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指輪の能力

「待ってください!」


仲間を探しに行こうと立ち上がると、女の子に呼び止められた。


「何も持たずに行くんですか?」


「…え?」


あ、杖がない。っていうかすごいびしょびしょ。


「あの…せめて服が乾くまでは、側にいてくださいませんか?」


恥ずかしそうにそう言われ、こっちまで恥ずかしくなる。


「うん…」


とりあえず女の子の近くに座ろう。


「イタっ!」


足元に石があったことに気がつかずに躓く。


「あっ」「あっ」


湖にダイブ。…もういいよ。




「もっと乾くのが遅くなっちゃいましたね」


女の子は笑ってそう言う。まあ笑われても仕方ない。


「そうだね」


俺、情けないな。


「それで、やっぱり指輪のことを知らないんでしょうか?」


さっきも気にかけてたな。なんでだろう。


「うーん、知ってることは、これ装備したら、魔力がなくなるってことかな」


「それだけですか?」


「え?」


女の子は真剣な目をして話す。


「その指輪は、"モンスターを擬人化させる指輪"なんです」


「モンスターを擬人化させる指輪?」


指輪のことを何も知らずに装備したから、能力があることすら知らなかった。


「"擬人化の指輪"とそのまま呼んでます」


そんな能力がこれに備わってるの?こんな小さな指輪に?


「おそらくまだ今まで"その指輪で一人にしか"触れてないんですよね?」


「え?うーん…」


そもそも俺はモンスターには近付かないから、攻撃されない限り、触れることなんてないんだけど。


えーっと、なんで女の子は俯いてるんだろう。

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