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攻略の合間

アレから主様は動かない、いや動けないんだ。

また仲間を失う可能性を恐れてる。

とはいえ大軍を動かすとダンジョンを守れない。


今は力を溜める時と考えるんだ。

私もこの間最前線村で弟子を取るのが成長の可能性と考えて1人弟子を取った。


「剣を振る時に軸がブレる」。

まだまだだが決して諦めない、根性だけは認めてる。

「打ち込んでこい、同じミスを繰り返すなら打ち返す」。

打ち込んで来るが、未熟、木剣を弾いてその手を自分の木剣で打つ。

「少し軸のブレが少なくなったが、そこを意識しすぎて、速度が落ちてる、それでは先に切られるぞ」。


再度構えて、もう1戦やろうとすると、近くで別のトレーニングをしていたゴブリンウォーリアーに止められた。

「お、おいお前の弟子だ口を出す事じゃ無いが、やり過ぎだ」。

甘すぎる、本人の命がかかってるんだ、でも確かに出来ないことをさせても正確がでないか。


「分かった、取り敢えず今言われた事に気をつけて素振り一万、その後は朝まで基礎トレーニングをして待て明日は全体トレーニング加われそれが終わればまた基礎トレーニングだ、寝食のいらない我らの特性無駄にするな、私はコアルームでポーション作りと自主トレーニングしてくる、ここは任せたホブゴブリンウォーリアー」。


ダンジョンが大きくなったせいでコアルームに行くまでの時間がかかりすぎるのが難点だな。

防衛として大切なのはわかるが普段の生活では面倒と流石に感じる。

主様も言っていた。


ダンジョン内で問題が無いか見回りながら歩く、

革鎧の作成が始まってる。

肉を削ぎ落とした皮を大量の水で洗って油を抜いて、縫い合わせてる。


人間はもっとうまく作るらしいが我々にその技術は無い。

出来ることを少しづつやって強くなるしかない。


他に目新しい事は無くコアルームについた。

入り口の番はリーダーがしていた。

お互い手を挙げて挨拶するだけだ。

この後リーダーと手合わせするのも良いかもな。


中では主様がポーションを作っていた。

主様もこの間の戦いでの大量消費を気にして居たのだ。

半月近く作っていたのをほぼ使い切ってしまったのだから。

一回で作れる量が瓶一本分なのが大変な所だ、道具もハル様が置いていった一個しか無いのも効率が悪い。

「やあホブゴブリンジェネラル交代かい」。

主様はポーション作りがあまり好きでは無いよう無ので出るだけ我々側近でやってるのだがこうして嫌いな事もやってくれるのは主様の良いところだ。

「いえ、ポーションを作ろうかと来たのですが、主様が道具をお使いのようなので、リーダーと稽古でもしてます」。

ポーション作りを代わってもらえなくて残念そうな主様だがこの顔が見たくて少し意地悪をしてしまった。

「リーダーとの稽古が終わり次第代わります」

主様はわかりやすく嬉しそうだ。

素敵にお方だどこまでもお供します。

私は心に再度誓う。

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