表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雪の女王~世界をかける少女  作者: TAK
フィヨルヘイムへ
17/19

よこしまのかけら

「順を追ってお話ししましょう…。わたくしは…、このフィヨルヘイムに巣食(すく)う…、邪なる者どもとたたかっていました…。たたかいによってとびちった…、邪なる者のかけらの一つが…、南の方にとんでしまいました…。南には町がある…。町の者たちに何かあったら一大事…。わたくしはそのかけらをひろうべく…、南に向かいました…。そのかけらをさがしたところ…、カイなる少年の目にささっていました…。あのままだと…、カイは…、邪なる者と化し…、人々を手当たりしだいにおそっていたことでしょう…。そうならぬよう…、わたくしがほごして…、この城に連れてきました…。」


イナバウアーはゲルダにカイをほごしたいきさつを話しました。


「そうですか…。もう一つ聞きたいことがあります。カイが抱っこしていたあの猫は何でしょうか?」


ゲルダはカイが抱いていた猫も気になりました。


「あの猫は…、『フロストキャット』…。身体が氷でできており…、猫の姿をした氷の妖精です…。邪の力をかてとしています…。ゆえに、カイは何とか邪なる者と化さずにいられるのです…。」


イナバウアーはカイが何とかぶじなのはフロストキャットのおかげだとゲルダに話しました。


「わかりました…。わたし…、とてもかなしいんです…。カイが…、わたしや町のことをみんな忘れてしまったのが…。カイのきおくを取りもどすことは…、できないのでしょうか…?」


ゲルダはイナバウアーにカイのきおくを取りもどせないかたずねました。


「…そうですね…、取りもどせるかどうかは別にして…、本人のかこにふれないようにせっしていきましょう…。そう…、一からきずなをはぐくみ直すのです…。わたくしから言えることは…、このくらいです…。」


イナバウアーはきおくがもどるもどらないは別に、一からきずなをはぐくみ直すのが一番と語りました。


「イナバウアー様、ありがとうございます!」


ゲルダはイナバウアーに一礼するとカイのいる部屋にもどりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ