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【2巻 10/10発売☆】魔王様の餌付けに成功しました ~魔界の定食屋で悪役令嬢が魔族の胃袋を掴みます~  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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35:ここで会ったが一〇〇年目のやつ?

 



 みんな満腹になって、リビングスペースで食休みしようと移動している時だった。

 見慣れた姿を発見!


「アレハンドロさん!?」


 首無しデュラハンで、お義父さんの直属の部下だったらしいアレハンドロさんが、お屋敷の入り口で別の騎士さんと何やら話し込んでいた。


「っ、これは気付きませんで……」


 頭を下げるというか、腰を落として謝罪された。

 

「……チッ」


 ウィルが盛大な舌打ちをしていた。そういや仲悪いんだっけなぁと横目で見つつ、アレハンドロさんとお喋り。

 なにしてるのかと聞けば、お義父さんから返事が帰ってきた。


「んー? 観察対象がここにいるからだよ」

「観察、対象? …………ウィル?」

「あはははは! ウィルフレッドの観察はいらないよぉ。義娘とフォン・ダン・ショコラたちの観察だよ」

「私らかっ!」


 衝撃的過ぎて、ナチュラルにツッコミを入れてしまった。

 なんで観察されてたんだろう? 素直に聞いてみたら、普通に教えてくれた。

 興味本位と、好奇心と、一応の護衛。


「一応……」

「いやね、ウィルフレッドが防御壁を張っちゃってるし、護衛の意味はなかったしさ。ミネルヴァちゃんが一人でだったりフォン・ダン・ショコラたちとお出かけするときくらいにしか役立ってないよ」


 役立つって。確かアレハンドロさんってかなり強かったはず。それを私の観察に使うってどうなのよ。まったくもう。ここの人たちは規格外すぎる気がする。


「アレハンドロ、警備にもどっていいよ」

「失礼いたします」


 いつものキビキビとした動きで、アレハンドロさんは去っていった。その瞬間またウィルが舌打ちしていたのが面白くて笑っていたら、鼻ギュムムの刑を執行されてしまった。

 

「なんでそんなに嫌ってるのよ」

「べつに」


 ウィルが顔を背けるけど、追いかけてジーッと見つめていたら、お義父さんがクスクスと笑い出した。


「アレハンドロは、ウィルフレッドの護衛でもあったからね」

「へぇ! でもそれなら仲良くなるもんじゃない?」


 護衛ってことは、四六時中レベルで一緒にいるわけだし。

 それに護ってもらうってありがたいことだし、距離も近づく気がするんだけど、何か仲違いするようなことがあったんだろうか。


「一〇〇年前くらいだったかい? アレハンドロをクビにしたのは――――」

「その話はしたくない」


 キッパリとした拒否だった。

 一〇〇年前に何があったんだろうか。ここで会ったが一〇〇年目!みたいな因縁がありそうな流れだ。

 夜にでも聴いてみるかなぁ。嫌って言われたら仕方ないか。




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◇◆◇ 10/10発売! ◇◆◇


魔王様の餌付けに成功しました ~魔界の定食屋で悪役令嬢が魔族の胃袋を掴みます~ 2
書籍表紙


表紙&挿絵は『犬月煙』先生っ!
2巻の表紙もきゃーわゆいのっ!そして、フォン・ダン・ショコラたちのあのシーンやあのシーンががががが!めちゃくちゃヨダレ出るからね!!!

※書籍化に伴い、タイトル・内容・キャラクターなど、大きく変更しております。

♣ ネトコン12受賞 ♣
双葉社Mノベルスf様より、2巻は電子のみでの発売です。
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

販売店舗一例としてリンクボタンを置いておきます。


▷▶▷ 双葉社

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▷▶▷ シーモア

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