ‥ハァ」
陽「‥‥はは‥なら‥ハァ‥最後まで付き合えよ」
唯「んなもん‥付き合うわけ‥ハァ‥ねぇだろ」
走るスピードが二人ともだんだん落ちそろそろ限界が近づいている
陽「案外さ‥ハァ‥落ちても‥ハァ‥なんともなかったりして‥」
陽音は追い掛けて来る穴に目をやる
唯「‥ハァ‥どこまで落ちるか分からん穴に‥落ちる馬鹿がどこにいんだよ‥ハァ‥馬鹿言ってねーでスピード上げろ」
陽「‥‥‥ハァ‥ハァ‥‥ニヤリ」
その時
陽音が唯の腕を掴んで後ろに引っ張り思わぬタイミングで引かれた為
唯は抵抗出来なかった
唯「っなぁ!」
陽「ハァ‥旅は道連れ世は情け‥オレら一生友達なりぃぃぃぃぃぃ笑」
唯「っざっけんな!くそ野郎!」
陽「あー疲れた!無理もう走れん!死ぬにしても1人は寂しい!死んだらスマン笑ッキラ」
唯「死んだらスマン笑☆‥じゃねぇよ!ざっけんな!1人で死ねええぇ」
諦めたのか限界だったのか陽音は穴の中に身を投げた‥‥‥親友も道連れに‥
落下中の二人
唯「‥‥‥‥ハァ‥」
陽「‥‥‥」
唯「まぁ‥後どんぐらい時間があんのか知らんが」
陽「‥‥‥‥‥」
唯「オメーと最後まで一緒っつーのも締まらねえが悪くねぇよ‥」
陽「‥‥zzz‥」
唯「‥‥うそぉん」