調合
ダンジョンに無事に帰ってきた。
昨日襲撃があったばっかりだったので居ない間にダンジョンに襲撃があったり、俺たちが襲われる可能性も考えていたので一安心だ。
まず大量にとった素材のほとんどを召喚したモンスター達に頼んでコアルームに持っていく。
ここは本当に信頼できるのしか入れられない、それにマジックバックには俺以外触らせないようにしてるので手間だが自分で入れる。
マジックバックに入れてる間は鮮度が落ちない、ひと仕事終わったな、後は調合がうまく行けば今日の目標達成だ。
ハル達の所に戻って調合の準備をする。
「まずは地面に木の棒で魔法陣を描きます、この魔法陣は回復の効果が有ります。寝て魔力を注ぐだけでもすこーしだけ効果があります、快眠した後程度ですが……」。
なるほど勉強になる。
魔法陣はかなり大きく人なら5人は寝れそうなサイズだ。
「魔法陣も歪んだりすると効果が弱くなって欠けたりすると効果そのものが無くなりますので注意してください」。
他に注意点等をハルは説明してくれる。
魔法陣に描かれてる模様などの意味はハルには分からないらしい。
そこも分かれば改良も出来るかもだが、子供無理を言っても仕方ない。
魔法陣の真ん中に小さな鍋を置く鍋の底には今度は下の回復の魔法陣の効果を集める魔法陣が有るらしい、めんどくさい。
「ここからは本来手分けして急ぎでやるのですが今回は説明のために一人でやりますねますば今回は下級のポーションなのでゴブリンの魔石の5個位ではずです、それを魔法陣の真ん中に置きます、高位の魔法使いや錬金術師ですと魔石なしでできるそうですが、わざわざ自分の魔力を使う必要も無いのでコレが一般的ですね」。
ハルが魔石を置いた瞬間魔法陣が光始めた。
「次にヒール草の葉と茎、水を鍋で煮詰めます、煮詰めてる間ゆっくりまぜます、少しとろみが出るまで煮詰めるのがコツです」。
しばらく続けると確かにとろみが出てきた。
「ここで先程取ってきた、マイマイ竹などの素材をすりつぶした者をまぜます、混ぜてから時間が経つと効果が落ちるので、本来はここのタイミングで丁度すりつぶせる様に連携するのが重要です、最後にコレを混ぜると」。
素材を入れると鍋の中身が赤くなる。
「おお」。
思わず声が出た。
「後はコレを不純物の無いように濾せば完了です」。
ハル不純部のない赤い液体を、小瓶に入れる。
「この小瓶にも保存効果がありまして半日ほど効果が延長出来ると思う」。
取り敢えず完売だ。




