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雪の女王~世界をかける少女  作者: TAK
てがかりをさがして
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がれきのなかで

橙の世界はどうくつそのものの世界で、あたり一面くらやみにおおわれています。ゲルダとブリジットはランプでどうくつの中を進んで行きました。進んでいくうちに二人は行き止まりにあいました。がれきが道をふさいでいたのです。


「この先に何かあるみたいだけど…、がれきに埋もれてる…。仕方ない、一旦枝分かれした道に戻ろう。」

「うん、そうしましょう。」


二人は一旦戻ろうとしました。すると、戻ろうとした先で岩かべがくずれて道をふさぎました。二人はがれきの中にとりのこされてしまい、とほうにくれました。



とりのこされた不安をまぎらわすように二人が一休みする中、ゲルダのかばんの中から何かが光りました。ゲルダがかばんの中をあけてみると、水色の宝玉が光っていました。そして、月の紋章も火の紋章も光りだしました。


「どうして光ってるの?」


ゲルダはなぜ宝玉や紋章が光っているのか気になりました。


「あきらめちゃいけないってことなのかな?そんな気がするんだ。」

「うん。」


ブリジットはあきらめてはいけないと言われているような気がしました。ゲルダもそう感じました。それからしばらくして、がれきの向こうで大きな音がしました。


「あっ、向こうで大きな音がします。」

「誰かががれきを取りのぞいてるんだろう。しかし、こんな大きながれきを持ち上げるのは人では無理だ。となればもしや…。」


大きな音の向こうからがれきを押しのけて一体の巨人が現れました。巨人の身体は岩のようながんじょうな物でできており、むねには歯車のマークがあります。

「この大きな人みたいなのは一体…?」


ゲルダは巨人が気になりました。


「…『ゴーレム』…。子供のころ伝説として聞かされてたけどまさか本当にいたなんて…。」


ブリジットは伝説とされていたゴーレムが本当にいたことにおどろきました。ゲルダはゴーレムに歩みよりました。


「わたしたちを助けてくれてありがとう。おねがいがあります。わたしたちはこの世界の女神に会いたいんです。案内してくれませんか?」


ゲルダはゴーレムに助けてくれたお礼をのべた後、橙の世界の女神のもとに案内できないかたずねました。宝玉や紋章もうったえるように光を発しました。ゴーレムは二人に自分の手をさしだしました。


「これは…?」


ゲルダは何も言わずに手をさしだすゴーレムに首をかしげました。


「自分の手にのれってことじゃないかな?」


ブリジットはゲルダといっしょにゴーレムの手にのりました。二人をかかえたゴーレムはどうくつの中をすべるようにすすんでいきました。そして、二人は橙の世界の女神のもとに着きました。

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