使徒の御業
ロウはダンジョンコアに到着すると目を見開いて驚いた。
「おはようございます使徒様、ここにあった死体はどうなったのですか」
そんな事が気になるのか俺はそれどころじゃない、取り敢えず放置も出来るが何とかポイントを有効活用したいのだ。
「俺への生贄だったんだろ、有り難く頂いた」
取り敢えず使徒ムーブしてその間に考える。
使徒ムーブ?ん?使徒!俺は高位の使徒て事になってるんだ。
なら俺だけが使える技って事でダンジョンコアの強化をすればいいんじゃないか。
まだ驚いているロウに一方的に伝える
「これから、私も再度使用するのにはこちらの世界でどのくらい時間のかかるかわからない偉大なる権能をしよする」
そう言ってダンジョンコアの前で胡坐を組んで目を瞑る、意味はない雰囲気つくりだ。
そのまま、ロウがそわそわし始めてもしばらく続けて目を開けた。
「準備ができた」。
雰囲気づくりパート2だ。
ダンジョンコアに触れてまずは進化の楽しみなダークアントベイビーの召喚陣を100個設置する。
そこからダンジョン強化を3回続けてする。
これで残りの召喚ポイントは99だ端数は非表示になるの、明日になれば毎日の追加分の1、プチスライムの100が入るから、魔法陣と魔核の強化の2つが出来る。
その後はまだわからないが眷属を増やせれば進化を早めることも出来る。
ロウの反応はどうかと横目で見る、まだ祈りのポーズで涙まで流している「神よ、使徒様よ、私はこの出会いに感謝します、より一層の信仰をもってご恩にむくいます」なんか怖いこと言ってるので無視。
しばらくするとロウは立ち上がり
「使徒様、私は使徒様の降臨がうまくいった事を教団に報告してまいりますので一旦ここを離れます、何か最後にありますか」
聞きたいことは山ほどある
「ここに来てからあまり腹が減らない、モンスターの寿命はどうなっている、私はどのくらい地上にいられるのだ、昨日とり逃がしたスライムの魔石などはどうなるのだ」
使徒ムーブで偉そうに聞いてみる
「説明が遅れて申し訳ありません、使徒様の食事や睡眠ですがこれはダンジョンコアからエネルギーが供給されていますのでダンジョンにいる間はいりません、ダンジョンから出ますとエネルギーが減っていきますのでその分食事や何かしらの方法で補う必要があります。
モンスターの寿命は魔核の魔物は大体100年です、魔核の寿命がそのまま寿命になります、御伽噺ですと伸ばす方法があるそうですがあくまで御伽噺の世界ですね。
魔石の魔物は基本的に寿命はありません、魔石が魔力を溜め込む器官になりますので、食事や睡眠を安全におこなえれば生きていけます、ただ成長は出来ても進化はしないのであまり長生きするものは居ませんね。
使徒様が地上にいられる時間ですがコレも期限はありません、ダンジョンコアが壊されない限りエネルギーが供給されますので、ダンジョンコアが壊されたら別の方法でエネルギーを確保しなければなりませんが、使徒様を維持するほどのエネルギーはダンジョンコア以外には供給不可能ですので、ダンジョンコアの破壊が実質の終わりです。
最後に昨日のような小物モンスターの魔核、魔石は基本的に捨て置かれます。
たまに飢えた者が食べたりしますが微々たるエネルギーしか得られませんので。
もう少し大型のモンスターに成りますと使用方も有りますので回収されることが多いです。
しかし我ら教団にとってはそれも重要な事で捨て置かれた魔核は耐久が切れるまで闇の神の祝福を大地に届けるのです」。