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【2巻 10/10発売☆】魔王様の餌付けに成功しました ~魔界の定食屋で悪役令嬢が魔族の胃袋を掴みます~  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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70/171

70:魔王城飯とミネルヴァ飯

 



 朝、目が覚めると目の前は肌色。まぁ、魔王の胸板なんだけども。

 ちらりと視線を上にずらすと破顔した魔王。

 

 ――――うん、エロい。


「もうしばらく休んでおけ。準備の時間になったら、侍女たちが呼びに来る」


 魔王が脱ぎ捨てていた服を羽織り、ヒュンと消えて行った。どこに行ったんだろうなぁとベッドの上でボーッとしていたら、焼き立てのパンとスープ、サラダ、オムレツ、カットフルーツの盛り合わせなどを持って戻ってきた。


「朝飯」

「おお! ありがとー。魔王城飯だー!」


 きっちりと服を着て、ソファに移動して、いただきます!


「パン、うんまっ! 何このふかふかさ!」


 見た目は普通のバターロールだったけど、何ともいえない麦の香ばしさと甘さ、指を程よく押し返す弾力。

 前世でいう、石窯で焼かれた高級なパンみたいなヤツだった。


 バターを軽く塗って食べるだけで、もう満足!

 くるみパンやクロワッサンなんかも、どえらく美味しくて、もりもりと食べてしまった。


「はぁぁぁん、何このスケスケ黄金色のコンソメスープ! めっちゃ美味い!」

「……そうか?」


 魔王が首を傾げながら、モッサモッサとパンを食べ、オムレツを食べ、溜め息を吐いている。何故にローテンション?


「うんまぁぁぁぁ!」


 オムレツが口の中でとろけた。

 バターと混ぜ込まれた粉チーズで深みが生まれているのはもちろん、焼き方も凄い。表面はシワも破れ目もなく、ツルンとしている。

 私、こんなに美しく焼けない。


 カットフルーツは普通に美味しかった。

 ただのカットフルーツだしね。


 総評は、魔王城飯は恐ろしい!


「確かに高級な食材は使っているし、技術もあるだろうが…………美味いか?」

「へ? いや、めちゃくちゃ美味しいけど?」

「ん………………俺は、ルヴィの飯の方が好きだ」


 ――――ぐはぁぁぁっ!?


 まさかのデレ! 魔王のデレ!

 魔王の胃袋、めちゃめちゃ陥落してるじゃん。

 確かにカレーと唐揚げのときから陥落気味ではあったけど。


「そういえば……魔王と食べたいなって思ってたタコス、貯蔵庫に入れっぱなしだった……」


 あのときの嫌な気持ちを思い出しそうで、居住スペースの貯蔵庫の隅に追いやったままだった。

 帰ったら、一緒に食べようねと言うと、魔王がまた破顔してコクリと頷いたのが、とてつもなく可愛かった。

 



明日からは人間界に〜。

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◇◆◇ 10/10発売! ◇◆◇


魔王様の餌付けに成功しました ~魔界の定食屋で悪役令嬢が魔族の胃袋を掴みます~ 2
書籍表紙


表紙&挿絵は『犬月煙』先生っ!
2巻の表紙もきゃーわゆいのっ!そして、フォン・ダン・ショコラたちのあのシーンやあのシーンががががが!めちゃくちゃヨダレ出るからね!!!

※書籍化に伴い、タイトル・内容・キャラクターなど、大きく変更しております。

♣ ネトコン12受賞 ♣
双葉社Mノベルスf様より、2巻は電子のみでの発売です。
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

販売店舗一例としてリンクボタンを置いておきます。


▷▶▷ 双葉社

▷▶▷ amazon

▷▶▷ honto

▷▶▷ シーモア

― 新着の感想 ―
[一言] コクリ! もうめっちゃ可愛い! 魔王が可愛い過ぎて辛い!! やっといつもの2人(いつも以上に甘々?)に戻って、本当に嬉しいです。 ここのところ、ずっと胸がザワザワ胃がキューってしていたので…
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