死の王
追加で送り出した1000匹から成る援軍が最前線の村に到着した。
何もなく到着したようだ。
今回は戦闘中という訳でないので堀に橋がかけられて両脇に兵士が並ぶ中真ん中でエルリックが迎える。
こちらも先頭にホブゴブリンゴブリンウォーリアとホブゴブリンリーダー達が歩く。
お互いが近づき握手する。
エルリックの手はイボで硬く、その強さを物語っていた。
「忙しいのに出迎えて頂きありがとうございます」。
「眷属の皆様よく来て下さいました、今は仕事が山程有ります、あちらで打ち合わせを」。
リーダーとウォーリアーの六匹のみ建物に入って残りは外で待機してる。
「まず皆様にやって頂きたいのは森の木の伐採100本はお願いしたい、堀は有った塀が無かったせいで今回酷い目に有ったので低いですが塀を作ろうと。
それから周りの木を減らし多分堀も広く深くしようと、単純な対応ですが逆に向こうも対応する技がない、それから一部は我々との連携の訓練もお願いしたいです、私としては今後も継続的に部隊は変わっても連携していきたいと思っていますので戦闘での連携があれば大きく変わると思います」。
ゴブリンウォーリアは大きく頷いて後ろのホブゴブリンに声を掛ける。
「わかりました、ホブゴブリン1部隊と私を連携にしてまず木を切らないと始まらない、ホブゴブリン2部隊で今日中に木を切り倒せるな、枝打ちなどはミニゴブリンにやらせれば捗るだろう。
最後の部隊は早速穴掘りだ、土を持ち上げるのはミニゴブリンには無理だろうかホブゴブリンに担当させるように、ではエルリック殿早速よろしくお願いします」。
お互い頷い有って建物を出てリーダー達が指揮を始める。
エルリックたちとの連携部隊の方は新兵レベルの連携だと頭を抱えられて、一旦新兵用の連携訓練をするよ事になった。
流石300匹で斧を振るえば1日で伐採は終わり枝打ちが間に合わず枝打ちをしていると、一匹のホブゴブリンが異変に気付く静か無のだ虫の音すらしない、自分達の音しかしないのだ。
すぐに砦から警戒の鐘がなるそれを鳴り止まない、最警戒、死の覚悟をする音だ。
皆が急いで村の入り口に戻ると警戒の鐘がなっていたのに橋が降りて一人の人物が歩いていた。
骨にローブを1枚纏った姿に全身の体が固まった。
そしてそれを迎えるエルリックは最敬礼でその人物を迎えた。
その気配は死の王だ我々では絶対勝てない。
それだけは全員が理解していた。




