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2枚の戯曲  作者: 沖峰みきお
1/5

最終選考

初投稿です

いたらない点も多々あると思いますが楽しい作品が出来ればと思います。

感想をもらえると嬉しいです

正直、タバコの煙は苦手だ。隣で訝しげな顔をしながら戯曲を読む、先輩劇作家の置いた煙草を見てた。


部屋を出てすぐに喫煙所があるからそこに行ってくれれば助かるし、そもそも喫煙所が近くにあるのに部屋に灰皿を用意してくれてるホール側のズレた心遣いも迷惑だった


有無を言わず当然の様に灰皿を手を取り吸い始めるこの人もこの人だが


「こんなの戯曲じゃねーじゃん」

置いた煙草を一気に吸い込み煙まみれの声が響く

「こんなものは舞台でやる意味がない、テレビドラマの真似事なんて送ってくんなよ」

「なー」

そう言って隣の僕に同調を求めてきたので

「わかりやすいストーリーですよね」

と、だけ答え持ってる戯曲に眼を落とした。


この人がこの後に出てくるあの戯曲を見たらなんて言うのだろう


そんな事を思いながら、今読み終えた戯曲に自分の評価をつけ、隣で暇そうに煙草を吸っているこの人に戯曲を回した。

「お待たせしました、どうぞ」

「あいよ」

の声とともに部屋の中に煙が充満した



第三四回 八田島登戯曲賞

応募条件は上演時間1時間30分とし、枚数は400字詰原稿用紙100枚以内、賞金50万円

上演時間、枚数との制限があり苦しめられるが取れば一気に注目度が上がる若手にとっては登竜門的存在


応募数336作 1次、2次と審査を抜け今日の最終選考に残された作品は5作

その中から大賞を決めるのが今日の仕事

僕は初めて審査員に加わる。劇作家連盟に入ったのが去年で暫くは今までと変わらず主宰の劇団活動をするものだと思ってたので連盟の仕事、しかも自分が狙っていた戯曲賞の審査の仕事が来た時には頭が真っ白になり電話口ではどんなやり取りをしたのか覚えてなかった。


4作品目を隣に回し最後の戯曲を手に取った。


原稿用紙2枚。文字は一文字もない。ただ絵が描かれている。


目を細める。──これが、あれか。


先日、一次審査をしていた僕の師とも呼べる演劇会の巨匠、成田さんから聞かされていた。「妙な作品がある。若い目で、ちゃんと見てやってくれ」と。


あの人がそんなことを言うのは珍しい。

忖度なんかじゃない。目を潰されるな、目を信じろ──

そう言われた気がしていた。






読んでいただきありがとうございます


この作品は、全話にわたってChatGPTの補助を受けて執筆しています。詳細はプロフィールにてご確認ください。


沖峰みきお

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