3.地獄のSTART
「さーって、今回もやりますかなー」
北間はそう言いながら射的用の銃を片手でくるくる回す。
北間、俺や北村はよくサバゲーをする、もちろん14人ぐらいでやるが北間は他校にもその実力が知られている。サバゲー界では、伝説の北間、と呼ばれている凄腕だ!もちろん俺も勝てた事はない13対1で勝つやつだからな。
北間が銃を構えた瞬間あたりが急に明るくなった!
その瞬間北間が持ってた銃を投げ、俺と北村の手を引っ張って岩の後ろに凄いスピードで移動した。多分時間で言うと3秒だ!周りが明るくなったときから俺が岩の後ろに行くまでスローモーションに見えた。
岩の後ろにいった瞬間、聴いたことのない爆発音!自分達の上を人が爆風で飛んでいくのが見える、俺らは数秒間動けなかった。目の前には血だらけの人、確認できるだけで32人以上はいる北間が立ち上がり爆発がおきた方向を見ると、あったはずの屋台が全てなくなり、赤い液体が木にこびりついている。
「くそっ、見るんじゃなかった」
俺と北村も立ち上がったが見ていいもんじゃなかった。人間と確認できる形じゃない。
「地獄だな……」
恐怖の始まり。あの時に死んだほうがよかったと後で思う事になる。そんな事を考える日々が始まる