奴隷商人2
エルリックとの話がまとまったら丁度部屋がノックされた。
奴隷商人の確認が終わったらしい。
エルリックは一礼して部屋を出て代わりに入って来た奴隷商人と話す。
「うちの商品はいかがでしたか」。
何を言えばいいか分からず取り敢えず聞いてみた。
「ダークゴブリンと聞いてましたが、ダークホブゴブリンにダークホブゴブリンウォーリア、ダークホブゴブリンソードマンまで数も1000を超えてるとは凄いですね。
しかし大変申し訳ないのですが、あの数を連れ帰る方法を準備してないのです。
今連れてる私共の手勢であの数が反乱したら抑えられないので。
それにあの数ですと売れる所が限られるのでお値段も相当厳しいものになると」。
堂々とした対応だ主様の予想と合致してる、なら想定通りの返答をする。
「お値段はそれほど無理しなくてもいいでしょう、数が多すぎるならアイツラは共食いに忌避感はありません、半分を食糧にすればいいでしょう、連れ帰る兵がいないなら、ウチからお出しします1000もいればいいでしょうか。
魔核のモンスターですので、ウチのメンバーに補給は不要です、お値段はいりません、サービスですよ」。
高く売る為に交渉されると思っていたのか黙り込む。
「これはご丁寧にありがとうございます、ただ1つだけ問題が有りまして皆様はモンスター、ダークゴブリンと合わせると2000それだけのモンスターが歩き回るのは」。
確かに普通ならその通りだ普通なら。
「それは問題ないでしょう、アビス枢機卿の紹介で我々は闇の神の使徒の眷属、逆に我々が歩けない土地の方が少ないでしょう、ただそれを証明するすべが無いのも事実、ここはエルリック様に一筆頼んでみるのがいいかと」。
ここまで話が我主の予想通りだ、これでうまく行くといいが。
行かなければアドリブだ。
落ち着かないがそれが顔に出ないように見守る
「分かりました、それで行きましょう」。
商人とがっちり握手して。
次の話をする。
「実は私共も奴隷が少し欲しくて、それと別の商品も買えるか相談できますか」。
今握手したばかりなのに、少し失敗したと思ったがきにしない。
「私どもは奴隷商ですので他の所はあまり得意でありませんが横の繋がりも有りますので、割高で良ければ仕入れられますよ」。
私は握手した後で失敗したと思ったのに向こうは余裕そうださすが商人。
「まずは私達に基本的な読み書きを教えられる人物とポーションの錬金溶液を作れる人物、中級ポーションまで作れる人物だ、次にポーションの瓶とポーションの錬金溶液が欲しい、代金はダークゴブリンを売った値段で買えるだけ買いたい」。
「基本的に全て揃えられますが、錬金溶液を作れる人物だけは不可能です、錬金術組合の専売になっていますので、そんな人物がいれば錬金術組合以外には売れません、それにそれだけ買われるのでしたら帰りもお送りいたしましょう瓶や溶液だけで相当高価になるので、例えエルリック様に一筆頂いても皆が文字を読めるわけでは無いので襲われれば大変です、これは私共のサービスです」。
私のサービスに対する意趣返しかいい性格をしてる、再度がっちり握手をする2人であった。




