ダンジョンの外
「待ってください!ダンジョン転移なさるなら私も連れて行って下さい、転移の際私も連れてくと念じれば出来ます」。
そうして入口に転移すると、夕日が差し込んでる。
そのまま入口の前に立ちロウには耐えきれないと言われたが意を決して外に踏み出す。
何かを超えた感覚がするが問題なく外に出ることができた。
次元の旅人様々だ。
後ろを振り向くとロウが手を組んで祈りをささげている。
「神よ、これほど高位の使徒様を感謝いたします」。
放っておくとずっと祈ってそうだがどうしようかと思っていたらロウの肩に鳥が止まった
「使徒様紹介いたします私の使い魔です、周りの警戒をしていました、他にも本部とのやり取りもコイツにお願いしています」
紹介され指を差し出すとその上に乗りチュンチュンと鳴く少し可愛いかもしれない。
「周りの警戒をしていたときは以上無かったなようです、近くを回るくらいなら問題ないでしょう」。
「分かった、なら近くを一回りして夜になったら戻ろう」
ロウが頷き同意する
身体強化がどんな感じか試したいので走りたい。
「ロウこの世界でどのくらい動けるか試したい少し走るから付いてきてくれ」
言った途端に走り始めた
ロウはしばらくはついてこれたが、段々と距離が離れてきたので止まって待った。
「はぁはぁ、さすが、使徒様、お早い」。
俺はまだ息が上がってないがロウはゼエゼエしている、身体強化はかなり使えるな。
「だいたい分かったからゆっくり帰ろう」
ロウとゆっくり帰る、あの樹の実は食べれるのか、ここら編の魔物の分布。
この世界ではただの動物は絶滅してモンスターしかいないなど、色々話しながら帰った。
興味深かったのは近くのダンジョンの状況だ、
一番近いダンジョンで20キロ離れているらしい身体強化で走れば数分だ。
ただそこ含め近場のダンジョンは闇の教団の息のかかったダンジョンらしく襲われる心配は無いらしい。
ただ問題は2つ、100キロほど先には光を信じる人間の街があり、ここには人間の英雄が居るらしく、ここら一帯のダンジョン群の殲滅を目論んでいるらしい。
また反対側には知恵ある魔物に反乱されてダンジョンコアを奪われたダンジョンが有るらしくコレもこちらを襲ってくるかもしれない。
ただ、ロウは歯切れは悪かったがここを取り返して欲しいようだ。
話しながら帰っていると日も暮れて夜になった。
そこで初めての生き物が飛び出してきた。