新しいモンスター達
新しいモンスター達をハル達に紹介するためにハルの部屋を訪ねた。
部屋の前にあるベルを鳴らすのが合図だ、扉が無く布をカーテン状にけられてるので考えられた案だ。
ラウラにカーテンもどきをあげてもらい中に入る。
ラウルは外に出てるのか、奥で休んでいるのか、今は護衛騎士が2人しかいないので順番に休んでるらしい。
前もって予定してる時はラウルが基本してくれるが今回のような急な訪問は居るほうが対応する。
中をみるとロウが使ってた時より豪華に成ってる。
椅子も机も立派に成ってるし簡単なキッチンみたいのも見える。
それに前は椅子が一組だけだったが今は執務用と来客用のがどうやって入れたんだろ、入り口より大きい気がするが。
「使徒様いらっしゃいませ、どうぞこちらに」
来客用の椅子に案内されて座る、ふかふかだ前世じゃまず座れなかっただろうし、ふかふか過ぎてずっと座ってると腰が痛くなりそうだ。
「使徒様今回はどうしたのですか」。
ラウラが素直に質問してくる。
彼女はラウルほど堅苦しくなくていい。
「今回は新しいモンスターを召喚したから紹介しておこうと思ってそれとこれは前に頼んだか忘れたが頼み事が有って来たんだ」。
言葉に合わせてインプとホブゴブリン兵長が入口立つ、勝手に入ってこないのは高得点だな。
「そうでしたか、ご丁寧にありがとうございます、私も姫様を呼んできますので中でお待ち下さい」。
そう言って奥の更にカーテンで区切られて見えない所にハルを呼びに行って、その間に二匹は俺の後ろに立つ。
暫くしてハルが奥から出て来るハルは俺の向かいに座る。
「使徒様よくいらしてくださいました、ラウラお茶が出てませんよ、よろしくお願いします」。
「あぁそんなに気を使わないでいい、今日はホントに急に来たのだから」。
この前ホブゴブリンリーダーにああ言われたが親しみを込めてとはどうすればいいんだ。
「ハルそろそろ特別扱いはしなくていい、俺達は仲間なんだ気軽に接してくれ」。
よくわからないのでそのまま言葉にしてみた。
「使徒様がそう言うなら分かりましたわ」。
ハルが素直に了承してくれてよかった。
大人だったら遠慮合戦になっていただろう。
「そちらのお二人が新しいモンスターさんですの?片方は普通のホブゴブリンに見えますがもう片方はいったい」。
「ああ紹介が遅れたね、ホブゴブリンに見えるのがホブゴブリン兵長、もう片方がインプだ、
そう言えばお前達何が出来るんだ俺も知らないな教えてくれ」。
聞かれるまで俺も全然気にしてなかった。
先にゴブリン兵長が背筋を伸ばして答える。
「私は兵長ですので一応小隊レベルの指揮と戦闘力が普通のホブゴブリンよりは才能がありますが、まだ生まれたばかりなので差はありません」。
ほへー生まれたばかりだと、差がないんだ知らなかった
「あっしは簡単な植物の育成系の魔法と火の玉を生み出せます、育成系の魔法は少しは実用レベルですが、火の玉は生み出して放ったらはじけるだけなので、ビックリさせる程度の効果で、使い道は火種にする程度でせ」。
効果よりもインプお前そんな口調だったのか。
「なるほど俺も知らなかったありがとう、インプお前には後でハルに貰った月下草の様子をみてもらいたい、それにハル先程ラウラに伝えた頼み事の件なんだが」。
インプの喋り方から声をかけられてるハルが我に返る。
「はい」。
「剣が手に入ったので護衛騎士達に剣を教えてほしい、もちろん空いてるタイミングでいい、それと俺に文字を教えて欲しい、前にロウの手紙が読めなかっただろう、いつかは改善しないとな、お礼と言う訳ではないが、ハルには逆に俺から計算を教えさせてくれ、これでも計算には自信があるんだ」。
ハルはしっかりした子供だけど流石に日本の大人が子供に計算も教えられないとは思えないどうだこのズルさ!
「使徒様が直接ですか、ありがとうございます、他の件も大丈夫だと思います、ラウラよろしくお願いします、ラウルにも後で伝えておいて下さい」。
ラウラは何も言わずに頷いた。
「ハルはこの後予定はあるか」。
「いえ、ありませんが他に何か」。
不思議そうなハルに悪い笑みで答えるてやる
「なら今から勉強だ、せっかくだラウラお前も計算レベルも見てやろう、ハハハハ」。
ロウは最初にいた闇の教団の司祭で今は大司祭になったハルの前任です
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