四話 風のメロディー
いい事なんてありゃしない
悪い事ばかりだ
いい事なんてありゃしない
だっていい事は
きっと
つくるもの......
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寂しくて、悲しくて、苦しくて、悩んで、落ち込んで、辛いんだね。
僕なんかには、そんな君に、何も言ってあげられないよ。
だけど、手を握らせて欲しい。だって、それしかできないから。
これからしばらく会えないけど、会いたいって思ってる。
だからこの曲は、いつも君のために歌います。
「え～次の曲で最後になります。今日は見に来てくれて、本当にありがとう」
わー！キャー！うわー！おぇ～！ギィヤァァ！ウィー！
「じゃあ最後の曲、聴いてください。‘風のメロディー’」
僕は今悩んでる
君は今悩んでる
あの人もまた悩んでる
あの人もまた悩んでる
その悩みはそれぞれで
それぞれで違ったり
どれがどれよりどうだとか
そんな事は問題じゃない
空は青く広がり
雲はどこかへと流れてく
同じ空を見ていても
違う哀しみを抱いてる
流れる雲を見つめながら
それぞれの道へ流れていく
道が見つからない人は
道を探して迷ってる
道が見つかった人は
わけもわからず心細くなる
歩いていても止まっていても
風はどこかへと吹き抜けていく
会いたい人がいるのなら
手ぶらで会いに行けばいい
言いたい言葉がわからないなら
はにかみながら抱きしめればいい
理屈なんかいらないんだ
会いたいだけで充分さ
見上げた空が美しいと感じる時
僕はたまらなく君に会いたくなる
見上げた空に吸い込まれそうになる時
僕はたまらなく君に会いたくなる
歌は風に運ばれて
君に「大丈夫」て届けるのさ
いつも君の背中から吹いている
風のメロディー♪
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いい事なんてありゃしない？
ならつくろう
いい事なんてありゃしない？
悪い事だけなんてことは絶対にない
まだまだ間に合うよ！
時の贈り物の
期限はまだ
過ぎていない
当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。
これは、三つのオムニバスストーリーをそれぞれ女性主人公・男性主人公を人称含め書き分け、一つの歌で繋ぐ、というのに実験的に挑戦した小説です。
正直、うまくは書けなかったんじゃないかと思います。
ですが、最後の詩は、自分では気に入っています。
いつかまた、同じようなテーマで、形を変えて挑戦してみたいと思います。
以上になります。
よろしければ、連載中の他作品等もご覧になっていただければ幸いです。
