・視覚的に受け取る能力と、その先を想像し、思考する能力は別
世代的に視覚的に情報を受け取る能力が高い一方で、受け取った情報が全てそこで完結していると思いがちなのが若い世代に増加しているそうです。と言っても30代以上の大人にもそういう人たち、ごろごろいるけどねぇ、とは蛇足ですが。
例えば動画を見てそこで終わり。次に興味があるものへすぐシフトする。情報はあふれているし、検索もしやすくなっていますから、次から次に興味のあることを「調べたり」「キャッチ」することができます。アルゴリズムから「興味がありそうな動画」や「情報」が常に更新され、新しい発見を得られやすくなっています。が。一方で。
目の前にあるものに反応しやすく、そこから情報を受け取る能力が非常に優れている一方で、「わかりにくさ」や「自分で思考する」「想像力を働かせる」ということが苦手になっているんですね。むしろ回避しがちであるといいます。
もちろん、世代全体を見た際、そうした「傾向がある」ということなので、同じ世代に属する人全員が上記に当てはまるわけではありませんので安心してください。いい年の大人でも偏った情報ばかりを信じ、偏った物事を表面的にしかとらえられない人はたくさんいます。
ではなぜ「想像力の欠如」が問題なのか、というと「想像力」のなさは人間関係での不和を招きやすかったり、意図せず自分の行動が相手を傷つけてしまう、ということに繋がる可能性があるからです。
そんなつもりじゃなかったのに、と思ってもエスパーでもニュータイプでもないから、言葉を介さず分かり合うなんてことはとても難しい。