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サン
好きです
好きになってごめんなさい
今更遅いよね
本当にごめんなさい
これは喜んで良いのだろうか
この想いが実ったのだろうか
返事はOKのはずなのに
謝ってばかり
この気持ちに蓋をしなくていい
そのことに気がついた時
目の前がふやけた
自然と顔を伝う雫に
ぼんやりと笑った
嬉しい。嬉しい
これからもよろしく
それからしばらくして
少しづつ思い出が
増えていったある日
もう本気の恋はしたくない
いきなり言われた言葉に
目を見開いた
そんなこと昔言ってたよね
笑いながら告げられた言葉
そんな言葉忘れていた
本気の恋はしたくないだなんて
そんなこと言った自分は
いつの間にか恋をしていた
今までよりもずっと本気の恋だ
好きだという感情が苦しみに
変わってしまった
そんな日々すら愛おしく思える
好きだよ。
返事はなかなか返って来ない
好きという2文字を
恥ずかしがるところも好きだ
いつも恥ずかしくて
言えないけど
好きです。大好きです
不意打ちに放たれた言葉に
涙が頬を伝った
言わないけどね
終わりです