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君と出会って
みなさん、こんにちは
雨音です。
これがはじめて書いた作品です。
優しく見守ってくださったらと思います。
~モノローグ~
暖かい日差しの眩しさに目が覚める。
一人で
「おはよう」
なんて呟いてみる。
もちろん返事なんて帰ってくるわけもなく、私の声は空気に溶けていく。
こんなとき君がいたら、おはよう!なんて元気な声がかえってくるのだろうか。
それとも、まだ寝てたりして…なんてうっかり想像に耽ってしまった。
君はもう私の隣にはいないのに。
温かいコーヒーを淹れてパンを焼いて…
君が、優しい春の嵐みたいに現れるまでは当たり前に感じていた、一人きりのこの部屋でゆっくりとした時間を過ごす。
「静かだなぁ…会いたい…」
溜め込んだ感情が溢れるみたいに呟いた言葉は、おはようの言葉とおんなじように空気に吸い込まれる。