エンカウント
飛び出してきたのは小さな、こぶし位のスライムだった。
色は黒の半透明だ。
ロウが覗き込み
「ナイトプチスライムでしょうかね、スライムはどこにでもいる生き物で珍しくは無いですね。
スライムはなんでも食べるのでダンジョンにも死体が今は多いので連れて帰って食べてもらってはいかがですか」
それもそうだ腐る前に処理しないとな。
前世じゃ死体なんて忌避感が有ったが、こっちに来てから放置してた、自分の中で何かが気付かず変わってる、背中に冷や汗をかく。
考え事をしながらスライムを掴もうとしたら握り潰してしまった
「「あ」」
ロウと声が被った。
「弱すぎる」。
まさか触っただけで潰れるなんて。
せめて魔石だけでも回収しようと思ったが潰れたスライムがぐちゃぐちゃでどこにあるかわからない。
「使徒様こんな事もありますスライムは次回にしましょう」
黙って頷き帰る。
帰り道はお互い何も喋らず歩く。
歩いていると急に体が軽くなった。
気になり取り敢えずステータスを確認する
名前 一橋京夜
スキル
召喚(0/1)、肉体強化
称号
夜の神の使徒
闇の神の使徒(仮)
次元の旅人
気になる項目が2つある
召喚が可能になってるダンジョンに戻ったら、ダンジョン鑑定で詳しく見てみよう。
体が軽くなったのは夜の神の使徒の封印が解けたたからか、見渡せば周りが暗くなってきている、夜の時間だからと予想するが有ってるかわからない。
取り敢えずロウに気づかれないようにステータスを確認して帰り道を急ぐ
「暗くなってきた、ロウがついてこれる程度で走るから付いてきてくれ」