ゴブリンジェネラルの気合
俺は構えて、さっきは攻められたのを投げでばっかりだったのでこちら側から攻める。
先程と同じように掴んで投げようと手を伸ばすと避けられた。
どんだけこっちが早いと思ってたんだよ。
これが動きを読まれるてやつか。
思考がそれた一瞬で俺の手に木剣が振り下ろされてる。
俺は慌てて後ろに飛んで距離をとる。
「凄いこれが技術か」
ゴブリンジェネラルは剣を正面に構え油断なく答える。
「先に動きを見せて頂いた分有利だっただけです、まだまだ私など研鑽が足りません、今度は私から行かせていただきます」。
袈裟斬りに切りかかって来る、俺は逆に一歩踏み込んで避けるが、そこにはゴブリンジェネラルの膝があった、自分から膝蹴りを食らいに行った形だ。
ゴブリンジェネラルは戦士職じゃない、それが努力のみで、ここまで。
俺も食らった膝を掴んで投げ飛ばした、ゴブリンジェネラルはそれも空中で体捻って着地する、お前は猫か。
「正直ここまでだとは思ってなかった、怪我させると思って力をセーブしていたけど少し全力を出す、受け止めろよ」。
俺は全力の一歩手前位の力で踏み込んで殴り飛ばした。
まさに目に止まらぬ速さで殴ったのに、ゴブリンジェネラルは腕を十字にして受けていた。
「ここまでだ、よく受けた」。
「ありがとうございました、腕も折れて居ないと思います、暫くは痛むでしょうが、これは勲章としてポーションは使わないで置きます」
コブリンジェネラルはその場でお辞儀をした。
パチパチパチパチパチパチパチ
その場にいた全てのメンバーから万雷の拍手が届く。
少し恥ずかしな、そこにハルが近寄ってくる。
「使徒様すごかったです、最初の百人組手で次々投げ飛ばすのもすごかったですけど、その後の戦いもなんて言えば良いか分からないですが、本当に凄かったです感動しました」。
俺は照れ隠しにハルを抱き上げる。
「そうだろ、出会った頃より強くなった、ポーションも作れるようになった、字も少しわかるようになった、俺は沢山成長した、ハルお前も少し大きくなったんじゃないか」
そう言って出会った頃の様に頭を撫でる。
「そうですね、大きくなりました、これからも大きくなります、それにうちの家族は皆美人なんですよ、大きくなったら使徒様と結婚します、期待しててくださいね」。
顔を真っ赤にして無駄に大声でいう、本当にハルはかわいいやつだ。
そしたらゴブリンジェネラルが来て、ハルを俺から奪っていう。
「大きくなってまだそう思ってたら、また聞きますから、さぁ使徒様お遊びはこのくらいにして、培養液等をしまいましょう」。
なんかたまにハルとの事を邪魔するな。
「おいおいそれは俺のセリフだろ取るなよ」
ジロリとにらまれた。
「分かった片付けに行こうハルまたな、手紙の件よろしく頼むな」。
俺はそのまま言われた通り、コアルームに向かう。
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